(14)問14.経営者のインターネット経験について

 1)経営トップのメール経験

 インターネット入門編としての電子メール経験を問うものである。4割強の経営者は「全く利用していない」(図3-14-1)。逆に4割弱の経営者は「日常的に利用」している。もう少し「あまり利用していない(たまに利用する)」が多いと予想していたのであるが、結果は2割であった。やはり新しい通信手段である「電子メール」は取っつきにくいものと思われる。「あまり利用していない」と「全く利用していない」の比率が早い時期に逆転することを願うものである。
 業種別で見てみる。頻度はともかく電子メールを利用している割合が多いのは保険・金融業、情報関連、製造業(自動車関連)である(図3-14-2)。前2業種は予想できたものであるが、製造業(自動車関連)が多いのはやはり親会社の影響があるのではと思われる。製造業(その他)は半数の企業しかないこともその裏付けになろう。
 従業員規模別で見てみると、規模間格差はそんなにないように思われる(図3-14-3)。300人以上の企業になると7割強しか利用しておらず、他と比べて低い数字である。

 2)経営トップのインターネットでの情報収集

 電子メールの利用と比較してみると若干ではあるが利用経験のある経営トップの数が増えている(図3-14-4)。文字入力を伴う電子メールよりも、マウスをクリックするだけで見たいページにジャンプしてくれるホームページのほうが操作しやすいことも影響しているのであろう。
 業種別では1)の電子メール経験と同様な傾向が出ている(図3-14-5)。しかしながら従業員規模別では規模と情報収集経験は比例している(図3-14-6)。特に「日常的に利用している」は300人以上の企業からの回答が一番多く(87.5%)あり、企業経営に必要な情報を得るために常にアンテナを張っていることがわかる。

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