第2回OZマーケティング会議議事録



第2回OZマーケティング会議議事録
平成12年1月27日 14:00〜16:00 岡崎商工会議所特別研修室 出席者29名
岡崎商工会議所コーディネート活動支援事業


1.アクティブ・バーチャル・モールOZの決済システムについて  株式会社インターフロンティア 尾上氏
ケーブルテレビMICSがクレジット決裁の出来るシステムを持っていて、OZで3月31日まで実験として使ってみないか、という話がありました。
実際には、現時点では、この仕組を使ってのクレジット決済は行われていませんが、この買い物のシステムを使っているのがOZのメンバーでもある旭軒元直さんです。
その仕組を見てみますと、旭軒元直さんのお菓子の紹介のページから商品を選び、ここで注文をクリックすると、注文のフォームが出てまいります。支払方法を選択すると選択肢にクレジットカード決済が出てまいります。(実際には、旭軒元直さんはクレジット決済を採用されておりませんが)このクレジット決済ですが、実際皆様が提携しているクレジットカードが使えます。
クレジットの扱いは、若干手数料が割高になります。ミリオンカードからVISA、マスターカード、JCBと使えます。
これは、三菱電機の関連のマインドという会社の開発した技術を使っており、別のサーバーでセキュリティーがかかっておりますので、安全で、外部に情報が漏れる事はありません。
これを利用して頂くには、発送方法や、支払方法など必要な情報をあげて頂く必要があります。
OZの中の買い物システムは、お店をまたいで決済が出来るようになっていますが、こちらの場合は各お店毎の決済となります。ショッピングセンターなどでの現実の買い物では、店舗毎の決済を行なっていますので、それと同じ仕組だとお考えください。
この仕組は、クレジット決済が出来ますので、クレジット決済を採用したい方は、これを利用されると良いのではないでしょうか。
3月31日までは無料で使えます。今後、それ以降の事を協議してゆきます。
実験期間中にオンラインのクレジット決済の経験を積むということで利用して頂ければと思います。
ここで、この実験システムに参加されている旭軒元直の伊藤さんからコメントをいただきます。
(旭軒元直・伊藤氏)顧客が登録をしますと、ユーザー名とパスワードが送られ、次からはユーザー名とパスワードで買い物が出来る仕組となっています。
当店では、基本的に、注文が入りますと、メールを見る事が出来るのが私一人しかおりませんので、ファックスサーバーで送ってもらうようにしております。
一時間単位で注文を集計してFAXが届くようになっており、例えば、2時15分に注文いただきますと、3時にこの注文に対するFAXが届くようにしております。
これをもとに、発送します。発送した後に、(この先にコマースセンターというものが有りまして、)注文いただいた商品は今日発送致しましたということをお客様にメールで送ります。
クレジットの方は、ミリオン、VISA、マスターが使えるようになりますので、今、ミリオンカードで契約の手続をしております。いずれ代引きと、銀行振込とクレジット決済ができる様になります。
(尾上氏)このシステムでは、顧客が注文フォームに記入し送信すると、受注が発生し、お店に注文が来ましたという連絡が入ります。お店は連絡が来たら「注文を承りました」、「発送致しました」という連絡を顧客に送ります。これで受発注の処理が完了します。
さて、これから買い物カゴの機能が使いたいテナントの皆様はMICSの仕組は3月31日まで無料で使えますのでこれを活用されるのも良いのではないでしょうか。
Q.MICSのこの春からの定額制の通信料金は分かりますか。
A.月額5,000〜6,000円程度と聞いております。通信の方で1200名程度の会員がいるそうですので、MICSの実験に参加すると、この1200名のユーザーには見てもらう可能性があるということになります。
Q.旭軒さんのシステムは、三菱電機系のマインドという会社のものをお使いですが、これをOZの方に持ってくるのですか。
A.MICSにマーチャントサーバーというものが有りまして、それが東京のマインドと直結しており、それを利用します。従って、買い物カゴの機能は、MICSに移るという事になります。
OZがどこかへ行ってしまうということではなく、買い物カゴの機能についてMICSを使うということです。

2.イベント開催(バレンタインフェアー)について
(趣旨説明)OZの存在をアッピールする為、2月14日のバレンタインデーに焦点を合わせた企画を実施してみたい。これは、OZのテナントのお一人からの提案でもあります。皆様のご意見をお聞かせ下さい。
・当店では、バレンタインデーの企画として、かごの中にチョコレートを入れ、ご来店いただいたお客様にその重さを当てていただくという企画を2月2日から14日までお店で行ないます。期間中にご応募いただいた方の中から抽選でこのチョコレートを差し上げるという企画です。OZでも各お店の店頭にこの篭を置いてご応募頂き抽選でこのチョコレートを差し上げるというのはどうでしょうかというのが私の提案です。皆で何か工夫して実施するのが良いのではないか。
・岡崎商工会議所のホームページでもプレゼント企画を実施しており、多くの方から応募を頂きホームページの周知に役立っているようです。
・何かひきつけるものが無いと見に来てくれませんので、この企画はいい案だと思います。当店でもバレンタインデーにちなんで何かやりたいと思っていたので是非一緒にやってみたい。
・昨年OZのテナントページでプレゼント企画を行なったのですが、応募が有りませんでした。しかし、皆でやる事は良い事なので、実験販売中の商品(中に備長炭の粉末が入っており、消臭効果が有ります)がありますのでこれを提供する事が出来ます。
・どうせやるのなら応募の際にアンケートにお答え頂く形式が良い。
・アンケートの内容はどのようなものをお考えですか。
・例えば、このOZを何で知りましたか、等を答えて頂く事によりOZの改善に役立てるものです。
・3〜4月までは大変忙しく身動き取れない状況に有りますが、OZを見てもらう為にこのようなイベントを行なう事は良い事だと思いますし、アンケートは是非行なって頂きたい。それと週単位なり月単位なりで各店のヒット数は教えてもらえないか。それによって効果の測定も出来る。また、クレジット決済については、書籍販売の場合は利幅が低い事から採用は難しいと考えている。
・ヒット数のカウントは可能です。
・レンタル店をやっていますので、その関連で考えたい。この企画によって、見てくれる人が増え、それによって来店者が増えると良いと思っています。
・1テナントが仮に1000円づつ出しても6万円になる訳ですから、それを商品代とする事も出来る訳です。お店をクリックして頂くと応募できる様にするのもよいにではないか。そして、実際の店でもそれぞれの企画を実施し、ホームページを見て、それにより来店につなげる事が出来ると更に良いのではないか。やるという事で話を進めよう。時間もないので、やるならすぐ進めた方が良い。
・基本的には賛成です。時間が余り有りませんので、どのようなコストと責任が生じるのか、どういう質問をするのか。私の場合はお金はありませんが、大学にいて時間はありますので例えば、学生を動員してデータの分析をお手伝いするというようなことが出来ます。昨年、インターンシップとして多々内モータースさんの市場調査を行ないました。これは、あまり役に立たない勉強をしてきた学生に実務の経験や刺激を与えることが出来たという面で大きな成果をあげました。今回もアンケートデータの集計や分析などの面でで貢献できると思う。 ・まず、イベントを組んで、OZのアクセス件数を増やそうというのが今回の狙いです。そして、現実の店頭でも行なえば、店の前を歩いている方にもアッピールできますし、OZを見て現実の店舗に足を運んでもらう事もある訳ですから。また、アンケートにより各店で応募者のリストが手に入る訳ですから、現実の自分の店の利用度が分かります。
・私も出店しておりますから、この機会に私の店舗をのぞいて頂きメールをもらえると非常にうれしい。
・バーチャルの部分ではそうしたやり方で人を呼び、また、現実のお店では、特に小売店では自分のお店の前に出しますから、やってみると面白いかなと思っています。
・小売店で注文を受けるページを持っているところは反応が分かる訳ですが、それ以外のところは反応がよくわからない。どのようにして返事をとるかが問題となります。何が良くて、何が悪いかがわかるとまた違った対応が出来るのでアンケートは大事だと思います。
・私は、店頭でもやりますので、直接お客さんに見ていただけますが、バーチャルの部分でリアルの部分を全て代替する事は出来ない。
・OZの中だけで昨年プレゼントコーナーを作ったのですが、今年になってその商品の紹介ページを作成した。OZの方にはまだアップしていないが、この機会に見ている方の反応が知りたいと思います。また、プレゼントコーナーを自社のホームページ上に造ってしまうのが良いのかとも考えている。
先程、アクセス数が分かりませんかという意見が出ましたが、自社のホームページへのアクセス数が多少増えたかなという程度です。
・当店では、初めの頃にカメラが1台売れましたが、その後はどの程度見てもらっているか分かりません。
・プレゼントについては、実験期間中ですので、お金を徴収するというのは適当でなく、むしろ、各テナントから販促用の品物を出すという形が良いと思う。
・まず、やるかやらないか、そして、全店が足並みそろえてやるのか、各店それそれでやるのかを整理した方が良い。
・是非やってみたい。
・バーチャルの方で皆さんで一緒にやれると良い。
・例えば、OZでイベント情報の告知と参加店リストを提示し、各店のページから応募する形で参加店を募って行なう方法もある。プレゼント商品は各テナントがそれぞれ用意するというやり方が良いのではないか。
・各店の企画はそれぞれで行なえば良いので、今回は全体としてのイベントを打ってみたい。全体を盛り上げるにはその方が良いと思う。
・まず、やるかやらないかを決め、その後でやり方を決めたい。この場に出席している人だけで決めて良いか。
・結構です。全員一致でなくとも、やってみようという方が多く出れば実施してゆきたい。
・今までの出された意見では、やってみようというというのが総意だと思われます。そこで、やり方ですが、それぞれが出せるものをだして、トップページでやるか、各テナントページでやるのかを決める段階となります。
・強制はしないという事で、やれる人が参加するということで進めたい。
・やるという事についての基本的合意を得て進める必要がある。その上で、参加できるところは参加するというようにしたい。そうでないとモールとしての統一性や公平性に問題が生じる可能性がある。欠席したテナントにもこのマーケティング会議で決まった事をきちんと知らせなければならない。
・そのとおりだと思いますが、これまでの会議でも論議されたように、テナントの方のやりたいという意欲を可能な限り後押しできる体制も併せてつくってゆきたい。こうした場で、賛成と反対の意見が出され意見が分かれた場合には、コーディネーターの判断を仰いで決定したい。今回の提案は、モールが話題性のあるタイムリーな企画を打って新鮮さを保持して行けるようにという考えが込められています。テナント相互の合同企画も可能なものは後押ししてゆきたい。
・これまでのディスカッションにより、この企画を実施する事については、皆様の意見が一致したと判断し、事務局からテナント会議室(コラボレーションルーム)でバレンタインフェアーの開催とプレゼントへの協力をお願いする事とさせて頂きます。
・どのようなプレゼント品を用意すべきかも決めておいた方が良い。
・実験期間中ですから、無理なく出せるもので協力するということで良いのではないか。
・メール、FAX、コラボレーションルームで全テナントにお知らせし、協力を募ります。
・テナントへの周知と協力要請については、できるだけ速やかに対応してください。
・具体的には、トップページにバレンタインフェアーとして表示されると考えて良いか。
・トップページに加えて、お知らせや更新情報の中でも告知してゆきます。
・テナントリストで、参加するテナントにマークをつける事は可能ですか。
・可能です。
・応募の際に何をアンケートで書いてもらうかも重要です。
・懸賞については、応募者のプロフィールを集めるツールとして行なう事が多い。商工会議所ホームページで行った、まごころさんの例では320件のプロフィールが集まっています。これを分析して次の懸賞の企画や販売促進の資料として役立てるというように活用されています。
・そうした顧客データファイルの管理は、各店舗で行なうのか。
・管理の前に、どんなデータをとるか、どんな項目について質問するか、集まったものを分析し、分析したものを活用できる形でテナントにフィードバックする必要がある。現時点では、その為の仕組が整備されていない。理想論だけでは駄目で、そこに専門家がいて、充分時間をかけて分析しないといけない。調査会社は、どういうデータを揃えるか、そのデータをどう分析し、結び付けるかという専門のコンテンツの分析・理解をお金にしている。OZもこの体制をはっきりさせて進めなくてはならない。
・運営主体は商工会議所、インターフロンティアは技術のサポートを行なうという分担で進めます。
顧客管理を、店舗で行なうか、運営主体で行なうかについては、現時点ではOZの画面の中での販売事例が少ないわけですが、これを増やす為にモールもテナントの皆様も、色々な試行錯誤やチャレンジを積み重ね、改善してゆく中でデータが蓄積され、具体的戦略が明確化することになります。その時点での顧客データ管理は、少なくともOZの枠の中での顧客(販売)データは運営主体できちんと管理し、共有致します。例えば、顧客を共有するテナントに対して共同企画を行ないませんかというおすすめを致します。現段階では、活用できるデータ量が不足しておりますので、このデータ量を増やすための取組が最優先課題です。前回、登録ユーザーの情報をテナントで使いたい、という意見が出されましたが、現時点ではユーザーにその承諾をいただいておりませんので、OZとしての情報発信は可能ですが、テナントの皆様に生のデータを提供し自由に活用いただく事は出来ません。今後新たに登録ユーザーを募集する際には、個別の店舗からの情報配信についての許諾をいただく(YES,NOの意思表示をして頂く)事を検討しています。ここで許諾いただいたユーザーの方を含めて顧客管理を行なってゆきます。合意頂ければ、テナントの皆様の独自のホームページでの販売に伴う顧客データもこれに加えてゆきたい。 ・新聞などをご覧になってバーチャルユーザーの登録をされた方の人数は分かりますか。また、登録ユーザーのプロフィールは公開できますか、できるのであれば、早く教えてください。
・人数は40名程度です。プロフィールは公開できます。
・プッシュユーザーに重点を置くのか、一般ユーザーに重点を置くのか、また、プッシュ情報の情報の効果はどうか。
・コストの問題から、実験期間中無償で利用できるのソフトを使っているが、このことによりパソコンのOSや機種との適合性、流れてくるプッシュ情報から直接テナントページに飛べないことなどいくつかの問題が生じている。この実験でプッシュ情報の有効性に対する認識は高まっているが、期待と現実のギャップが生じている。プッシュ技術は、OZがバーチャルモールを中心とした地域情報を網羅する情報交流媒体として、地域に貢献する為の役割を果す際の効果的なツールと考えています。また、その際、地域内での配送機能をどうするかという問題も論議されておりますが、昨年度のコーディネート活動支援事業において、高齢者世帯や共稼ぎ世帯をターゲットとした受発注システムの構築の研究が行われ、この分野においてもプッシュ技術が一定の役割を果すものと考えます。
もちろん、ホームページは誰でも、どこからでも見る事が出来るし、買う事が出来るので、この分野も追求していきたい。
・地域も全国もという二兎を追うような印象を受けるが、OZの基本的な戦略として、私は、地域をはっきりターゲットとして捉えなければならないと考えている。また、これまで、情報関連技術重視で進めてきたが、本格稼動に向けてきちんとした経営戦略が必要です。プッシュ技術は、アクティブ・バーチャル・モールのコンセプトを実現する1つの技術であり、アクティブということは必ずしもプッシュ技術を使うということではない。こうした議論を我々が、オープンに、そして充分しなければならない。地域を活性化する為に、地域の魅力をここにどのようにして結集させるかにかかっている。その為に我々はここに集まっている。その時に、地域の魅力とネットワークがつながると地域を越えた魅力が出てくる。地域の魅力をつけるような技術がバーチャルに出来れば、世界を制覇できる、という踏み込み方をしてきたと思う。それは、不可能に対する挑戦だと思うが、こういう試みでは不可能に挑戦せざるをえない。その突破口が先程説明のあった「いながらネット」であると思う。これをきっちりやってゆけば、世界を制覇できる。
・かつての中心商店街も今ではシャッター商店街と言われるような状態になっている。更に、この秋には岡崎で西武デパートがオープンし、名古屋にも外資系のデパートができる。東京のコンビニエンスストアでは、電話やFAXで注文を受け、それを配送する事をやっている。OZが岡崎市を向いているのか、県外を向いているのかどちらの方向を向いて商売をするのか、また、私の商売では、岡崎で認知されなければ、よそでも通用しない。バーチャルと言えども、岡崎市民に認知してもらっていないとあまり意味がないのではと最近思っています。物流が壁となっているので、「いながらネット」には注目している。例えば、ピザの宅配業者等がうまく使えれば安いコストで配送出来ることになる。今、私の店が入っている決済システムもこのままいくと楽天市場と同じようになり、それでは勝てない。楽天市場は、決済のシステムを店毎に持っており、物流の負担をお客様に持って頂くことになっているが、岡崎市民を対象にして商売をする場合には、決済を一括にする事も可能となり、そうすれば、お客様の負担を軽くする事が出来る。こうしたことによって、他のバーチャルモールとの差別化を行なうという方向を考えていった方が良いのではないか。岡崎市民に認知してもらう為にそうしたメリットがある事が良いと思う。
・一番困難なところをクリアーすれば競争力は高まる。
・検索エンジンはたくさんあるようですが、OZはきちんと登録してあるのでしょうか。
・登録して有ります。
・OZへの来店者数のデータを早急に示してください。
・次回報告致します。
・ターゲットは市内か市外か、また、BtoCかBtoBかもはっきりさせなければならない。
・バレンタインフェアー(プレゼント)ですが、協力できるお店が集まってそこで統一のアンケートに答えて頂いたらどうでしょう。
・プレゼントコーナーをつくり、提供するお店と、商品を示し、その横のところからお店にも飛べるようにしておけば良いのではないか。応募するボタンを押すと、アンケートと応募者プロフィールの書式が出るようにすれば良い。
・バレンタインフェアー(プレゼント)は、全テナントに実施するという連絡を送付し、アンケート原案を示し、協力を依頼します。(以上)



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