業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、季節需要である歳暮などギフト用品は低調で、生産・出荷ともに前年を下回り、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、在庫調整がすすみ、新たな需要を喚起する製品の開発や販路拡大に期待がかかるが、総じて横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、婦人・子供ともに末端需要の弱さと輸入品の影響により、受注減少傾向が継続しており低調に推移している。紡毛紡績は、過剰在庫が解消されず、糸値・工賃も低水準。特紡糸・綿スフ織物関連では、主力の作業用手袋関連は需要期であるが、輸入手袋の影響が大きく軟調で、アパレル関連・インテリア関連もライフスタイルの変化や輸入増により回復傾向がみられず、総じて厳しい状況が続いている。
今後は、製品輸入増の影響が深刻化して久しいが、産業構造の流れは変わらず、高付加価値製品への移行に期待しつつも、総じて横ばいから悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、主力の墓石は一部で回復基調がみられたが端境期色が強く、灯ろう・彫刻関連も依然として荷動きが少なく底ばい状況が続いている。また、建設関連も一般住宅の着工件数と請負単価の減少で、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、主力の墓石はしばらく端境期が続き、灯ろう関連とともに製品輸入の圧力が強く、建設関連も業者間競争が激化するなど、やや悪化ないしは悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連は国内販売が小型車を中心に増加傾向がみられ、一方の輸出も底堅さを示している。こうしたなか中小部品メーカーでは、企業間格差がさらに明確となり、一部で堅調な動きもみられたが、全体的に単価は低目圏で推移している。また工作機械関連は、国内では主力の自動車向け下支えているが、輸出は欧米向けが低調で、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、自動車メーカーの期末に向けた生産増に期待がかかるが、自動車部品関連はさらなるコスト削減圧力が継続するなかで、グローバルな調達により競争が激化しており方向感がみえにくい。工作機械関連は受注の回復が遅行しており、国内企業による海外展開需要の恩恵にも不透明さが残るなど、総じて横ばいから悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、公共工事は本格期ながら前年を下回っており、主力の民間工事は工場・店舗などの大型物件が少なく受注競争は厳しい状況である。また住宅関連は持ち家系・マンション系ともに着工件数が弱含み、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、公共工事は例年ならば下支えする補正予算の追加分も見直し論により先行き不透明。また主力の民間工事・住宅関連ともに材料不足で、総じて横ばいから悪化傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の12月の動向は、一部で高額商品に回復感がみられたが、大型店や専門店との競争激化により、総じて売上は回復基調がみられず、依然厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗17店を対象にした大型店販売動向調査では、12月の販売総額は70億8,787万円、対前年同月比−3.3%で前年を下回った。主力の「衣料品」は天候不順やバーゲン前の買い控えも影響して対前年同月比−8.0%で大きく下回った。もう一方の「食料品」も同−0.3%と若干前年を下回った。
社会保障などの将来展望をできる限り早く明確にあらわすことが、消費回復へ近道であると期待されながらも、デフレ下におけるインフレターゲット論の噴出など手詰まり感が否めないなかで、消費マインドは低空飛行を続けており、小売業界にとってもしばらくは回服感がみられない状況が続くと思われる。
業種 | 12月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 0.0 | 1.9 | 26.8 | 46.3 | 25.0 | 0.0 | 0.0 | 54.6 | 24.9 | 20.5 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 42.9 | 57.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 71.4 | 28.6 | 0.0 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 66.7 | 0.0 | 0.0 | 77.8 | 22.2 | 0.0 |
石製品 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 66.7 |
機械・金属 | 0.0 | 7.7 | 30.8 | 61.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 69.2 | 15.4 | 15.4 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 25.0 | 25.0 | 50.0 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 25.0 | 25.0 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 63.6 | 36.4 | 0.0 | 0.0 | 27.3 | 45.4 | 27.3 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
12月 | 180,517 | △8.0 | 36,103 | △3.6 | 73,188 | △14.3 | 92,326 | 2.6 | 278,109 | △0.3 | 34,061 | 13.1 | 14,483 | △0.7 | 708,787 | △3.3 |
製造業では、食品・繊維・石製品・機械金属業界はいずれも低調で、同業種においても企業間格差が拡大傾向となるなど、総じて不冴えな状況が続いている。
土木建設業界では、本格期に入った公共工事は財政が厳しいなか弱含みで、主力の民間工事は低水準に推移しており、住宅関連も需要減退傾向で、総じて不況色が強い。
小売業では、一般小売店舗では消費性向に変化がみられず、依然として売上減少傾向が続いている。一方、岡崎市内主要大型店(17店舗)の販売動向では、11月の販売総額は63億6,836万円、対前年同月比は−0.5%、下げ止まり感がみられたが前年を下回った。
業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、季節需要である歳暮などギフト用品は低調で、生産・出荷ともに前年を下回り、総じてやや不況という景況感であった。
今後は、年末年始のギフト用品を中心に最需要期を迎えるが、儀礼の簡素化や廉価品への移行を反映して、総じて横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、婦人・子供ともに末端需要の弱さと輸入品の影響により、操業度はきわめて低調に推移している。紡毛紡績は、端境期に入り受注が下振れしており、糸値・工賃も低水準。特紡糸・綿スフ織物関連では、主力の作業用手袋関連は需要期に入ったが、輸入手袋の影響が大きく軟調で、アパレル関連・インテリア関連もライフスタイルの変化や輸入増により、総じて厳しい状況が続いている。
今後は、付加価値の高い新製品の開発や新規需要の開拓とともに再構築を目指すが、需給バランスが改善に向かう材料は乏しく、総じて横ばいから悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、主力の墓石は一部で底打ち感や回復基調がみられたが端境期色が強く、灯ろう・彫刻関連も依然として荷動きが少ない状況が続いている。また、建設関連も一般住宅の着工件数減に伴い低調で、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、主力の墓石は当面端境期が続き、灯ろう関連とともに製品輸入の圧力が強く、建設関連も業者間競争が激化するなど、やや悪化ないしは悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連は国内販売が小型車を核に回復の兆しがみられ、一方の輸出も安定している。こうしたなか中小部品メーカーでは、一部で堅調な動きもみられたが、単価は低目圏で収益面の改善は限定的。また工作機械関連は、国内の設備投資サイクルの長期化と、輸出は欧米向けが低調で、総じて普通からやや不況という景況感であった。
今後は、自動車メーカーの生産目標が強気発表となったが、自動車部品関連はさらなるコスト削減圧力が継続するなかで、グローバルな調達により競争が激化しており方向感がみえにくい。工作機械関連は主力の自動車向けを中心に期待がかかるが、国内企業による海外展開需要の恩恵には不透明さが残るなど、総じて横ばいから悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、公共工事は企業間格差があるものの概ね前年を下回っており低調で、主力の民間工事は工場・店舗などの大型物件が少ない状況である。また住宅関連は着工件数が下げ止まらず、総じて不況という景況感であった。
今後は、公共工事は補正予算が従来型から都市再生・環境など新型の需要創出策への重点移行により先行き不透明。また主力の民間工事は小口物件が多く、住宅関連は税制改正をプラス材料に結びつけるまでには暫く時間を要するため、総じて横ばい傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の11月の動向は、大型店や専門店との競争激化により、売上は回復基調がみられず、総じて依然厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗17店を対象にした大型店販売動向調査では、11月の販売総額は63億6,836万円、対前年同月比−0.5%で前年を下回った。主力の「衣料品」は例年に比較して気温の低い日が続き、冬物衣料の荷動きが活発であったことが下支えして対前年同月比−0.3%とマイナスではあったが、下げ止まり感がみられた。もう一方の「食料品」はお歳暮を中心としたギフトの堅調さと、商品単価の底値打ちにより同+0.3%と若干前年を上回った。
本所の岡崎市内主要事業所を対象にした年末賞与調査結果によると、平均支給額は前年比で−4.5%、10年来でも最低水準となり、消費マインドの低下が小売業界にとっても年末年始の商戦などに影響を及ぼすことと思われる。
業種 | 11月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 0.0 | 0.0 | 28.0 | 47.0 | 25.0 | 0.0 | 0.0 | 28.6 | 38.7 | 32.7 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 66.7 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 0.0 | 50.0 |
石製品 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 66.7 |
機械・金属 | 0.0 | 0.0 | 28.6 | 71.4 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 14.3 | 71.4 | 14.3 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 9.1 | 0.0 | 90.9 | 0.0 | 9.1 | 90.9 | 0.0 | 0.0 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 80.0 | 20.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 70.0 | 30.0 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
11月 | 192,125 | △0.3 | 31,656 | △3.2 | 61,126 | △12.9 | 73,685 | 5.0 | 233,518 | 0.3 | 34,333 | 24.0 | 10,393 | △25.4 | 636,836 | △0.5 |
製造業では、食品・繊維・石製品・機械金属業界は一部で堅調さがみられたが、企業間格差がより鮮明になり、総じて低調な状況が続いている。
土木建設業界では、公共工事は財政が厳しいなか低水準で、主力の民間工事は大型物件が少なく、住宅関連も需要減退傾向で、総じて不況感が強い。
小売業では、一般小売店舗では消費性向に変化がみられず、依然として売上減少傾向が続いている。岡崎市内主要大型店(17店舗:先月より調査対象改定)の販売動向では、10月の販売総額は60億83万円、対前年同月比は−1.4%、前年を下回った。
業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、生産・出荷ともに前年を若干下回り、総じてやや不況という景況感であった。
今後は、日用品に対しては消費者の選択眼が厳しく、贈答品は歳暮需要期に期待がかかるが年々単価が減少傾向にあるため、総じて横ばいからやや悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、末端需要の弱さを反映して、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、婦人・子供ともに秋冬物がトレンドと輸入品の影響により低調で、小ロット・短納期の状況に変化はみられない。紡毛紡績は、操業は底ばい状態で、糸値・工賃はともに低水準に推移している。特紡糸・綿スフ織物関連では、需要期を迎える主力の作業用手袋関連は輸入手袋の影響が大きく軟調で、アパレル関連・インテリア関連もライフスタイルの変化や輸入増により、総じて厳しい状況が続いている。
今後は、付加価値の高い新製品の開発や新規需要の開拓に期待がかかるが、需給バランスが改善に向かう材料は乏しく、総じて横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、主力の墓石は端境期に入り荷動きは少なく、一部で底打ち感や回復基調がみられたが反発力は弱く、灯ろう・彫刻関連も依然として底ばい状況が続いている。また、建設関連も一般住宅の着工件数減に伴い低調で、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、主力の墓石は当面端境期が続き、灯ろう関連とともに製品輸入の圧力が強く、建設関連も業者間競争が激化するなど、横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連は国内販売に回復基調がみられ、一方の輸出も堅調に推移している。こうしたなか中小部品メーカーでは、一部で大幅な受注増もみられ、総じて生産量は伸びたが単価は低目圏での推移となっている。また工作機械関連は、国内の設備投資サイクルの長期化と、輸出は欧米向けが低調で回復傾向に乏しく工賃も低水準で、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、自動車部品関連は総じて受注は当面安定するがコスト削減圧力が継続するなかで、グローバルな調達により競争が激化しており方向感がみえにくい。工作機械関連は自動車向けやバブル期の設備更新需要に期待がかかるが、発注側の内製化の進捗が懸念材料とされており、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、公共工事は企業間格差があるものの概ね前年を下回っており低調で、主力の民間工事は工場・店舗などの大型物件が少ない状況である。また住宅関連は受注競争が依然として厳しく、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、公共工事は補正予算が従来型から都市再生・環境など新型の需要創出策への移行を求められおり先行き不透明。また主力の民間工事は小口物件が多く、住宅関連は、購買層の所得・雇用不安により受注が上向かず、総じてやや悪化ないしは悪化傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の10月の動向は、大型店や専門店との競争激化により、客数・客単価ともに減少傾向に歯止めがかからず、総じて厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗17店(先月より調査先改定)を対象にした大型店販売動向調査では、10月の販売総額は60億83万円、対前年同月比−1.4%で前年を下回った。主力の「衣料品」は秋物の対前年同月比−6.1%と大幅減、もう一方の「食料品」も同−0.1%と若干下回った。
緊縮財政下に組まれる補正予算の規模や内容に期待がかかるが、政策の具現化の欠如に加え、企業の信用不安や株安など消費マインドを冷やす材料には事欠かないなかで、岡崎市内の小売業界にとっても年末商戦に向けて厳しい状況が続くと思われる。
業種 | 10月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 0.0 | 0.0 | 12.5 | 53.0 | 34.5 | 0.0 | 0.0 | 53.0 | 39.5 | 7.5 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 100.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 80.0 | 20.0 | 0.0 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 28.6 | 71.4 | 0.0 | 0.0 | 28.6 | 71.4 | 0.0 |
石製品 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 0.0 | 0.0 | 20.0 | 50.0 | 30.0 |
機械・金属 | 0.0 | 0.0 | 16.7 | 50.0 | 33.3 | 0.0 | 0.0 | 83.3 | 16.7 | 0.0 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 16.7 | 33.3 | 50.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 66.7 | 33.3 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 9.0 | 91.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 18.0 | 82.0 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
10月 | 174,759 | △6.1 | 33,836 | △5.2 | 53,540 | △5.7 | 72,302 | 5.1 | 219,655 | △0.1 | 32,457 | 13.5 | 13,534 | 6.0 | 600,083 | △1.4 |
製造業では、石製品・機械金属業界の一部で回復感がみられたが、食品・繊維業界は、いずれも低調で、総じて企業間格差が鮮明になり厳しい状況が続いている。
土木建設業界では、主力の民間工事は大型物件が少なく、動きが出始めた公共工事は財政が厳しいなか低水準で、住宅関連も特に持家系に回復傾向がみられず、総じて不況感が強い。
小売業では、一般小売店舗では大型店・専門店の影響や消費の低迷により、依然として売上減少傾向が続いている。岡崎市内主要大型店(17店舗:今月より調査対象改定)の販売動向では、9月の販売総額は55億2,035万円、対前年同月比は−2.9%、前年を下回った。
業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、生産・出荷ともに下げ止まりがみられず、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、在庫調整と過剰雇用には改善傾向がみられるが、添加物や使用価値に対する消費者の選択眼は厳しさを増しており、総じて横ばいから悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、為替は円安に振れ一服感がみられるが、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、婦人・子供ともに秋冬物が低調で期近受注が多く、小ロット・短納期の状況に変化はみられない。紡毛紡績は、きわめて低操業の状況で、糸値・工賃はともに底ばいで推移している。特紡糸・綿スフ織物関連では、主力の作業用手袋関連は輸入手袋の影響が大きく低水準で、アパレル関連も輸入増の恒常化から、またインテリア関連も末端需要の弱さから回復傾向がみられず、総じて厳しい状況が続いている。
今後は、付加価値の高い新製品の開発や新規需要の開拓に期待がかかるが、業界を取り巻く環境に好材料は乏しく、総じて横ばいないしは悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、主力の墓石は秋の彼岸需要期となり、一部で底打ち感や回復基調がみられたが、灯ろう・彫刻関連も荷動きは依然として少ない。また、建設関連も一般住宅の着工件数減に伴い低調で、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、主力の墓石や灯ろう関連は需給が改善されないなか円安局面でも製品輸入圧力が強く、建設関連も業者間競争が激化するなど、やや悪化ないしは悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連は国内販売に回復基調がみられ、一方の輸出も堅調に推移している。こうしたなか中小部品メーカーでは、取り扱い部品により格差が拡大しているが、一部の試作品分野でやや好況さもみられるなど、総じて生産高は前年を若干上回った。また工作機械関連は、国内の設備投資抑制の長期化と、輸出は欧米向けが低調で回復傾向に乏しく工賃も低目水準で、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、自動車部品関連はコスト削減圧力がさらに強まりをみせており、またグローバルな調達により競争が激化しており方向感がみえにくい。工作機械関連は自動車向けやバブル期の設備更新需要に期待がかかるが、発注側の内製化の進捗が懸念材料とされており、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、動きが出始めた公共工事は概ね前年を下回っており、主力の民間工事は工場・店舗などの大型物件が少なく、受注競争も厳しい。また住宅関連は特に持家系が弱含みで、低価格路線も限界に近づくなか、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。
今後は、公共工事は空港・万博関連以外は活気がみられないなか、地方財政難と見直し論が根強く補正予算による追加分の行方も不透明。また主力の民間工事は小口物件が多く、住宅関連は、購買層の所得・雇用不安により受注が上向かず、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の9月の動向は、大型店や専門店への顧客流出や、長引く消費不況なども影響して集客力の減少傾向に歯止めがかからず、総じて厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗17店(今回より調査先改定)を対象とした大型店販売動向調査によると、消費低迷と7月に新規出店した競合大型店がマイナス要因となり、9月の販売総額は55億2,035万円、対前年同月比−2.9%で前年を下回った。主力の「衣料品」は秋物の出足が鈍く対前年同月比−8.3%と大幅減、もう一方の「食料品」も同−1.0%と若干下回った。
失業率・倒産件数の高止まりや株安に加え、政策発表の遅れなど消費マインドに変化をもたらす材料が見当らないなか、岡崎市内の小売業界にとっても当面厳しい状況が続くと思われる。
業種 | 9月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 0.0 | 2.3 | 42.5 | 27.7 | 27.5 | 0.0 | 0.0 | 60.2 | 30.5 | 9.2 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 83.3 | 16.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 83.3 | 8.3 | 8.3 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 7.7 | 15.4 | 76.9 | 0.0 | 0.0 | 90.9 | 9.1 | 0.0 |
石製品 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 71.4 | 28.6 |
機械・金属 | 0.0 | 9.1 | 45.5 | 45.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 66.7 | 33.3 | 0.0 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 16.7 | 33.3 | 50.0 | 0.0 | 0.0 | 90.0 | 10.0 | 0.0 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 25.0 | 75.0 | 0.0 | 0.0 | 25.0 | 50.0 | 25.0 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
9月 | 136,342 | △8.3 | 30,916 | 0.1 | 55,602 | △8.7 | 68,373 | 1.4 | 216,995 | △1.0 | 31,430 | 8.2 | 12,377 | 1.7 | 552,035 | △2.9 |
製造業では、石製品業界の一部で回復感がみられたが、食品・繊維・機械金属業界は、いずれも弱含みで、企業間格差も拡大傾向となり、総じて厳しい状況が続いている。
土木建設業界では、公共工事は端境期色が強く低調で、主力の民間工事は大型物件が少なく、住宅関連も持家系・マンション系ともに底ばい状況が続いており、総じて不況感が強い。
小売業では、一般小売店舗では大型店・専門店の影響や消費の低迷により、依然として売上減少傾向が続いている。岡崎市内主要大型店(12店舗)の販売動向では、8月の販売総額は、45億87万円、対前年同月比は+0.9%、4カ月ぶりにプラスとなった。
業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、中元贈答用や夏季商品の最終期となったが、生産・出荷ともに前年を下回り、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、健康をキーワードとした新規需要の掘り起こしにも期待がかかるが、添加物や使用価値に対する消費者の選択眼は厳しく、総じて横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、厳しい環境下に季節要因も重なり、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、秋冬物の受注が低調でスペース空きが多く、小ロット・短納期の状況に変化はみられない。紡毛紡績は、需給が改善されず各指数ともに低調で、糸値・工賃はともに底ばいで推移している。特紡糸・綿スフ織物関連では、主力の作業用手袋関連は端境期で、アパレル関連は消費トレンドの不透明さから、インテリア関連も末端需要の弱さから回復傾向がみられず、総じて厳しい状況が続いている。
今後は、新製品の開発による新規需要の開拓に期待がかかるが、業界を取り巻く環境に好材料は乏しく、総じて横ばいから悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、主力の墓石は盆と秋の彼岸需要期に入り、一部で回復基調がみられたが限定的で、灯ろう・彫刻関連は住宅環境の変化や消費低迷により荷動きは極めて少ない。また、建設関連も主力の民間受注が冴えず、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。
今後は、主力の墓石や灯ろう関連は製品輸入の圧力が強く、建設関連も受注が冷え込むなか業者間競争が激化するなど、やや悪化ないしは悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連は依然として国内販売が低調で、一方の輸出は堅調に推移している。こうしたなか中小部品メーカーでは、取り扱い部品により格差が拡大しており、総じて数量ベースでは前年を上回ったものの、生産高は前年を若干下回った。また工作機械関連は、国内の設備投資抑制の長期化と、輸出もアジア向けが比較的堅調ながら欧米向けが低調で回復傾向に乏しく、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、自動車部品関連はコスト削減圧力がさらに強まるなかグローバルな調達により競争が激化しており方向感がみえにくい。また工作機械関連は自動車向けやバブル期の設備更新需要に期待がかかるが、発注側の内製化の進捗が懸念材料とされており、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、公共工事は未だ端境期色が強く前年を下回っており、主力の民間工事は工場・店舗などの大型物件が底ばいで、受注状況は厳しい。また住宅関連は持家系・マンション系ともに弱含みで、低価格競争も限界に近づくなか、総じてやや不況という景況感であった。
今後は、公共工事は地方財政難と見直し論が強まるなか出遅れ感がつよく、また主力の民間工事は小口物件が多い。また住宅関連は、購買層の所得・雇用不安により受注が上向かず、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の8月の動向は、郊外型の大型店や専門店への顧客流出や、長引く消費不況なども影響して売上は下げ止まり感がみられず、総じて厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗12店を対象とした大型店販売動向調査によると、7月に競合大型店の新規出店があり、既存店にとってはオープニング効果がマイナス要因となったが、調査先の中で閉店する店舗のセールが下支えしたため、8月の販売総額は45億87万円、対前年同月比+0.9%で4カ月ぶりに前年を上回った。主力の「衣料品」は猛暑効果により夏物クリアランスセールが健闘したものの単価の下落が響いて対前年同月比−3.0%、もう一方の「食料品」も同−0.8%となった。
GDPがプラスに転じたものの失業率・倒産件数の高止まりや株安など、消費マインドに回復基調がみられないなか、岡崎市内の小売業界にとっても当面厳しい状況が続くと思われる。
業種 | 8月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 0.0 | 2.5 | 26.5 | 43.1 | 27.9 | 0.0 | 0.0 | 41.9 | 39.0 | 19.1 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 14.3 | 85.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 28.6 | 71.4 | 0.0 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 66.7 | 0.0 | 0.0 | 80.0 | 10.0 | 10.0 |
石製品 | 0.0 | 10.0 | 0.0 | 45.0 | 45.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 66.7 |
機械・金属 | 0.0 | 0.0 | 91.7 | 8.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 58.8 | 41.2 | 0.0 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 8.3 | 91.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 88.9 | 11.0 | 0.0 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 75.0 | 25.0 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
8月 | 86,873 | △3.0 | 23,328 | 11.0 | 58,124 | △4.8 | 44,384 | 6.5 | 202,761 | △0.8 | 27,159 | 39.4 | 7,458 | △16.8 | 450,087 | 0.9 |
製造業では、石製品・機械金属業界の一部で回復感がみられたが、食品・繊維業界は、いずれも弱含みで、企業間格差も拡大傾向となり、総じて厳しい状況が続いている。
土木建設業界では、主力の民間工事は受注が低水準で小口物件が多く、公共工事は端境期にあたり、住宅関連も底ばいで、総じて不況感が強い。
小売業では、一般小売店舗では大型店・専門店の影響や消費の低迷により、依然として売上減少傾向が続いている。岡崎市内主要大型店(12店舗)の販売動向では、7月の販売総額は、44億3,187万円、対前年同月比は−10.5%、3カ月連続でマイナスとなった。
業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、中元贈答用の出荷が前年を下回り、日用品は消費者の厳選買い傾向に変化がみられず、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、需要の掘り起こしに期待がかかるが受注は低調で、在庫の過剰感は払拭されつつも消費マインドに明るさがみられないなか、横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、不冴えな状況が続いており、総じて普通から不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、秋冬物の受注が末端需要の弱さにより動きが鈍く低調な業況である。紡毛紡績は、各指数ともに一部で下げ止まり感がみられるが、糸値・工賃はともに回復力が弱く、収益性も低水準。特紡糸・綿スフ織物関連では、主力の作業用手袋関連は端境期で、工場向けの需要減と輸入手袋の影響が大きく、アパレル関連・インテリア関連も需給環境の改善がみられず、総じて不況色が強い。
今後は、為替・需給・商品開発・消費トレンドなどに好材料が見当らないなか、総じて横ばいから悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、主力の墓石は盆需要期に向けて一部で持ち直しもみられたが限定的で、灯ろう・彫刻関連は住宅環境の変化や消費低迷により低水準。また、建設関連も主力の民間受注が冴えず、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。
今後は、円高による輸入圧力を受けながらも、主力の墓石は秋の彼岸需要に期待がかかるが、灯ろう・彫刻関連は業者間競争が激化するなど、やや悪化ないしは悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連は国内販売が低調で、一方輸出は堅調に推移している。こうしたなか中小部品メーカーでは、取り扱い部品により格差が拡大しており、総じて生産・出荷ともに前年を上回ったもののコスト削減圧力はさらに強まりつつある。また工作機械関連は、底堅い自動車関連の一部で好況さがみられたが、設備投資マインドは低調で依然として受注は前年を下回り、総じてやや不況という景況感であった。
今後は、自動車部品関連はグローバルな調達により競争が激化しており収益改善の余地は少なく、また工作機械関連は自動車向けやバブル期の設備更新需要に期待がかかるが投資意欲は限定的で、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、主力の民間工事は依然として工場・店舗などの大型物件が少なく、公共工事は端境期で、受注状況は厳しい。また住宅関連は持家系・マンション系ともに弱含みで、貸家系に底堅さがみられるものの、総じて普通ないしは不況という景況感であった。
今後は、主力の民間工事は小口物件が多く、動き始める公共工事は地方財政難と見直し論の強まりが懸念される。また住宅関連は低価格競争が限界に達しており、購買層の所得・雇用不安による受注伸び悩みもあり、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の7月の動向は、郊外型の大型店や専門店への顧客流出や、長引く消費不況なども影響して売上は下げ止まり感がみられず、総じて厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗12店を対象とした大型店販売動向調査によると、7月の販売総額は44億3,187万円、対前年同月比−10.5%で3カ月連続のマイナスとなった。主力の「衣料品」は対前年同月比−21.9%の大幅減、もう一方の「食料品」も同−5.5%となった。
前年に比べて日曜日が1日少なかったこともあるが、岡崎市内では7月上旬に新規大型店が開店し、既存の大型店にとっては、消費マインドに変化がみられないなかオープン効果が大きく作用した結果となった。
業種 | 7月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 2.1 | 2.5 | 17.0 | 54.7 | 23.7 | 0.0 | 0.0 | 38.9 | 43.2 | 17.9 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 42.9 | 57.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 42.9 | 57.1 | 0.0 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 25.0 | 50.0 | 25.0 | 0.0 | 0.0 | 80.0 | 10.0 | 10.0 |
石製品 | 0.0 | 10.0 | 0.0 | 20.0 | 70.0 | 0.0 | 0.0 | 7.7 | 30.8 | 61.5 |
機械・金属 | 8.3 | 0.0 | 0.0 | 91.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 25.0 | 75.0 | 0.0 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 0.0 | 66.7 | 0.0 | 25.0 | 25.0 | 25.0 | 25.0 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 66.7 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
7月 | 90,717 | △21.9 | 23,024 | △10.6 | 62,596 | △15.6 | 43,699 | △2.6 | 198,858 | △5.5 | 18,056 | 15.6 | 6,237 | △23.7 | 443,187 | △10.5 |
製造業では、食品・繊維・石製品・機械金属業界は、一部で下げ止まり感がみられるが、いずれの業界も依然として弱含みで、企業間格差も拡大傾向となり、総じて不況感が続いている。
土木建設業界では、公共工事は端境期色が強く、主力の民間工事は受注が低水準で、住宅関連も好材料が乏しく、総じて厳しい業況となった。
小売業では、一般小売店舗では大型店の影響や消費の低迷などが起因して、依然として売上減少傾向が続いている。岡崎市内主要大型店(12店舗)の販売動向では、6月の販売総額は、41億7,494万円、対前年同月比は−9.2%、2カ月連続でマイナスとなった。
業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、中元贈答用需要が伸びず、日用品は厳選買いの消費傾向に変化がみられず、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、季節商品や中元商品の追い込み受注に期待がかかるが低調で、消費マインドにも明るさがみられないなか、横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、不冴えな状況が続いており、総じて普通から不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、秋冬物の受注が末端需要の弱さにより低調な業況である。紡毛紡績は、各指数ともに前年割れの状況で、糸値・工賃はともに低水準で、収益性も悪化している。特紡糸・綿スフ織物関連では、主力の作業用手袋関連は端境期で、工場向けの需要減と輸入手袋の影響が大きく、アパレル関連はトレンド色が希薄で、インテリア関連も需給環境の改善がみられず、総じて不況色が強い。
今後は、円高による輸入圧力に歯止めがかからず、少量・短期生産体制化の強みも限定的で、総じて横ばいから悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、主力の墓石は盆需要期に向けて一部で持ち直しもみられたが企業間格差は拡大傾向で、灯ろう・彫刻関連は住宅環境の変化や消費低迷により回復力は弱い。また、建設関連も主力の民間受注が冴えず、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。
今後は、円高による輸入圧力を受けながらも、主力の墓石は盆と秋の彼岸需要に期待がかかるが、灯ろう・彫刻関連は業者間競争が激化するなど、やや悪化ないしは悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連はメーカー間の格差が大きいが、国内販売は低調で、輸出は北米の堅調さを背景に上昇傾向となった。こうしたなか中小部品メーカーでは、調達部品により格差が鮮明になり、総じて生産・出荷ともに前年を下回る不冴えな景況感となった。また工作機械関連は、一部で好況さがみられたが、設備投資マインドは依然低調で、前年に堅調であった情報通信向けの反動も影響して、総じてやや不況いう景況感であった。
今後は、自動車部品関連は受注量が安定基調ながら単価引下げ圧力は強く、また工作機械関連は自動車向けやバブル期の設備更新需要に期待がかかるが投資意欲は限定で、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、公共工事は端境期で、主力の民間工事は依然として工場・店舗などの大型物件が少なく受注状況は厳しい。また住宅関連は持家系が弱含むなか安定基調のマンション系も下支えには至らず、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。
今後は、主力の民間工事も小口物件が多く底ばい状況で、公共工事は端境期と地方財政難による影響の長期化・恒常化が懸念される。また住宅関連も新築が頭打ち状態のなかで、低価格競争も限界に達しており、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の6月の動向は、郊外型の大型店や専門店への顧客流出や、長引く消費不況なども影響して売上は下げ止まり感がみられず、総じて厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗12店を対象とした大型店販売動向調査によると、6月の販売総額は41億7,494万円、対前年同月比−9.2%で2カ月連続のマイナスとなった。主力の「衣料品」は気温の低い日が続き夏物衣料が苦戦したため対前年同月比−12.6%の大幅減、もう一方の「食料品」は同−0.5%となった。また、前年に大手家電量販店のテナント出店がありその反動で「家庭用品」が大幅減、W杯効果を打ち消した。
オーバーストア状態にある岡崎市内では7月上旬に新規大型店の開店し、近隣大型店では予想の範囲内ではあるものの、消費マインドに変化がみられないなか模様眺めの状況で、今後さらに店舗間競争が激化すると思われる。
業種 | 6月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 2.1 | 2.5 | 17.0 | 54.7 | 23.7 | 0.0 | 1.9 | 37.0 | 43.2 | 17.9 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 42.9 | 57.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 42.9 | 57.1 | 0.0 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 25.0 | 50.0 | 25.0 | 0.0 | 0.0 | 80.0 | 10.0 | 10.0 |
石製品 | 0.0 | 10.0 | 0.0 | 20.0 | 70.0 | 0.0 | 7.7 | 0.0 | 30.8 | 61.5 |
機械・金属 | 8.3 | 0.0 | 0.0 | 91.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0/td> | 25.0 | 75.0 | 0.0 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 | 0.0 | 9.1 | 45.5 | 45.5 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 66.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 66.7 | 33.3 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
6月 | 90.095 | △12.6 | 22.427 | △7.7 | 57.708 | △32.9 | 37.517 | 4.1 | 186.751 | △0.5 | 16.040 | 12.2 | 6.986 | △14.1 | 417.494 | △9.2 |
製造業では、石製品・機械金属業界は一部で回復基調がみられたが、食品・繊維業界を含め総じていずれの業界も底ばい状況で、企業間格差はさらに顕著となるなど、依然として不況感が続いている。
土木建設業界では、主力の民間工事が低迷するなか、公共工事は端境期色が強く、住宅関連も頭打ち状態で、総じて弱含みの業況となった。
小売業では、一般小売店舗では大型店の影響や消費の低迷などが起因して、依然として下げ止まりがみられない。岡崎市内主要大型店(12店舗)の販売動向では、5月の販売総額は、42億2,473万円、対前年同月比は−3.8%、3ヶ月ぶりにマイナスとなった。
業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、日用品が下支えしたが、厳選買いの傾向に変化がみられず、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、季節商品や中元商品の需要に期待がかかるが受注状況は底ばいで、添加物など消費者の目が厳しくなるなか、横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、厳しい状況が続いており、総じて普通から不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、夏物から秋冬物移行の端境期となり低調な業況である。紡毛紡績は、末端消費の弱さから生産調整が継続しており、糸値・工賃はともに低水準で、収益性も悪化している。特紡糸・綿スフ織物関連では、主力の作業用手袋関連は端境期に加え、輸入手袋の影響が強く、アパレル関連・インテリア関連も需給の改善がみられず、総じて不況色が強い。
今後は、消費低迷のなか付加価値の高い商品開発も力不足で、さらに円高による輸入圧力に歯止めがかからず、総じて横ばいから悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、一部でリストラ効果がみられるが限定的で、主力の墓石は端境期色が強く、灯ろう・彫刻関連は住宅環境の変化や消費低迷により回復力は弱い。また、建設関連も主力の民間受注が冴えず、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。
今後は、主力の墓石・灯ろう・彫刻関連ともに過剰在庫が払拭されつつも輸入製品のシェアが増大しており、やや悪化ないしは悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連はメーカー間の格差が大きいものの、国内販売が小型車を中心に持ち直し基調となり、輸出は北米の堅調さを背景に上昇傾向となった。こうしたなか中小部品メーカーでは、一部で回復傾向もみられたが、調達部品により格差が鮮明になり、総じて生産・出荷ともに前年を下回り不冴えな景況感となった。また工作機械関連は、一部でバブル期の買替え需要がみられるが設備投資マインドは依然低調で、前年に堅調であった情報通信向けの大幅減少も影響して、総じて普通ないしはやや不況いう景況感であった。
今後は、自動車部品関連はメーカーのコスト削減やグローバルな部品調達により不透明さも残るが底打ち基調で、また工作機械関連は設備投資意欲の回復が遅行するなか受注状況は低水準で、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、主力の民間工事は依然として工場・店舗などの大型物件が少なく受注状況は厳しい。公共工事は端境期で、また住宅関連は持家系・マンション系ともに弱含むなか、低価格競争も限界に達しており、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。
今後は、主力の民間工事も小口物件が多く底ばい状況で、公共工事は端境期と地方財政難による影響が懸念される。また住宅関連も新築が頭打ち状態のなかで、バリアフリー向リフォームの受注増に期待がかかるが、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の5月の動向は、郊外型の大型店や専門店への顧客流出や、長引く消費不況なども影響して売上は下げ止まりがみられず、総じて厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗12店を対象とした大型店販売動向調査によると、5月の販売総額は42億2,473万円、対前年同月比−3.8%で3ヶ月ぶりにマイナスとなった。主力の「衣料品」は夏物の出足の鈍さと商品価格の低廉化により対前年同月比−11.2%の大幅減、もう一方の「食料品」は同−0.8%となった。
オーバーストア状態にある岡崎市内では7月上旬に新規大型店の開店を控えており、近隣大型店では既にオープニング効果によるマイナス分はある程度織り込むものの、消費マインドに変化がみられないなか、店舗間競争がさらに激化すると思われる
業種 | 5月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 0.0 | 4.7 | 20.0 | 65.3 | 10.0 | 0.0 | 7.4 | 53.4 | 26.5 | 12.7 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 28.6 | 71.4 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 85.7 | 14.3 | 0.0 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 18.2 | 72.7 | 9.1 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 30.0 | 20.0 |
石製品 | 0.0 | 7.7 | 0.0 | 61.5 | 30.8 | 0.0 | 7.7 | 0.0 | 61.5 | 30.8 |
機械・金属 | 0.0 | 11.1 | 33.3 | 55.6 | 0.0 | 0.0 | 22.2 | 77.8 | 0.0 | 0.0 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 10.0 | 20.0 | 70.0 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 66.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 11.1 | 88.9 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
5月 | 97.138 | △11.2 | 23.042 | △12.5 | 58.083 | 4.7 | 37.442 | △2.1 | 183.695 | △0.8 | 15.539 | △2.4 | 7.534 | △13.9 | 422.473 | △3.8 |
製造業では、食品・繊維・石製品・機械金属業界は、いずれの業界も底打ち傾向がみられず、企業間格差はさらに拡大傾向となるなど、総じて不況色から脱しきれない状況である。
土木建設業界では、公共工事は財政状況が厳しいなか端境期に入り、主力の民間工事・住宅関連は受注競争が激化しており、総じて弱含みの業況となった。
小売業では、一般小売店舗では大型店の影響や消費の低迷などが起因して、依然として厳しい業況が続いている。岡崎市内主要大型店(12店舗)の販売動向では、4月の販売総額は、42億5,169万円、対前年同月比は+1.5%、2ヶ月連続で前年を上回った。
業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、日用品が下支えしたが、生産・出荷ともに前年を下回り、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、受注に回復傾向がみられないなか、新製品開発や販路拡大に期待がかかるが、夏季のギフト需要が上向くまで、横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、厳しい状況が続いており、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、夏物主体となったが輸入製品圧力による生産高の減少と末端需要の弱さに加え、低単価・小ロット・短納期の状況にも変化はみられず、不冴えな状況である。紡毛紡績は、端境期で在庫過剰感が強く、糸値・工賃はともに低水準で、収益性も悪化している。特紡糸・綿スフ織物関連では、主力の作業用手袋関連は輸入手袋の影響で減産傾向が続いており、アパレル関連・インテリア関連も需給の改善がみられず、総じて不況色が強い。
今後は、一部で好転も見込まれるが、受注の期近や期中による短期生産体制がより鮮明になり、その体制がさらに端境期色を強めるなど、総じて横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、主力の墓石は端境期に入り、灯ろう・彫刻関連も輸入製品の影響と消費不振から荷動きは依然として前年を下回っている。また、建設関連も主力の民間受注が冴えず、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、主力の墓石・灯ろう・彫刻関連ともに過剰在庫が払拭されつつも業者間・低価格競争は激化しており、横ばいから悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連は国内販売が新型の小型車は堅調なものの総じて前年割れで、一方輸出は北米を中心に好調な状況が持続している。こうしたなか中小部品メーカーでは、一部で活況もみられたが、小型車の比率が上がり、総じて生産・出荷ともに前年を下回るとともに収益力も低下傾向。また工作機械関連は、国内では主力の自動車向けは受注のマイナス幅に減少がみられるが回復傾向は確認できず、輸出も低水準で、総じて普通ないしはやや不況いう景況感であった。
今後は、自動車関連は国内販売、輸出ともにメーカー間の競争激化に拍車がかかり、川下の中小部品メーカーにとっては一層のコスト削減を強いられており、また工作機械関連は国内ではバブル期の設備更新需要に期待がかかるが、経済を牽引する米国ではテロ再発懸念で先行き不透明さが増しており、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、公共工事は端境期に入り、主力の民間工事は依然として工場・店舗などの大型物件が少ない。また住宅関連は持家系・マンション系ともに弱含むなか、価格競争激化により収益力は低下傾向で、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。
今後は、公共工事は財政が厳しいなか、本年度も地方分の単独事業の減少が見込まれ、主力の民間工事も小口物件が多く受注高は落ち込んでいる。また住宅関連も購買層の所得減・雇用不安が払拭されないなか、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の4月の動向は、大型店や専門店との競合や、長引く消費不況なども影響して、総じて厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗12店を対象とした大型店販売動向調査によると、4月の販売総額は42億5,169万円、対前年同月比+1.5%。前年と比較して日曜日が1日少なく、また天候不順が続いたが、2ヶ月続けてプラスとなった。主力の「衣料品」は対前年同月比−7.1%、もう一方の「食料品」は同+2.4%となった。
国内景気は底打ち宣言も政府コメントとして出され、先行き懸念後退で一服感がみられるが、個人消費には依然として明るさが感じられない。消費者の厳選買いに大きな変化がみられないなか、賃上げや夏のボーナス見込み額は前年を下回る様子で、今後オーバーストア状態にある岡崎市内では新規大型店の出店を控えており、当面は激戦が続くと思われる。
業種 | 4月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 0.0 | 1.9 | 29.3 | 55.5 | 13.3 | 0.0 | 3.3 | 48.3 | 35.9 | 12.5 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 22.2 | 77.8 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 55.6 | 44.4 | 0.0 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 80.0 | 20.0 | 0.0 | 7.7 | 61.5 | 30.8 | 0.0 |
石製品 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 0.0 | 5.5 | 22.2 | 22.2 | 50.0 |
機械・金属 | 0.0 | 7.7 | 61.5 | 30.8 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 53.9 | 46.1 | 0.0 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 10.0 | 20.0 | 70.0 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 66.7 | 0.0 | 0.0 | 16.7 | 50.0 | 33.3 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
4月 | 98.929 | △7.1 | 23.721 | △2.5 | 59.181 | 19.2 | 37.123 | △0.8 | 181.622 | 2.4 | 16.115 | △4.1 | 8.478 | 23.3 | 425.169 | 1.5 |
製造業では、石製品・機械金属業界の一部で季節需要による回復基調がみられたが、企業間格差はさらに拡大傾向となり、食品・繊維業界も総じて不況感から脱しきれない状況である。
土木建設業界では、主力の民間工事・住宅関連は大きな変化がみられず、公共工事は財政状況が厳しいなか年度末最終期の下支えも弱く、総じて低調な業況となった。
小売業では、一般小売店舗では大型店の影響と消費者の厳選買いが定着し、総じて厳しい業況が続いている。岡崎市内主要大型店(12店舗)の販売動向では、3月の販売総額は40億8,351万円、対前年同月比は+1.8%で前年を上回った。
業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、日用品、ギフト用品ともに低調で、生産・出荷ともに前年を下回り、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、受注が落ち込むなか新たな需要を喚起する製品開発や販路拡大に期待がかかるが、消費者の厳選買いは否めず、横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、不冴えな状況が続いており、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、末端需要の弱さと輸入製品圧力による生産高の減少に加え、低単価・小ロット・短納期の状況にも変化はみられず、収益力は底ばい状態である。紡毛紡績は、端境期の長期化傾向が強く、糸値・工賃はともに低水準で推移している。特紡糸・綿スフ織物関連では、主力の作業用手袋関連は輸入手袋の影響が大きく、アパレル関連やインテリア関連も需給の改善がみられず、総じて厳しい状況が続いている。
今後は、為替の変動を横目に高付加価値商品の開発に期待がかかるが、コスト削減も限界に達しており、一部で好転も見込まれるが、総じて横ばいから悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、主力の墓石は春の彼岸需要を背景に一部で底打ち感がみられたが限定的で、灯ろう・彫刻関連も輸入製品の影響と消費不振から荷動きは極めて低水準。また、建設関連も主力の民間受注が冴えず、総じて普通からやや不況という景況感であった。
今後は、主力の墓石が端境期に入り、灯ろう・彫刻関連は過剰在庫が払拭されつつも業者間競争は激化しており、横ばいから悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連は輸出に回復がみられるものの、国内販売が期末需要期にもかかわらず普通車の落ち込みが基因となり総じて前年割れとなった。こうしたなか中小部品メーカーでは、一部で活況感もみられたが、企業間格差がさらに顕著となり、総じて生産・出荷ともに前年を下回った。また工作機械関連は、国内では主力の自動車向けは受注の底入れも確認できず、輸出も低水準で、総じて普通ないしはやや不況いう景況感であった。
今後は、自動車関連が主力メーカーでは国内販売が先行き不透明で、輸出とともに競争激化に拍車がかかるなど、中小部品メーカーにとっては一層のコスト削減を強いられており、また工作機械関連も受注回復に期待がかかるが、海外生産移転の進展に比例して需給悪化の様相が強く、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、年度最終期の公共工事は前年を下回り、主力の民間工事は依然として工場・店舗などの大型物件が少なく受注競争の厳しさが増している。また住宅関連は持家系・マンション系ともに弱含むなか、価格競争激化により収益力は低下傾向で、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、公共工事は財政が厳しいなか、新年度入り後も地方分の単独事業の減少が見込まれ、主力の民間工事も小口物件が多く受注高は落ち込んでいる。また住宅関連も購買層の所得減・雇用不安が根強く、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の3月の動向は、大型店や専門店との競合や、長引く消費不況なども影響して、総じて厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗12店を対象とした大型店販売動向調査によると、3月の販売総額は40億8,351万円、対前年同月比+1.8%で、前年に比較して日曜日が1日多かったこともあり前年を上回った。主力の「衣料品」は春物の荷動きが鈍く対前年同月比−5.1%、もう一方の「食料品」は同+0.9%と6ヵ月ぶりに前年を上回った。
本所調査による岡崎市内の賃上げ動向は過去最低水準であり、消費マインドに与える影響も少なくはないと思われる。消費者の厳選買いに大きな変化がみられないなか、今後新規大型店の出店を控え、一定の売上げ変動は織り込み済みではあるものの、顧客確保に向けた差別化対策は急を要していると思われる。
業種 | 3月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 1.9 | 2.3 | 23.7 | 56.1 | 16.0 | 0.0 | 1.9 | 53.5 | 30.5 | 14.1 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 14.3 | 85.7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 7.7 | 30.8 | 61.5 | 0.0 | 7.7 | 61.5 | 7.7 | 23.1 |
石製品 | 0.0 | 9.3 | 41.8 | 46.5 | 2.4 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 33.3 | 33.3 |
機械・金属 | 7.7 | 0.0 | 30.8 | 61.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 69.2 | 30.8 | 0.0 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 0.0 | 0.0 | 66.7 | 33.3 | 0.0 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 5.9 | 29.4 | 63.2 | 0.0 | 0.0 | 52.9 | 29.4 | 17.6 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
3月 | 97.667 | △5.1 | 21.350 | △9.4 | 61.781 | 26.7 | 36.959 | 2.3 | 169.876 | 0.9 | 14.692 | △2.4 | 6.026 | △3.2 | 408.351 | 1.8 |
製造業では、石製品業界の一部で下げ止まり感もみられるが、食品・繊維・機械金属業界は、企業間格差も拡大傾向となり、総じて景況感はさらに悪化している。
土木建設業界では、本格化した公共工事は財政状況が厳しいなか前年割れが続き、主力の民間工事も低水準で推移しており、住宅関連も弱含みで、不況色が強い。
小売業では、一般小売店舗では大型店の影響と消費者の厳選買いが定着し、総じて厳しい業況が続いている。岡崎市内主要大型店(12店舗)の販売動向では、2月の販売総額は38億6,867万円、対前年同月比は−4.4%となり4ヵ月ぶりに前年を下回った。
業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、日用品、ギフト用品ともに低調で、生産・出荷ともに前年を下回り回復傾向はみられず、総じて普通ないしはやや不況という景況感であった。
今後は、新たな需要を喚起する製品開発や販路拡大に期待がかかるが、消費者の厳選買いは否めず横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、婦人・子供ともに春夏物の最終期だが前年を大きく下回っており、低調に推移している。紡毛紡績は、末端需要の弱さから受注は低水準で、糸値・工賃はともに底ばいで推移している。特紡糸・綿スフ織物関連では、主力の作業用手袋関連は輸入手袋の影響が大きく、アパレル関連やインテリア関連も軟調で、総じて厳しい状況が続いている。
今後は、現在の為替相場では輸入圧力が強く作用しており、高付加価値商品の開発に期待がかかるがコスト削減も限界に達しており、総じて横ばいから悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、主力の墓石は春の彼岸需要に一部で回復傾向がみられたが、前年の落ち込みが大きかったことからの反動に留まり、灯ろう・彫刻関連も輸入製品の影響と消費不振から荷動きは極めて低水準。また、建設関連も主力の民間・住宅関連からの受注は低調で、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、主力の墓石に期待がかかるが単価は下降傾向で、灯ろう・彫刻関連とともに製品輸入の圧力が継続するなか、当面はやや悪化ないしは悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連は国内販売が新車攻勢と期末需要で販売増を見込んだが前年割れの様相で、輸出も回復には今一歩。こうしたなか中小部品メーカーでは、一部で底堅さもみられるが企業間格差がさらに顕著となり、総じて生産・出荷ともに前年を下回り冴えない景況感であった。また工作機械関連は、国内では主力の自動車向けは受注の底入れも確認できず、海外もIT関連を中心に大幅な減少傾向で、総じてやや不況いう景況感であった。
今後は、自動車関連が主力メーカーでは国内販売は期末の追い込み入るが、輸出とともに競争激化に拍車がかかるなど先行き不透明で、中小部品メーカーにとっては一層のコスト削減を強いられており、また工作機械関連も受注回復に期待がかかるが、海外生産移転は着実に進展するなど需給悪化懸念が強く、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、公共工事は年度末を控えて本格期であるが、今年は例年になく極めて低調で、主力の民間工事は依然として工場・店舗など大型物件が少なく受注競争の厳しさが増している。また住宅関連は持家系・マンション系ともに弱含むなか、価格競争激化により収益力は低下傾向で、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。
今後は、公共工事は財政が厳しいなか見直し論が強まるなど向かい風を受けており、主力の民間工事も小口物件が多く受注高は落ち込んでいる。また住宅関連も購買層の所得減・雇用不安が根強く、総じてやや悪化ないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の2月の動向は、閑散期に加え大型店や専門店との競合や、長引く消費不況なども影響して、総じて厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗12店を対象とした大型店販売動向調査によると、2月の販売総額は38億6,867万円、対前年同月比−4.4%となり、4ヵ月ぶりに前年を下回った。主力の「衣料品」は対前年同月比−13.3%の大幅減、もう一方の「食料品」は同−4.0%となった。
消費者の厳選買いに大きな変化がみられず、こうしたなか岡崎市内の既存大型店のうち8月末をもって閉鎖する店舗の発表が行なわれるなど、顧客確保に向けた差別化対策の厳しさを物語っている。大手企業の賃上げ動向はベアゼロ・定期昇給のみの妥結が多く、中には定昇の見直しや延期を検討する企業もみうけられ、今後確定する中小企業の動向も推計するに易く、消費マインドに与える影響も少なくはないと思われる。
業種 | 2月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 0.0 | 1.7 | 15.5 | 57.9 | 24.9 | 0.0 | 0.0 | 42.6 | 47.2 | 10.2 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 28.6 | 71.4 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 14.3 | 85.7 | 0.0 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 40.0 | 60.0 | 0.0 | 0.0 | 69.2 | 23.1 | 7.7 |
石製品 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 66.7 | 33.3 |
機械・金属 | 0.0 | 6.7 | 0.0 | 86.7 | 6.7 | 0.0 | 0.0 | 86.7 | 13.3 | 0.0 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 50.0 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 40.0 | 60.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 60.0 | 40.0 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
2月 | 79.396 | △13.3 | 16.586 | △15.2 | 53.955 | 14.6 | 34.870 | △3.4 | 182.266 | △4.0 | 13.453 | △3.6 | 6.341 | △6.9 | 386.867 | △4.4 |
製造業では、食品・繊維・石製品・機械金属業界は一部を除いて低調で、企業間格差も拡大傾向となり、総じて景況感はさらに悪化している。
土木建設業界では、本格化した公共工事は財政状況が厳しいなか前年割れが続き、主力の民間工事も低水準で推移しており、住宅関連も需要減退傾向から脱却できず、不況色が強い。
小売業では、一般小売店舗では大型店の影響と消費者の厳選買いが定着し、総じて厳しい業況が続いている。岡崎市内主要大型店(12店舗)の販売動向では、1月の販売総額は51億2,446万円、対前年同月比は+0.6%となり3ヵ月連続で前年を上回った。
業種別の概況は次のとおり。
*製造業*
(食 品)
味噌・菓子を中心とした食品製造業界では、日用品、ギフト用品ともに低調で、生産・出荷ともに前年を下回り、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、衛生管理など消費者の目が厳しくなるなかで新たな需要を喚起する製品開発や販路拡大に期待がかかるが、購買力の弱さは否めず横ばいないしはやや悪化傾向になると思われる。
(繊 維)
繊維業界では、厳しい状態が続いており、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。部門別では、ニット関連は、婦人・子供ともに春夏物の受注は前年を下回っており、製品輸入の高止まりにより、きわめて低調に推移している。紡毛紡績は、端境期の区別が明確にわからないほど受注は悪化しており、糸値・工賃はともに底ばいで推移している。特紡糸・綿スフ織物関連では、主力の作業用手袋関連は需要期であるが輸入手袋の影響が大きく、アパレル関連やインテリア関連も軟調で、総じて不冴えな状況が続いている。
今後は、若干の円安基調となっても輸入圧力の影響回避は限定的とみられ、末端需要が冷え込むなかで、総じて横ばいから悪化傾向になると思われる。
(石製品)
石製品業界では、主力の墓石は一部で下げ止り感がみられるものの端境期色が強く、灯ろう・彫刻関連も製品輸入と消費不振から荷動きは極めて低水準。また、建設関連も主力の民間・住宅関連からの受注が冴えず、総じて普通から不況という景況感であった。
今後は、主力の墓石は春の彼岸需要に期待がかかるが、灯ろう・彫刻関連とともに製品輸入の圧力が強く、好材料に乏しいなか、当面はやや悪化ないしは悪化傾向で推移すると思われる。
(機械・金属)
機械金属業界では、主力の自動車関連は国内販売が下降基調にはいり、輸出も不況色から脱しえていない。こうしたなか中小部品メーカーでは、企業間格差がさらに明確となり、総じて生産・出荷ともに前年を下回り不冴えな景況感であった。また工作機械関連は、国内では主力の自動車向けは受注の底ばい状況が長期化しており、海外もIT関連を中心に大幅な減少傾向で、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。
今後は、自動車関連が主力メーカーでは国内販売は期末に向けて増産傾向にあるが、輸出は競争激化に拍車がかかるなど先行き不透明で、中小部品メーカーにとっては一層のコスト削減を強いられており、また工作機械関連も受注回復に期待がかかるが、海外生産移転は着実に進展するなど需給悪化懸念が強く、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*土木建設業*
土木建設業界では、公共工事は年度末に向けて本格期であるが財政状況が厳しいなか低調で、主力の民間工事は依然として大型物件が少なく受注競争の厳しさが増している。また住宅関連は持家系・マンション系ともに弱含むなか、価格競争激化により収益力は低下傾向で、総じてやや不況ないしは不況という景況感であった。
今後は、公共工事は補正予算の追加発注に期待がかかるが見直し論が強まるなど向かい風を受けており、主力の民間工事も工場・商店用途ともに小口物件が多い。また住宅関連も購買層の所得減・雇用不安が根強く、総じて横ばいないしはやや悪化傾向で推移すると思われる。
*小売業*
市内一般小売店舗の1月の動向は、正月営業や大型店や専門店のバーゲン時期の早期化なども影響して、総じて厳しい業況が続いている。
一方、岡崎市内の主要百貨店・スーパー・共同店舗12店を対象とした大型店販売動向調査によると、1月の販売総額は51億2,446万円、対前年同月比+0.6%となった。主力の「衣料品」は対前年同月比−5.2%、もう一方の「食料品」は同−1.0%となり、元旦営業効果も限定的で底打ち感はまだみられない。
消費者の厳選買いなど消費マインドに大きな変化がみられないなか、デフレによる商品単価の下落は徐々にそのスピードを緩めつつある。しかし、オーバーストア状態にありながら5月には新たに大型店の出店も控えており、既存の小売業者にとっては顧客確保に向けた差別化対策の必要性がさらに強まることと思われる。
業種 | 1月の景況 | 景況見通し | ||||||||
◎好況 | ○や好 | ―普通 | △や不 | ×不況 | ◎好転 | ○や転 | ―横ばい | △や悪 | ×悪化 | |
製造業平均 | 0.0 | 2.1 | 14.6 | 47.9 | 35.4 | 0.0 | 0.0 | 42.3 | 38.1 | 19.6 |
食品 | 0.0 | 0.0 | 22.2 | 50.0 | 27.8 | 0.0 | 0.0 | 85.7 | 14.3 | 0.0 |
繊維 | 0.0 | 0.0 | 8.1 | 50.2 | 41.7 | 0.0 | 0.0 | 20.0 | 50.0 | 30.0 |
石製品 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 66.7 | 33.3 |
機械・金属 | 0.0 | 6.3 | 0.0 | 62.5 | 31.3 | 0.0 | 0.0 | 68.7 | 31.3 | 0.0 |
土木建設業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 | 0.0 | 10.0 | 90.0 | 0.0 |
小売業 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 33.7 | 66.7 | 0.0 | 0.0 | 22.2 | 44.4 | 33.3 |
区分 | 衣料品 | 身の回り品 | 家庭用品 | 雑貨 | 食料品 | 飲食・サービス | その他 | 合計 | ||||||||
販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | 販売額 | 前年比 | |
1月 | 123.715 | △5.2 | 24.408 | △5.2 | 70.034 | 20.0 | 45.565 | 1.7 | 221.068 | △1.0 | 18.508 | 4.8 | 9.148 | 5.1 | 512.446 | 0.6 |