参加者:
 平澤団長はじめ28名

株式会社岡崎ニューグランドホテル 平澤 和彌 氏

 真新しい高層ビルが林立し、活気溢れる上海の様は、東洋のマンハッタンという感じである。古い居住地域も取り払われ、6〜10数階の高層住宅に変り、現在も数多く建築中である。浦東・浦西・新区が商業・住宅・工業地域としてバランス良く開発整備が進められている。上海から蘇州に至る農業地域も90年頃まで見られた赤煉瓦造りからコンクリートづくりの60〜80坪位の2階建に変り、近代的な集合住宅や戸建住宅が今も建築中で、農業地域の整備も進んでいるようだ。蘇州新区の工業集積地の様子や工業博覧会でIT関連や車に関心を寄せる中国国民の様子は最早、立派な先進国並みを思わせる。活気溢れる中国を見て、日本も早く調整期を脱し、活気を取り戻して欲しいと思う。



株式会社こうむら 甲村 雅彦 氏

 旧市内の住宅を区画ごとに取り壊し再開発してゆく手法は、私権の主張が著しい日本では出来ないことであり、街がダイナミックに変身してゆく姿はうらやましい限りです。十年程前の上海を比較して最も変わっていたのは、高速道路と浦東地区の開発でした。そのスケールはいずれも考えていた以上です。



サカエ工業株式会社 大石 雅久 氏

 とにかく高く広く大きいというのが第一印象でした。行政がしっかりしていて、計画的に都市づくりが進行している。都市と農村の貧富の差は当然としても、バックに十余億を抱え、都市部がダイナミックに経済を展開するという底力は全く大陸的。中国進出というが、金もうけではなく中国と何をするのかが大事だと思います。


有限会社クスリの早川 早川  聿 氏

 上海国際工業博覧会の会場は、人々の表情に活気があり、大勢の人で熱気にあふれてた。街にはおびただしい車の流れと人々であふれていた。また、ビルの建設ラッシュで古い建物を残しつつ、ダイナミックに、その姿を変えようとしている。


マルサンアイ株式会社 稲石 匡信 氏

 中国は日々変り、経済発展が高くパワーを感じました。また市場の大きさの魅力を感じました。


三新電線株式会社 森村 康正 氏

 世界中の企業が集まる「世界の工場中国」であると、改めて実感しました。今回は、実際に日系と台湾系の二つの工場を視察しましたが、どちらも人をいっぱい雇う、労働集約型の大量生産の工場で、マーケットは世界に向けられていました。そして、中には優秀な人材を会社が高く評価して、ボーナス等に反映している成果主義を採用していることが印象に残りました。


浜沢紙管株式会社 濱澤  勝 氏

・移りゆく時の流れに身を感じ、出合いの恵み心より想う。
・変化する世情にありて眞あり、行動に入る新しき年。


三立ハウス工業株式会社 渡辺  亘 氏

 高層ビルが見渡すかぎり建てられていたり、高架道路の整備など予想をはるかに超えていました。そんな中で昔からの中国の文化もあちらこちらで見かけられ、そのギャップにも、また驚かされました。しかしレストランやホテルなどの接客サービスはまだ徹底されていないなとも思いました。この辺りが改善されるとこの先の日本は大丈夫なのかという不安にもなりました。


株式会社竹代 酒井  宏 氏

 中国は、ガイドいわく、日本より10年から20年遅れて走っています。確かに見学した2社は、人海戦術で、ものづくりは昔の日本を思い出します。でも日本と違うところは、出来上ったもののQCDが現代の顧客要求を満たすものだという事です。年齢が18才の作業者、日本人の管理者より高給取りの責任者、古い工場の横に最先端の近代設備の工場、古い町並みを壊して15、16階のアパート、マンションが林立し、国の力で急速な開発が行なわれています。華僑、台湾系の協力、米国・英国・ドイツ・フランス・日本の投資計り知れない力で、何でもありで次の時代の主役に登場してくることを強く感じました。


株式会社ヤスフクセラミックス 安福  孝 氏

 一番期待していた上海国際工業博は、大規模な活力溢れる工業展でした。大企業のデモンストレーションは、これからの中国を示唆して参考になりましたが、中小企業のレベルや私どもに関係した分野の展示はいまひとつのように思われました。


株式会社内田製作所 金森 芳隆 氏

 上海のビル群は、東京以上のものがあるが、夜7時に、電気のついてない所が非常に多い、という事である。最低賃金は月給1万円という人件費の差は大きいが労働者の働き方には疑問がある。
 今、私達に足りない物は、“絶対に負けない”という気ではないだろうか?今後10年、中国の発展は、すごいものがあると思われるが、10年後、そしてそれ以降も、日本で製造業が経営していける様に頑張って行きたい。


株式会社由良苑 由良  勝 氏

 なるほど中国に来てみて、思っていたより、人民の生活状態や国力が良いのにもおどろきました。しかし日本の方がまだ上です。しかしそのうちに中国の底力に追いつかれます。日本の試練の日がくると思います。日本の若者と政治家を中国に習って見直していかないと、将来このままではいけないと思います。


三立ハウス工業株式会社 渡辺  実 氏

 上海都市の建物は、高層建築が林立し又、建設中の建物も多く、緑化の整備も同時進行中で、テレビ報道で事前に知っている通り活気を感じました。現地添乗員の共産主義の国とは思えない、自由な発言・説明を受け、上海のさらなる発展の可能性を感じました。一方現地工場の見学においてては、そこで労働者は若い女性がほとんどでした。こんな型での製造が、コストの安さの源泉かな?と思いました。


一徳サービス 畔柳 東一 氏

 工場見学では、アパレルでは、中国に根ざした人海戦術がなされ、また台湾による通信機器の製造ではかなりの当地の地盤性を生かしたものづくりには、目を見はるものがあり感心しました。


株式会社マルトヨ 本間 勇夫 氏

 蘇州新区に進出した多国籍企業は、欧米36%、台湾31%、日本27%。2001年で日本企業100社になったそうです。労働力の安い中国に製造業がどんどん進出してしまうと、やはり日本の中小企業の競争力の低下、失業が心配です。上海の伊勢丹に寄りましたが、たくさんの人が買物に訪れ、中国の生活レベルもかなり上がって来ています。


株式会社マルトヨ 大野 光敏氏

 10年振りの上海、バブルが崩壊し世界的に経済が不況の昨今、中国経済がGDP10%程の経済成長を目の当たりにし、大きなショックを覚え、今回の視察の意味深さを感じています。



株式会社クラタ産業 坂口 重雄 氏

 今回の視察において中国の経済発展に向けたパワーを肌で直に感じる事が出来たのは大きな収穫でありました。蘇州新区での企業誘致の積極的取り組みを聞き、上海国際工業博覧会での大は石油プラント事業、小は、おもちゃ、薬品に到るまでの規模の大きさ、又市街地視察で見られた、中国の人々の購買力の強さにそれを見る事が出来ました。願わくば、さらに2件程日系企業を訪問し、日本人駐在員から直接苦労話を聞く事が出来たら良かったと感じています。


株式会社岡田鉄工所 岡田 教志 氏

 まずもって驚いたのは、前回の上海視察に比べ比較ならない程、発展成長している事です。私自身日本政府に物申したい。現在の日本で良いのか!この10数年日本の製造業は外国への進出が増加し日本経済は空洞化。今からでも遅くはない。間を開き規制を緩和し低賃金の外国人労働者を雇用し、低コスト化を図り外国との競争力を高める必要があるのではないかと考える。


タニザワフーズ株式会社 谷澤 憲良 氏

 中国最大の経済地区上海視察を終え、最も心に残ったのは、中国人民の活力みなぎる行動と、未来への限りない希望に満ちた顔でありました。中国は、今後世界の工場として21世紀初頭もっとも成長著しい国になる事を実感しました。このまま成長していくと10年後にはGDPは、日本をぬき、米国、ユーローに次ぐ存在になるものと思われます。日本は、もう一度原点に戻り、加工貿易立国からソフト、ノウハウ中心の開発型、頭脳立国への切り変えをしなければならないと強く感じました。その流れは地方の個性豊かな特徴ある企業づくりではないかと思っています。


岡崎信用金庫・株式会社松野製作所 杉本  伉 氏・松野  薫 氏

 今年もGDPおよび国外からの直接投資が2桁成長が確実視されており、日本とのかかわりも大きく当分は浦東地区を中心とした上海の動向は熱く目が離せない。一見無秩序とも思える開発や成功者とそれ以外との大きな所得格差にも代表されるような表と裏の顔も垣間見ることができました。ある意味で“頑張れば報われる”という刺激的で夢のある街とも言える訳で、今我々が忘れかけている“志”を再発見するいい機会となりました。


 
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