岡崎市内景況調査結果
(平成16年10〜12月期分)
1.調査対象
(1)対象企業数 本所各部会役員・幹事事業所 503企業
(2)回答企業数 有効回答218企業(回答率43.3%)
2.調査対象時期
平成16年10〜12月期
(1)前年同期(平成15年10〜12月)と比べた今期の状況
(2)今期と比べた来期(平成17年1〜3月)の先行き見通し
3.調査時点
平成16年12月27日〜17年1月12日
4.調査方法
ファクシミリによるアンケート方式
5.有効回答企業数内訳
業 種 | 回答企業数 | 構成比 |
製 造 業 | 65 | 29.8% |
建 設 業 | 55 | 25.2% |
小売・卸売業 | 54 | 24.8% |
サービス業 | 44 | 20.2% |
合 計 | 218 | 100.0% |
6.その他
本報告書中のDIとは、「ディフュージョン・インデックス」(景気動向指数)の略で、各調査項目について「増加」(上昇、好転)した企業割合から、「減少」(低下、悪化)した企業割合を差し引いた値である。例えば、売上額で「増加」30%、「不変」50%、「減少」20%の場合のDIは、30−20=10となる。
<概 況>
〜景況DIは小幅改善〜
(1)景況判断DI(「好転」した企業割合から「悪化」した企業割合を差し引いた値)
今期(平成16年10〜12月期)の景況は、前年同期(平成15年10〜12月期)と比較し、全業種で△9.9と前期(平成16年7〜9月期、△12.9)より3.0ポイント「悪化」超幅が縮小し、小幅ながら改善された。
業種別では、建設業で8.0ポイント減の△31.4、小売・卸売業で3.8ポイント減の△15.1と「悪化」超幅が拡大した。逆に製造業で4.6ポイント増の3.1、サービス業で23.8ポイント増の4.8とそれぞれプラスに転じた。特にサービス業における改善幅が大きい。
一方、来期(平成17年1〜3月)の先行き見通しについては、全業種で△16.5と、「悪化」超幅が拡大する見通しである。業種別では製造業、サービス業で今期の反動から再びマイナスに転じる他、建設業、小売・卸売業でも僅かながらも、さらに悪化を予測している。
(2)売上額DI(「増加」から「減少」を差し引いた値)
今期の売上額は前年同期と比較し、全業種で△10.8と前期(△3.2)より7.6ポイント悪化した。業種別では、小売・卸売業で5.6と「増加」超幅となった他、サービス業でも11.9ポイント「減少」超幅が縮小した。逆に製造業では10.6ポイント減少し横ばい、建設業では△42.6となり、「減少」超幅が大きく拡大した。
来期の見通しについては、全業種で今期と同じ△10.8を予測している。業種別では、製造業で再びプラスに転じる他、建設業でも12.4ポイント増加し「減少」超幅の縮小を見込んでいる。逆に、小売・卸売業では13.3ポイント減少しマイナスに転じる他、サービス業でも「減少」超幅の拡大を予測している。
(3)資金繰りDI(「好転」から「悪化」を差し引いた値)
今期の資金繰りは前年同期と比較し、全業種で△5.7と前期(△7.8)より2.1ポイント改善した。業種別では、建設業で8.0ポイント悪化したが、逆にサービス業でプラスに転じた他、小売・卸売業でも「悪化」超幅が大幅に縮小した。
来期の見通しについては軒並みマイナスを予測、全業種では△10.0と「悪化」超幅が拡大する見通しとなっている。
(4)採算(収益)DI(「好転」から「悪化」を差し引いた値)
今期の採算(収益)は前年同期と比較し、全業種で△25.7と前期(△23.8)より「悪化」超幅が幾分拡大し、引き続き厳しい状況となった。全ての業種で「悪化」超幅となったが、小売・卸売業およびサービス業では幾分改善された。逆に、建設業では17.3ポイント下落し、マイナス幅が大きく拡大した。
しかし、来期の見通しについては、製造業、建設業で上昇を見込んでおり、全業種でも△21.6と幾分の改善を予測している。
(5)製造業における原材料仕入価格DI(「上昇」から「低下」を差し引いた値)
今期は前年同期と比較し、71.9と前期(56.9)より15.0ポイント悪化したが、来期の見通しについては53.9と、逆に「上昇」超幅の縮小を予測している。
(6)製造業における製品在庫DI(「増加」から「減少」を差し引いた値)
今期は前年同期と比較し、△4.7と前期(△3.0)より幾分改善した。来期の見通しについては横ばいを予測している。
(7)建設業における受注(新規契約工事)額DI(「増加」から「減少」を差し引いた値)
今期は前年同期と比較し△46.3と前期(△6.7)より35.9ポイント下落し、「減少」超幅が大きく拡大した。来期については△35.8と逆に改善を見込んでいる。
(8)建設業における資材仕入価格DI(「上昇」から「低下」を差し引いた値)
今期は前年同期と比較し50.9と前期(47.8)より幾分悪化したが、来期については36.6と大幅な改善を予測している。
(9)小売・卸売業における商品仕入価格DI(「上昇」から「低下」を差し引いた値)
今期は前年同期と比較し30.2と前期(22.2)より「「上昇」超幅が拡大したが、来期については13.4と大幅な改善を見込んでいる。
(10)小売・卸売業における商品在庫DI(「増加」から「減少」を差し引いた値)
今期は前年同期と比較し横ばいと前期(△20.4)より大幅に悪化したが、来期については△15.4と改善を予測している。
(11)サービス業における利用客数DI(「増加」から「減少」を差し引いた値)
今期は前年同期と比較し2.3と前期(△3.4)より改善しプラスに転じた。しかし来期については△9.3と、逆に「減少」超幅を見込んでいる。
(12)経営上の問題点
今期直面している経営上の問題点(3つまでの複数回答)としては、製造業では「原材料価格の上昇」、建設業では「請負単価の低下」、小売・卸売業では「需要の停滞」、サービス業では「利用者ニーズの変化への対応」が、それぞれ第1位となった。
第2位には、製造業・建設業・サービス業ではそれぞれ「需要の停滞」が、また小売・卸売業では「販売単価の低下」が挙げられた。
@製造業(上位分)
1.原材料価格の上昇 24.4%
2.需要の停滞 14.6%
3.生産設備の不足・老朽化 9.8%
3.従業員の確保 9.8%
5.経費(人件費外)の増加 8.5%
A建設業(同)
1.請負単価の低下 26.5%
2.需要の停滞 19.9%
3.材料価格の上昇 9.6%
4.新規参入業者の増加 6.6%
4.従業員の確保 6.6%
B小売・卸売業(同)
1.需要の停滞 24.2%
2.販売単価の低下 16.4%
3.仕入単価の上昇 13.3%
4.大企業の進出による競争の激化 10.2%
5.新規参入業者の増加 7.0%
5.経費(人件費外)の増加 10.5%
Cサービス業(同)
1.利用者ニーズの変化への対応 19.3%
2.需要の停滞 15.9%
3.従業員の確保 14.8%
4.利用料金の低下 11.4%
5.経費(人件費外)の増加 9.1%
<データ>
【全業種】
項 目 | 前年同期比 | 来期の見通し |
景 況 | △ 9.9 | △16.5 |
売 上 額 | △10.8 | △10.8 |
資金繰り | △ 5.7 | △10.0 |
採算(収益) | △25.7 | △21.6 |
※売上額は、建設業では完成工事(請負工事)額
【製造業】
項 目 | 前年同期比 | 来期の見通し |
景 況 | 3.1 | △ 3.1 |
売 上 額 | ― | 6.1 |
原材料仕入価格 | 71.9 | 53.9 |
製品在庫 | △ 4.7 | ― |
資金繰り | ― | △ 1.6 |
採算(収益) | △17.2 | △ 3.1 |
【建設業】
項 目 | 前年同期比 | 来期の見通し |
景 況 | △31.4 | △34.0 |
完成工事(請負工事)額 | △42.6 | △30.2 |
受注(新規契約工事)額 | △46.3 | △35.8 |
資材仕入価格 | 50.9 | 36.6 |
資金繰り | △18.9 | △30.8 |
採算(収益) | △55.6 | △49.0 |
【小売・卸売業】
項 目 | 前年同期比 | 来期の見通し |
景 況 | △15.1 | △17.3 |
売 上 額 | 5.6 | △ 7.7 |
商品仕入価格 | 30.2 | 13.4 |
商品在庫 | ― | △15.4 |
資金繰り | △ 5.7 | △ 5.8 |
採算(収益) | △22.6 | △23.1 |
【サービス業】
項 目 | 前年同期比 | 来期の見通し |
景 況 | 4.8 | △13.9 |
売 上 額 | △ 7.0 | △16.3 |
利用客数 | 2.3 | △ 9.3 |
資金繰り | 2.3 | △ 2.4 |
採算(収益) | △ 4.6 | △13.9 |
●平成16年7〜9月期分
●平成16年4〜6月期分
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