第6回アクティブ・バーチャル・モール研究会議事録





第6回アクティブ・バーチャル・モール研究会議事録
平成11年10月27日 14:00〜16:00 岡崎商工会議所501会議室 出席者34名
岡崎商工会議所コーディネート活動支援事業


1. 決済システムの現状と決済テナントの考え方
説明 (株)ミリオンカードサービス西三河支店 主任 原田猛明 氏

昨今は、インターネット上の決済をクレジットカードでというご希望をよくお聞きします。一方、お客様のなかには、クレジットカードの暗証番号をインターネットに流して大丈夫なのかというご意見も多く聞かれます。この分野は、発展途上の部分ですので、この研究会を通じて、どのようなシステムが最適なものかを考えて行きたいと思います。

(1)ネット上の決済システムについての事例
@ メディアポート日本
会員8,500人、出店が約100社、アイテム数5,000〜6,000、月間アクセス数は約105,000、決済は、郵便振替、銀行振込、配達時の代引き、クレジットカードも利用できます。クレジットカードの場合、カード番号をそのまま暗号化して送るという方法と、会員登録時にクレジットカードの利用登録を行い、お互いに暗号を解読する鍵を持つというやり方(SET方式)で行う2つの方法があります。
具体的にテナントページを見てみますと、例えば、このテナントでは、SET方式、ミリオンカード、VISA及びマスターのマークのついたカード、JCBのカード、スーパーキャッシュでの決済が可能です。
A 楽天市場
テナントにより決裁方法はまちまちで、カードが使えるのは約200店。ミリオンカードが公式カードとなっている。テナントベースで独自にカード会社の選択ができる。
BIPPIN
クレジットカードでの決裁はほとんどやっていない。代引き、郵便振替が多い。ここでのアンケートによると、コンビニでの決裁希望が最も多かった。


(2)ネット上で利用できる決裁手段 (一覧表に基づき説明)
@ アナログ
郵便振替、郵便局代金引換、銀行振込、コンビニ決裁(ウエルネット、翌日入金)、ヤマトコレクトサービス(代金引換の一種)、クレジットカード番号入力(直接入力はまずい、受注後郵便などでカード番号送付)。
A クレジットカード
SSLという暗号手段を使う
B プリペイド(前払い)カード
カードのシールを削って、そこに記された暗証番号を打ち込むと、残高確認の上決済される比較的小額向きの決済システム。クレジットカードを持てない若い世代対象に有効。


(3)具体的なクレジットカードの取扱いについて
銀行が休みの日でも決済できる。海外駐在員への販売に適している等のメリットがある。
@ 契約・・・日本法人に限定(今回の実験では、個人商店への対応を検討する)。円建て取引に限定。公序良俗に反しないもの。支払方法は、1回、2回、リボルビング、ボーナスが可能。テナントとカード会社の個々の契約で運用。
A 運用・・・注文内容の確認(E-Mailなど)を行う。カード会社へ有効無効の確認(電話でカードの有効性、限度額内かどうか)を行い承認番号を取得する。売上表をカード会社へ送付する(署名省略)。テナント指定口座へ入金される。


(4)OZにおける決裁テナント
ミリオンカードはOZへのテナント出店を予定している。決済は、当面は紙ベースでのやり取りとなります。(決裁件数が多くなれば(1日あたり200〜300件)ホストとオンラインで接続する。この場合は、お客様がカード番号を入力すると、加盟店からの買い上げ情報と合せてホストに送付し、即座にカードの有効性と限度額を確認し、承認番号を取って、加盟店に返送することとなります。)現段階での契約は、各個店との契約となり、審査期間を含めて1ヶ月〜1ヶ月半の期間が必要となります。

Q.ミリオンカードの対応は、一般のクレジットカードの契約と、手数料を含めて同じ扱いということか。
A.手数料は、バーチャル店舗の場合は、リアル店舗の場合よりリスクが高くなるので、手数料は7%に設定しております。

Q.郵便振替に比べてかなり高いと思うが。
A.そうなります。

Q.当店は、G-CATを導入しているが、クレジットの手数料は当店が皆さんの決済分を受けてしまえば、ミリオンカードの場合は5%になるのか。
A.加盟店間の伝票の融通は、規約の中で認めていない。また、G-CATは、端末にカードを通すが、ネット取引ではそれが出来ないので、この料率は適用されません。

Q.OZにおける決済のルールについての話が聞きたい。
A.クレジットについてはご説明した通りです。現実的な決済手段としては、郵便振替、郵便局の代金引換、郵便振込、宅配会社の配達時の代金引換、クレジットカード番号の入力等が考えられる。
A.物流と決済の方法は各テナントでお決めいただきたい。各テナントのページに決済手段を明記しますので、それぞれのお店が、顧客の利便性と回収の安全性を考えて、どうするのかについてお決めいただきたい。前回にご質問がありましたので、本日は、カード決済の仕組についてご説明させていただきました。

Q.決済関連の初期費用は、この事業の補助対象になっているのか。
A.補助対象になっていません。


2.アクティブ・バーチャル・モールOZの現状について
OZがどこまでできているのかをご説明いたします。URLは、 http://www.frontia.co.jp/oz/  でご覧頂けます。プッシュ情報については、ご覧のようにパソコン画面上に流れてきます。これは、テナント紹介ページの文字を読んできており、新着情報というページを作って、そこに入れておけば,そこから順次読み込み、利用者のパソコン画面上にテロップ情報という形でメッセージを送ります。
タイトルページは、Active Virtual Mall OZ (Virtual Okazaki Zone in Frontia)と表示されております。その下に「お店はこちら」と、「テナント様管理ページはこちら」という画面構成となっています。「お店はこちら」をクリックし、お店のページに入ります。前回、文字が見づらいとのご指摘がありましたので、色を変えて見やすくしてみました。例えば,食の「まごころ」さんの新着情報をクリックすると、ロゴ、店の案内、今週のおススメ情報(八丁味噌アイスとドレッシングの紹介)が出てきます。ここでの注文内容は,フロンティアを通じてテナントに送られます。ここでホームページをお持ちであれば、「本店へどうぞ」をクリックすることにより自社ホームページを見る事が出来ます。その他のテナントページの内容確認(一心堂印房、岡崎製材、イーエルプランナーズ、小野ふとん店、青山産業、さえぐさ、たくみ産業)バックの色はリクエストにより変更します。

Q.バックのデザインは、色だけしか変えられないのか。
A.ディジタルの素材を頂ければ対応します。

Q.テナントインデックス画面の、店名とその説明については、店名があってその下に説明があるほうが私には見やすい。
A.皆さんその方が良いということですので、そのように変更いたします。
A.そのような意見交換や合意形成のために、コラボレーションルームを活用していただきたい。その結論に従ってホームページを変更いたします。

Q.画像などは、ディジタルで送った方が良いか。
A.メール添付で送って頂けるとありがたいです。

Q.サーバーダウンは良くあるのか。
A.たびたび有る事ではありません。

Q.原稿の確認はどのようにしたら良いか。
A.1つずつ順番に対応してゆきます。まず、URLをご確認下さい。URLは、http://www.frontia.co.jp/oz/でOZのトップのページに入れます。各種の情報・画像を送っていただくには、「テナント様管理ページはこちら」から入って、「新着情報登録フォーム」と「画像送付用メール」を利用してご送付下さい。
A.インターネットを使える環境にある方は、上記フォームや電子メールでご送付頂きたい。

Q.登録フォームに電話番号は必要ないのではないか。
A.確認の意味で電話番号はあったほうがベターだと思います。

Q.コラボレーションルームに入るには、IDとパスワードが必要ではないか。
A.その通りです。アカウントを設定しておりますので、準備出来次第E-Mailでお知らせ致します。(E-Mailの無い方には別の方法を考えます。)

Q.商品の実際の売買についてですが、クーリング・オフのサービスについて、皆さんのお考えはどうか。歩調を合わせる必要は無いように思うが、皆さんどのようにお考えですか。
A.売買において必ずトラブルは起きるが、実験当初のバーチャルユーザーは限られており、所在確認可能で、信用がおける方ばかりです。実験期間中は、そのやり方でお願いします。11月1日に間に合いますよう頑張りますので、聞き漏らした点が無いかご確認下さい。

Q.プッシュ情報の書き換えは、随時ということで良いか。
A.その通りです。プッシュ情報につきましては、先ほどのフォームにご記入頂きご送付下さい。写真などの画像を張り替えたい場合はE-Mailで添付資料としてご送付下さい。今後は、こうした会合は、月1回の開催となりますので、コラボレーションルームのなかで問題を投げかけ、皆で解決を図るようにしてゆきたいと思います。


コラボレーションルームの利用方法説明
ユーザー名、パスワードを入力し中へ入ります。テナントの皆さんには、ユーザーIDとパスワードを後ほどご送付致します。例えば、新しい話題というところでは、宛先とタイトルを記入し、そのカテゴリー(代金回収、クレーム、配送システム等)を選び、内容を書き込んで頂きますと、皆さんに見ていただくことが出来ます。また、参照ページというところに、関連するURLを書きこんでいただくと、この情報を読む方がそのホームページを見る事が出来ます。内容を記入しトピック登録のボタンを押すと、登録が完了致します(ご登校頂きありがとうございましたというメッセージが出ます)。以上です。
今後は、このコラボレーションルームを活用してコミュニケーションをとって行きます。ご覧頂いた方法でコラボレーションルームを利用して頂きたい。どんなことでも結構ですので書いていただいて、登録された方全員が見ていただいて、ご意見を返して頂けば結構です。このシステムを会議の変わりに使っていただくことになります。返事の出し方は、「返答」を押していただくと、先ほどと同じ画面が現れますのでここにご意見・返答をお書きください。

Q.コラボレーションルームは、今日すぐ使えるのか。
A.ユーザーID、パスワードが完全に設定されておりませんので、設定が済み次第ユーザーID、パスワードをお送り致します。11月1日からこのホームページを公開致します。そうなると、即日ビジネスが始まる可能性があります。決済などの問題が出てきますので、問題が出れば、忌憚無くコラボレーションルームにご投稿頂きたい。皆さんの合意が形成されれば、ホームページも手直ししてまいります。ビジネスをやりながら、ご一緒にいろんなことを経験しながら、このアクテイブ・バーチャル・モールを構築してゆきたいと思います。

Q.バーチャル・モールが出来たことを、商工会議所の機関紙を始め、行政の方にも広くPRして欲しい。
A.その手配をしております。

Q.ユーザー登録はどのようにするのか。
A.OZのトップページにユーザー登録のフォームを用意しますし、紙媒体でも可能です。他にご質問がないようでしたら、閉会と致します。


次回は、11月11日午後2時より開催
ホームページ・E-Mail体験講座を11月1日に開催する
(以上)





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