第7回アクティブ・バーチャル・モール研究会議事録






第7回アクティブ・バーチャル・モール研究会議事録

平成11年11月11日 14:00〜16:00 岡崎商工会議所501会議室 出席者34名

岡崎商工会議所コーディネート活動支援事業

1.バーチャルモールにおける広告などの法的規制とオンラインマーク制度の概要(事務局)
(1) バーチャルモールにおける商品等の販売に関しては、「訪問販売などに関する法律」の規制を受け、通信販売と定義される(第2条2)。
ホームページにおける広告については(第8条)
1.商品若しくは権利の販売価格又は役務の対価(販売価格に送料が含まれない場合は商品の送料)
2.商品若しくは権利の代金又は役務の対価の支払いの時期及び方法
3.商品の引渡時期若しくは権利の移転時期又は役務の提供時期
4.商品の引渡し又は権利の移転後におけるその取引又は返還についての特約に関する事項(その特約がない場合には、その旨)
5.前各号に掲げるもののほか、通省産業省令で定める事項
通省産業省令(訪問販売に関する法律施行規則第7条=通信販売についての広告)
・販売業者又は役務提供事業者の氏名又は名称、住所及び電話番号
・ 販売業者又は役務提供事業者が法人であって、通信機器又は情報処理の用に供する機器を利用した広告(放送又は有線放送に該当するものを除く。)をする場合には、当該販売業者又は役務提供事業者の代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名
・申込の有効期限があるときは、その期限
・ 法第8条第1号に定める金銭以外に購入者又は役務の提供を受けるものの負担すべき金銭があるときは、その内容及びその額
・商品に隠れた瑕疵がある場合の販売業者の責任についての定めがあるときは、その内容
・ 前二号に掲げるもののほか商品の販売数量の制限その他の特別の商品若しくは権利の販売条件又は役務の提供条件があるときは、その内容
・ 広告の表示事項の一部を表示しない場合であって、法第8条ただし書の書面を請求した者に当該書面に係る金銭を負担させるときは、その額
通省産業省令(訪問販売に関する法律施行規則第8条)
・商品の送料を表示するときは、金額をもって表示すること。
・ 商品の引渡し時期若しくは権利の移転時期又は役務の提供時期は期間又は期限を持って表示すること。
通省産業省令(ただし書部分・訪問販売に関する法律施行規則第9条)
・ 購入者又は役務の提供を受ける者の負担すべき金銭を表示しないことが出来る場合はその金銭を全部表示しない場合にとし・・・

(2) オンラインマーク制度について
オンラインマーク制度は、インターネットのホームページを通じて、商品等を販売する事業者に対して、商工会議所が、
1.事業者が実在すること、
2.法令が定める通信販売等の条件を遵守していること、の2つの観点から審査し、適正な通信販売事業者であることを認証する制度です。
具体的には、当該事業者のホームページにマークを掲示させることによって、消費者等が安心して取引が出来るよう、消費者の保護とEC(電子商取引)の発展を図ろうとする制度です。

表示義務9項目
1. 社名(個人事業者の場合は屋号又は氏名)
2. 所在地(本社、事務所)
3. 連絡先(電話番号、FAX、E-Mailアドレス)
4.商品等の価格、その付帯費用
5.代金の支払い時期及び方法
6.商品の引渡し時期
7.返品特約制度の有無
8.代表責任者
9.苦情・相談窓口と連絡先


2.アクティブ・バーチャル・モールOZのプッシュシステムについて
説明 NTT西日本 法人営業部ソリューション部門 早川 氏

(1) アクティブ・バーチャル・モールの仕組について
アクティブ・バーチャル・モールは、モニター制度でその人(ユーザー)に対してサーバーから強制配信の形で、サイトを見てもらう情報を送りこんでしまうところが既存のバーチャル・モールと大きく異なります。ユーザーがそれを受けてOZに入ってくると、店や商品を説明するサービスコンテンツ、購買につなげるショッピングコンテンツが用意されています。
顧客情報を共有するとか、どのような電子コンテンツを作ったらよいか、についてのディスカッションをしなければなりません。当然、店のレイアウトや商品の迅速なデータ更新の方法などがテナントからの要望として出てくるものと考えています。また、結果報告作成に向けて、どれだけのユーザーのアクセスがあったか、ネット販売の広告規制などをどのようなプロセスでクリアーしたか等につき準備をしてゆきます。更に,電子商店の市場規模の急拡大に備え、技術のみでなく、運用ノウハウの蓄積が重要となる事を踏まえたチャレンジが重要と思われます。
では、テナントはどのような情報を提供して行くべきか。情報コンテンツは、
1.プッシュ型コンテンツ(『新製品出ました』、『バーゲン始まります』のような短文でユーザーの関心を捉えるリアルタイムの情報提供)、
2.サービスコンテンツ(カタログや折込みチラシと同じ形で自店の紹介、商品の紹介を行うことによって、ユーザーに正確な商店・商品情報を伝える。)、
3.ショッピングコンテンツ(商品購入のページ)の3つの要素で形成されます。NTTの岡崎支店がテナントとして店舗展開するという視点で発信内容を考えて見ると、まず、プッシュ型コンテンツは目を引く短いメッセージとし、サービスコンテンツは、実際の店舗では出来ない「電報をネット上で受け付けたり、引越しに関わるサービスをネット上で行う。」ことを取り上げようと考えています。ショッピングコンテンツは、「回線の申し込みや、ネットワーク商品の受け付け」を上げたいと思います。

(2)アクティブプッシュ型ソフトの設定について
続いて、プッシュ型コンテンツのソフトウエアの設定情報をご説明致します。今回はフラッシュナビというソフトを使いますが、これを皆さんがパソコンに入れてどうやって見たら良いか、その設定方法についてご説明致します。
ソフトウエアをインストールすると、フラッシュナビの設定と起動のアイコンの2つができます。フラッシュナビの設定のボタンを押すと設定画面に行きます。ソフトウエア設定のアイコンをダブルクリックし、まず、システムのところを押し、バージョン情報をクリックし、ライセンスキーを入力します。次に、アプリケーションの所でWWWブラウザとありますので、ユーザーが使っているネットスケープなどソフトウエアが起動するところを(エグゼーファイルを)指定していただきます。
続いて、接続のところを押し、LUNで接続している場合には、プロキシーのアドレスを入れます。(一般の方は設定の必要はありません。)
ヘッドライン設定は、情報を表示する設定で、まず、フォントで文字の設定を行い、今回は画面の上に設定しますので、文字の大きさ、色、表示の行数を指定します。右側のページの表示とテキストの表示は特に設定する必要はありません。表示スピードは、表示するスピードとその方法が指定できます。フットラインは、0(表示しない)を選んでください。
サイト設定では、プッシュ型コンテンツが入れてあるサーバーを指定します。まず既存のものの設定を解除し(該当するものをクリックし、プロパティを開いてチェックボックスで表示しないを選択する。)、続いて、OZのプッシュ情報を受け取るため、ヘッドラインをクリックし、サイトを挿入でタイトルにAVM(任意)と入力します。次にURL(http://www.frontia.co.jp/oz/today.html)を指定します。これで登録が完了となります。最後に、その他の設定で「コントロール・ステータスエリアを表示しない」と指定してください。以上が設定の方法です。
その他の機能として、フラッシュナビの画面を右クリックし、下に持ってきて、WWWブラウザ起動にあわせて指を離すと、先ほど設定したブラウザがたちあがります。ここでAVMを選ぶと登録されているプッシュ型情報の一覧表が出ますので、該当するお店のページに飛んでゆくことができます。

2.アクティブ・バーチャル・モールOZの現状について
説明 株式会社ヤマサ 尾上氏

フロントページを少し変更しました。ヘッドページの左がユーザー登録、中がお店の入り口、右がテナント管理とし、ボタンを作りました。まず、テナント管理に用意したコラボレーションルームの使用方法をについてご説明致します。ユーザーID(E-Mailで配布済み)を入れていただきますと、「最近の発言」が表示されています。これによって提案・連絡・希望事項等をテナント全員に伝えてください。また、その意見に対する返事や感想もご記入下さい。参照ページ欄にURLを書きこんでおくと、ここから他のホームページに飛ぶことができます。
ユーザー登録では、登録するとそのデータがデータベースに入るように準備しています。
テナントの画面については、最初の段階ですので共通のページのつくりとなっております。お店の紹介、今週のお薦め情報(商品案内)、本店はこちら(リンク)という構成です。


3.Q&A
Q.フラッシュナビの使用料金はどのようになっているか。
A.実証実験ということで無料となっています。但し、不正にコピーしたり、二次流出しないよう事務局で配布先についての徹底した管理が求められます。テナントにはお渡し致します。また、実験終了までに独自開発にも取り組みます。
Q.まだパソコンのことがよくわからない方もお見えになるようなので、そのための勉強会を企画していただきたい。
A.ご希望があれば、逐次開催します。
Q.トップページの商店名が出てくるところで、未読と既読の色の差が少ない。また、トップページが地味のように思う。
A.ご指摘のところは、順次変えてゆきます。
Q.DM発送などで双方向機能を使いたい。
A.そのように対応するが、ネット上でもプライバシーへの配慮は必要で、データを直接テナントに提供することはない。どのような対応が取れるか研究会で検討して行きたい。顧客情報の共有化が大きな意味を持つことは間違いないので徐々にそのルールづくりを進めてゆきたい。
Q.アクセスはどの程度あったのか。また、ユーザー登録した人への対応はどのようになっているのか。
A.アクセス数については、カウンターを付けていないので正確にカウントできない。準備中です。ユーザー登録者への対応については、フラッシュナビのライセンスの問題、二次流出の問題があるので、誓約書の確認後ソフトを配信する。
Q.市外の人間でもユーザーになれるのか。
A.趣旨を理解していただき、身元が確かであれば問題はありません。
Q.テナントとしてのコンテンツを速やかに提出します。バーチャル・経営コンサルタントとしては、ユーザーの名簿が欲しいことと、他のバーチャルモールで経営コンサルタントとして面白い展開をするものがあれば教えて欲しいし、ネット上で社員の募集もしたい。
Q.早急にインターネット活用の勉強会を開催して欲しい。
Q.コラボレーションルームが出来てテナント相互のディスカッションが出来ることはすばらしいが、これを進めて、ユーザーとテナントが意見交換できる場が作れないか。
Q.ユーザーとしては、興味を引く商品やサービスがあればぜひ購入したいと思っている。

草間コーディネーターからのメッセージ
アクティブの意味は3つあります。第1は、プッシュ情報をテナント側からユーザーに配信すること。第2は、テナントにもっとアクティブになって頂きたいということ。第3は、最初にテナントにはA4相当で2ページを提供するとお話致しました。しかし、これだけでは十分な情報が提供できませんので、ショッピングコンテンツを充実させるために、テナントの皆さんは是非ホームページをお持ち頂きたい。 実験終了までには、是非ご自分のホームページをお持ち下さい。その為に教育の機会を設けますし、ご希望があれば別途ホームページ作成業者をご紹介致します。それから、タイトルページの次のサービスコンテンツについてですが、現実のショッピングでは店の看板を見て店に入ります。これをこのモールでやってみたいと思います。QTVR(フリーソフトウエア)という技術を使って店をぐるりと見渡せる様にしたい。そうなれば、1枚目がタイトルページで看板、2枚目がお店に入ってその内部をぐるりと見る。3枚目以降がテナント独自のホームページということになりますので、全ての商品をここに載せていただきたい。実験事業が終わるまでにはこのシステムを完成させたい。

Q.今説明頂いたホームページの構造には感じるものがありました。特に、ソフトやサービスの販売を行おうとする私には面白く感じられました(難しいが)。
Q.新聞が大きく取り上げてくれてありがたい。個人的にもこのモールに入ることを周りの店に勧めているが、今後もそうしてかまわないか。
A.結構です。

NTTよりメッセージ
インターネット講座を開催して欲しいという声がありましたが、明日、明後日、岡崎支店でイベントを行っていますので,インターネットの体験が出来ます。
Q.顧客情報の共有化について,最初の時点でユーザーの了解をとって進めて行くとうまくゆくのではないか。また、ユーザー登録を顧客に促して行きたいがどうか。
A.個人情報については,セキュリティーの問題を抱えているので、研究会で十分な検討・論議を行いたい。ユーザー登録希望者の登録については早急に対応したい。(但し,現段階では数的制約はある。)

事務局からオンラインマーク制度についての説明
冒頭で説明しましたオンラインマーク制度について補足説明を致します。現在、(平成11年12月4日まで)実証実験を行っていますので実例をご覧頂きます。通産省のアンケートによりますと,既存のホームページの約70%が、訪問販売上の表示義務の何らかの項目が欠落しているということです。返品の方法や代表者・責任者の表示が欠落している場合が最も多いようです。オンラインマーク制度は、平成12年4月スタートに向けて準備を進めています。(実例を示して説明)

服部コーディネーターからのメッセージ
皆様のご努力により約束通り11月1日にアクティブ・バーチャル・モールがオープンしたわけでが,これが本物になるかどうかは、今後の皆様のコラボレーション、活発なご討議にかかっているわけです。私達も出来る限りの応援を致しますので、より良いモールをつくってゆきましょう。

研究会開催日程変更のお知らせ(開会時刻はいずれも午後2時です。)
第8回研究会は、12月8日から12月9日に変更します。
第9回研究会は,12月22日に開催します。
第10回研究会は、1月26日に開催します。
第11回は,2月23日に開催します。(以上)





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