岡崎市内景況調査結果

(平成16年4〜6月期分)



1.調査対象
  (1)対象企業数  本所各部会役員・幹事事業所 507企業
  (2)回答企業数  有効回答205企業(回答率40.3%)

2.調査対象時期
  平成16年4〜6月期
  (1)前年同期(平成15年4〜6月)と比べた今期の状況
  (2)今期と比べた来期(平成16年7〜9月)の先行き見通し

3.調査時点
  平成16年6月28日〜7月5日

4.調査方法
  ファクシミリによるアンケート方式

5.有効回答企業数内訳
業    種回答企業数構成比
製 造 業6029.3%
建 設 業5426.3%
小売・卸売業4220.5%
サービス業4923.9%
合    計205100.0%

6.その他
 本報告書中のDIとは、「ディフュージョン・インデックス」(景気動向指数)の略で、各調査項目について「増加」(上昇、好転)した企業割合から、「減少」(低下、悪化)した企業割合を差し引いた値である。例えば、売上額で「増加」30%、「不変」50%、「減少」20%の場合のDIは、30−20=10となる。
 なお、今回は第1回調査により前期との比較ができないため、集計結果についてその数値を報告するにとどめ、比較状況については次回より報告することとした。


<概 況>

(1)景況判断DI(「好転」した企業割合から「悪化」した企業割合を差し引いた値)
 今期(平成16年4〜6月期)の景況は、前年同期(平成15年4〜6月期)と比較し、全業種で△8.4と「悪化」が「好転」を上回る結果となった。業種別では、製造業で5.0の「好転」超幅となったものの、小売・卸売業は横ばい、建設業では△24.0、サービス業でも△14.6の「悪化」超幅となり、厳しい状況となっている。
 一方、来期(平成16年7〜9月)の先行き見通しについては、全業種で△5.0と、僅かながら今期より改善を予測している。業種別では、製造業で△3.6とマイナスに転じるが、小売・卸売業では4.8を予測、また建設業で△12.9、サービス業でも△6.5と、「悪化」超幅が縮小する見通しである。

(2)売上額DI(「増加」から「減少」を差し引いた値)
 今期の売上額は、前年同期と比較し、全業種で△9.3の「減少」超幅となった。業種別では、製造業では8.3とプラスとなったが、他の業種では軒並み2ケタのマイナスとなった。
 来期の見通しについては、全業種で△0.5と「減少」超幅が大きく縮小、小売・卸売業およびサービス業では僅かながら「増加」超幅を予測している。

(3)資金繰りDI(「好転」から「悪化」を差し引いた値)
 今期の資金繰りは、前年同期と比較し、全業種で2.0と若干の「好転」超幅となった。業種別では、建設業で△11.1となった他はプラスとなった。
 しかし、来期の見通しについては、小売・卸売業で12.2、サービス業で横ばいの他はマイナスとなり、全業種でも△3.1と「悪化」超幅を予測している。

(4)採算(収益)DI(「好転」から「悪化」を差し引いた値)
 今期の採算(収益)は、前年同期と比較し、全業種で△16.0と厳しい状況となった。全ての業種で「悪化」超幅となったが、中でも建設業では△33.3とマイナス幅が大きい。
 しかし、来期の見通しについては、製造業を除きマイナス幅が縮小し、全業種では△10.7と幾分の改善を予測している。

(5)その他
@製造業における原材料仕入価格DI(「上昇」から「低下」を差し引いた値)
 今期は前年同期と比較し57.6と大きな「上昇」超幅となったが、来期の見通しは47.3と幾分の改善を予測している。

A製造業における製品在庫DI(「増加」から「減少」を差し引いた値)
 今期は前年同期と比較し10.1の「増加」超幅となったが、来期の見通しについては横ばいを予測している。

B建設業における受注(新規契約工事)額DI(「増加」から「減少」を差し引いた値)
 今期は前年同期と比較し△17.3の「減少」超幅となったが、来期は△13.4と幾分の改善を見込んでいる。

C建設業における資材仕入価格DI(「上昇」から「低下」を差し引いた値)
 今期は前年同期と比較し34.8と「上昇」超幅となったが、来期についても38.5と超幅が拡大する見通しとなっている。

D小売・卸売業における商品仕入価格DI(「上昇」から「低下」を差し引いた値)
 今期は前年同期と比較し5.0の「「上昇」超幅となったが、来期につても17.0と超幅が拡大すると予測している。

E小売・卸売業における商品在庫DI(「増加」から「減少」を差し引いた値)
 今期は前年同期と比較し△12.2の「減少」超幅となったが、来期についても△14.6と幾分超幅の拡大を予測している。

Fサービス業における利用客数DI(「増加」から「減少」を差し引いた値)
 今期は前年同期と比較し△12.3の「減少」超幅となったが、来期の見通しについては横ばいと、改善を予測している。



<全業種>
項   目前年同期比来期の見通し
景   況△ 8.4△ 5.0
売 上 額△ 9.3△ 0.5
資金繰り  2.0△ 3.1
採算(収益)△16.0△10.7
※売上額は、建設業では完成工事(請負工事)額


<製造業>
項   目前年同期比来期の見通し
景   況  5.0△ 3.6
売 上 額  8.3  1.8
原材料仕入価格 57.6 47.3
製品在庫 10.1  ―  
資金繰り  6.7△ 7.2
採算(収益)△ 1.7△ 7.3



<建設業>
項   目前年同期比来期の見通し
景   況△24.0△12.9
完成工事(請負工事)額△14.8△11.3
受注(新規契約工事)額△17.3△13.4
資材仕入価格 34.8 38.5
資金繰り△11.1△12.9
採算(収益)△33.3△18.5



<小売・卸売業>
項   目前年同期比来期の見通し
景   況  ―    4.8
売 上 額△21.4  7.3
商品仕入価格  5.0 17.0
商品在庫△12.2△14.6
資金繰り  7.3 12.2
採算(収益)△ 7.5△ 2.5



<サービス業>
項   目前年同期比来期の見通し
景   況△14.6△ 6.5
売 上 額△14.3  2.2
利用客数△12.3  ―  
資金繰り  6.4  ―  
採算(収益)△20.4△13.1


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