第2回アクティブバーチャルモール研究会





第2回アクティブ・バーチャル・モール研究会
平成11年8月6日 岡崎商工会議所501会議室 14:00〜16:00 参加者 24名

1.アクティブ・バーチャル・モールの概要説明とデモンストレーション
(株)ヤマサ メディア工房 尾上典宏 氏

(1)アクティブ・バーチャル・モールの切り口

既存のバーチャル・モールのアクセスの手法は、消費者が見にいって、はじめてその存在があって、そこに行きつかなければ、見られることがないというものです。アクティブとついていますが、これはアクセスの初動を商店街、店側が始めるというものです。

@消費者サイドからの検討
アクティブ・バーチャル・モールも、消費者あってのバーチャル・モールで、消費者が求めるモールであることが基本です。第1段階は、消費者の立場で検討していこうということでコンテンツを作成いたしました。消費者が求めるものは何か、からはじめることが必要となります。
・まず、アクティブ・バーチャル・モールは、アクセスがスムーズでなくてはなりません。アクセスしたら、すぐにその画面がでてくるというトップページをつくらなければなりません。
・次に、必要とする情報を簡単に探し出せること、インターネットには情報が非常にたくさんあります。それを、こちら側が代行して、例えば、〇〇のメーカーの製品がほしいという場合、すぐに探しだせるようなデータベースの構築をしていきたいと思います。
・それから、アクティブ・バーチャル・モールの、あるお店に登録しておいて、新製品が入った時に知らせてくれる形、それを知らせることによって、従来のバーチャルモールとは違った形にもっていきたいと思います。例えば、車関係の物がほしいという場合、その内容を登録しておけば、すぐに知らせてくれるというような情報網をつくりたいと思います。
・次に、実際の商店に関しては、消費者は、信頼のないお店では買物を行わないと思います。例えば、同じ服がほしいと言っても何店舗かあります。自分が一番信頼するお店で買物を行うと思います。ネット上の場合、お客さんの顔が見えません。お互い信頼関係ができるような絆をつくらなければならない。その間にVVCフロンティアの信頼をつくらなければなりません。
・更に、手間がかからないことが一番重要であると思います。アクティブ・バーチャル・モールに行く前のアクセスの段階で手間がかかっては、めんどくさくて行けなくなってしまう。手続きについてもあまり煩雑なことをやっていると買う気が失せてきます。手間のかからないショッピングの形態を構築していなければなりません。
・次に、必要な情報ですが、ショッピングをよくするのは女性です。主要な対象は女性になると思います。なかでも、主婦がわかりやすい情報を提供することが大切であると思います。女性がみてわからない情報であれば、男性がわかったとしても何もならない。女性の方が口コミの情報というものが早いものですから、そちらを考えてアクティブ・バーチャル・モールを作成したいと思います。
・また、実際のモデルルームのように、目でみてその立体感を体感してもらわなければなりません。平面の世界を、立体感がでるような形にしたいと思います。
・次に、ビジュアルで訴える必要があるということです。立体的なイメージを湧かせられるような、商品イメージや商店街の全体のイメージがわくような形にしていきたい。買った時に、サービスとか、フォローとか、目に見える付加価値をつくって行く必要がある。IPPINというバーチャル・モールがありますが、そこの商店で買物をした時には、メールのやりとりが毎日のようにあります。写真を送ってもらったり、お金を振り込む時も、ここを切って送ってください、というように、手とり足とり親切な情報のやり取りがあります。そういう付加価値が非常に大事なわけですけれども、それでは、目には見えないわけで、入る前に付加価値がいるのではないかということで目に見える付加価値と書いてあります。
・あと1つは懸賞をつける。何か1つプレゼントを付ける。商店街の福引みたいなものです。参加される企業から協力を得て、例えば、月に2名様に何かあげるよ、という楽しみを入れようかな、と思っています。
・もう1つ大事なのは、地元情報の発信です。商店街に来て、例えば、買い物をしてきた、といえば、"ああそうですか"と終わってしまいますが、それでは他のバーチャル・モールとの差別化はできません。ですから、地元岡崎の情報、地元にやさしい情報の発信を、岡崎について知ってもらおう、康生についてを知ってもらおう、ということで活気づければと思います。

Aお店サイドからの検討
一方、商店の立場でいえば、店を出すからには何かメリットがなければ出す意味がない。お客さんが来なければ、テナントを借りてもしょうがないわけです。
・ここでは、待ちの商売からの脱却し、店から積極的あるいは攻撃的な部分が必要になってくるかもしれません。
・また、ホームページがなくても販売できる、という必要があると思います。最近のバーチャルモールを見ますと、もともとホームページを持っている電子商店がモールに登録して商売をしている形か、モールの中にホームページを準備して販売をするいう形になっています。それは、月々大きな費用がかかります。そういうところにお金をかけていられないところも多くあると思います。ホームページをつくりたいのですが、つくる状態が整っていない、でも何かネットで商売をしたいと思った方に、我々に何が出来るかということを具体的にあげなければならないと思うわけです。具体的にいいますと、メールマガジンがホームページ上に存在するわけですけれども、そのメールマガジンはEメールを使って、そのアドレスに送られてくるわけです。開けると文字がでてきて、情報が載っている。しかし、そのままほっときますと、ゴミ箱に捨てしまいますと、そのお客さんは見る機会がなく終わってしまいます。そこをフォローするためにメールマガジンの登録検索みたいなページを作って、データベースを構築していなかければならないと思うわけです。バックナンバー等、〇〇商店としておきまして、それで、その内容を拾えるというシステムの構築をしていきたいと思います。こちらは、パソコンができれば、どの商店でも参加できますという機会を設けたいと思います。
・消費者の購買意欲を促進する。当然のことですが、ショップに来るお客さまは、買おうという意識がどこかにあるのです。お客さんの購買意欲、決断力、じゃあ買っちゃえ、という決断力を促せるような、そういう魅力的なページにしてゆきたい。また、問い合わせしたけど返事がこない、ということではお客さんは買いません。1日で返事がきたり、フォローをしますと、購買意欲を高めます。いかにお客さんを捕まえるか、どのようにしたら買う気を誘うかを考えたページの構成と運用をしていきたい。
(ここでVVCフロンティアの画面を見ながら使いやすいバーチャル・モールを説明)
・視角的にもっとイメージが出せるような商店街づくり。
・アクセスに時間がかからない。
・適切で分かりやすいカテゴリー分け。
・行って楽しい、見て楽しい演出とする。


(2)アクティブ・バーチャル・モールの試案

@アクティブ・バーチャル・モールの仮の名称は、康生新道商店街(仮)です。やはり岡崎市の中心街は康生町だったと思います。我々の中学生の頃には、山の方の東海中学校では、康生に出てくる時には1週間前から計画を練ってくるようなそういうところでした。その康生町に敬意を表して、康生の新しい道、新しい道を探って第一歩踏み出そうという商店街ができないかなあ、ということで、仮にこんな名前をつけてみました。
A設置する項目をスマートにまとめ、「衣」、「食」、「住」、「生活」、「嗜好」、「娯楽」6つにわけてみます。
B顧客満足の立場から、読み込みの遅いものは不快であるため推奨できない。大きな画像を使わないTOPページ作りが肝要で、そのため、タイトルやロゴに画像をデカデカ使う必要はない。
Cメールマガジンの発行で、例えば、本屋さんがメールマガジンを発行し、「〇〇入りますよ」ということもできますし、八百屋さんが、「今日は大根が20円安いです」とかそういう宣伝もできます。メールに画像をつけて、あらかじめ商店街に登録されている顧客に送付する、商店街に登録されますと、メールマガジンを発行しているお店は、お店のメールに行く形にしていきたい。ネット上で閲覧できるよう、メールマガジンのストッカー・ページを絶対つくらなければならないと思っています。


ここまでのところで質問がありましたら、忌憚なくご意見を聞きたいと思います。(草間コーディネーター)
Q.バーチャル・モールの発信元が岡崎になると思んですけれども、モールのユーザーも岡崎中心(配信先)なのでしょうか。その場合、どの程度の割合で、私たちのホームページを見る機会を持っているのか、また、実際、女性は、どのくらいホームページにアクセスしているのか。また、実験事業終了後は、このモールはどのように運営されるのか。

A.いま言われたとおりです。我々の考えているアクティブ・バーチャル・モールは、売り手の方から買い手の方へアクセスする。そのためには、現実の商店が実際にDMをだすのと同じように何らかのコーマーシャルの所在を投げかけなければばらない、ということは、アドレスをこちらが先にもって、消費者に情報を送るということから始めます。今年度は実験事業なので、とりあえず商工会議所を含め100〜150人くらいの人を対象にDMを送るような形にしたいと考えています。これがまず1点目の内容です。
次に、この実験事業が終わったら、どうするかということは、おいおい考えなければならないと思います。
いま、お見せしましたのは、商工会議所が特産品プレゼントを行っているわけですけれども、会員企業にスポンサーになっていただき、プレゼントを月ごとに品物を変えて行っています。いま出ている画面は、昨年の11月から行っているプレゼントなのですが、11月に干支縄481、12月日本酒1433、1月あわ雪1311、2月はネパールから買いつけてこられたランチョンマット763、これだけのご応募いただいています。商品によって多少変わりますが、その半数以上が女性の方からご応募です。こういった分野では女性が日常生活の中で、インターネットを活用されている結果がでています。
応募していただいた男女の割合は大体半々くらいで、女性が増えています。都道府県別では、北海道が3%くらい、5%以上のところは東京、愛知、神奈川、大阪、千葉、埼玉、と並ぶわけです。年代別では、20、30、40代の人が多く、職業別にみると、重複回答ですが、事務職、技術職は25%程度、それから、主婦は15%くらいです。
これからやろうとしているアクティブ・バーチャル・モールについても、こちらからDMを投げかけてやりますと、男女・職業別関係なく、主婦の人も結構対応していけるのではないかということです。プレゼントのあり方も、アクティブ・バーチャル・モールを進めるうえで、重要な情報を投げかけてくれるのではないかと思います。
主婦の方が出産して、不便を感じる時に、ホームページでフォローするものもありますし、主婦の方でクラフト関係の好きな人がそれをページにしてヒットしているものもある。主婦の方も意識した商店街づくりをしたいと思います。
商店街の楽しみは付加価値の供与が必須です。買い物以外での楽しみの提供、例えば、休む場所があってもいいじゃないか。新聞の発行、これが、商店街を1くくりにして、参加企業から情報をいただき、管理者側からニュースを発行してお届けする。このようなものがあることで興味をひくような形にしたい。福引コーナーの設置。先程いいました懸賞です。プレゼントだけ集めたリンク集があるほど懸賞だけで見ににくる人もいますので、ほしいものを提供していいのではないかと思っています。
新聞の発行も、商店街の耳より話やその地域の話題話、その辺りの話題を提供して、商店街の実在感を演出する。いつもそばにいるよ、という実感を持っていただくような、そういうページづくり、情報の提供をしていきたい。
まとめますと、お客様は、買う気が無い訳ではない。高くとも納得すれば購入する。買おうかなと思っている。また、安くてフォローが何にもないお店で買うよりも、高くてフォローのあった方がいいです。その値段がお客様に納得していただければ、お客様はお買いあげになられるというわけです。
逆に言えば、安くてもフォローがなくてはならない。そういう点でお客さんに対してフォローできるシステムを構築していかなければならない。購入しないのは、その店を信用していないからです。その店や店長さん、そこで売っていた販売員さんが信頼できたからこそ、お客様は買われるわけです。ネット上は目に見えない部分ですので、消費者側から、非常にシビアに判定されると思います。そのシビアな判定の条件を乗り越えていかなければ、アクティブ・バーチャル・モールの成功はない。これをクリアするような、システム構築をしていきたい。
最後に、CS(顧客満足)、充足感の提供、購買意欲から購入という行動への導入、決断力の促進です。買おうという意思を「買ってもいいかな」ではなくて、ここで「買いたいな」という物にしていきたい。そういうシステムを作っていきたい。「あったらいいな」というお客さんの希望を、いかにお店側が吸収し、それをどうやって展開していくかということが重要になっていく。もちろん、信用を受けることが一番重要であると思います。
こんな感じのお店はどうかなというイメージのホームページをつくりましたので、それをご覧になっていただきたい。まだ、これは参考で、見た目で商店街がわかるような感じです。お店の写真を入れる必要はないと思いますが、商店街のリストは指で隠れるくらいの大きさにしたい。これは、新聞のところにいけるよ、お店に行けるよ、いう形になっています。おもしろみが少しあった方がいいと思います。マウスを置くとメーカーのところが変化して、飛んでいけるような形にしていきたいと思います。
また、新着情報などを並べるようにして、「〇〇が入ったよ」とか、「このような商品の取り扱いを開始しましたよ」、という情報を順番に登録していこうと思います。商店街の案内は、「こういうのがありますよ」という案内板をつくる、ここは福引きの情報、会員の広告募集がありまして、こんなことがありますよという情報をいれていきたい。
あんまり長いと、呼び込む時間が長くなるので、お店に行くのは、"ぽん"といくと新しいウインドウを開いて、衣食住のカテゴリーに分けたものをつくりまして、その後お店の方に行ける、そういうお店で、ホームページのないところは、メールマガジンではないけれども、掲示板をつくりまして、そこに飛んでいけるシステムをつくりたいと思っています。(尾上)


とにかく最初の3か月は考えていただいて、30%くらいできあがったところで、私の考えをいれ、9割くらいいったら最後のとどめをさしますので、いまのところは尾上さんの感じでつくっていただいているのですけれども、いきなりつくりはじめるのではなくて、大事ところは基本コンセプトです。基本コンセプトの部分を彼なりにまとめたものを皆さんに披露したということで、画像自体はこれからつくりますが、いまはこういう状態であるということです。(草間コーディネーター)

Q.今日参加された企業さんは、女性受けするというか、すぐ買えるというか、いわゆる万人受けする商品を扱っている企業が少ないのでは。今日参加されている企業属性を見た場合、その点で皆さんモヤモヤとしている思います。そのあたりも明確にお考えがあればと思うのですが。

A.最初に考えたのは、一般のお店が参加できるようなイメージでいました。例えば、一心堂さんとかを考えていたのですけれども、それ以外のものを扱っている企業に関しては、少し考えていかなくてはいけないと考えています。(尾上)

前回、あまり時間がなくて説明できませんでしたので、PUSH技術についてもう少し具体的に説明していきたい。PUSH技術は、要は情報提供する側、提供される側に分かれるわけですが、情報を提供する側が、登録されているユーザーに対して一方的に情報を提供するものです。
メールですと、こちらからアドレスを尋ねていくわけですけれども、プッシュの場合は、クライアント、受け手の方がFAX専用のクライアントソフトをいれまして、受け手の方から情報提供の方へ取りに行くと、情報提供側は、その受け入れに合わせて情報をだす。
  ここでいま、一番上でテロップが流れているのですが、これが、実際使われている製品(商品名バックウェブ)です。前回の話のなかでは、ワープロをしている時に、勝手に情報が入ってくる出し方もできるし、株式情報とかイメージできると思いますが、そういうものをテロップとして出す、その時に、このマシンを使っているときに、どういう情報がほしいかということを事前に登録しておくと、それが流れます。
例えば、休憩している時に、興味がある場合に、これにリンクしてクリックすると、もう少し詳細の情報があるというふうになっています。実際にゲームで遊ぼうをクリックすると、ホームページに行き、サンリオのゲームをクリックすると、実際のゲームができます。これは、PUSHとは別にタイトルコンテンツ作成のリンクといわれるところの、技術的には、マクレーションフラッシュというアニメーションをつくる技術で、こういったかわいいゲームができます。
要は、常に人が見えるように情報を出しています。この情報がどのように反映されるかというと、パソコンの作業の手間にならないように、自動的にインターネットに接続しにいきまして、新しい情報があるかどうかを見にいくわけです。
どういう形で設定するのかといいますと、このようにチャンネルという、自分でいろんなあがっているサーバに対して、登録しておいて、定期的にチェックしにいくという。これをバーチャル・モールでやる場合は、サーバーをたちあげて、サーバーをチェックしておくと、自然にこちらに反映されまして、データをもっていくということになります。
PUSH技術いうのは、世界的に大きなもの小さいもの10個くらいあるわけですけれども、情報を得る人がそのサーバーに対してアクセスするのはいいんですけれども、これをほしいサーバーに自分の意思ではなくて、定期的なタイミングで登録にいきますので、それで情報が更新されて、あたかも情報提供者側が送っていることがPUSH型。この見せ方として、その強制的に、作業をしている時に、アニメーションがでたりですとか、壁紙が変わったりとか、いう方法もありますし、先ほど言ったキッカーという常に画面上に情報を書き出しているというような出し方ができます。(NTT早川)


いまご説明いただきましたのは、アクティブ・バーチャル・モールですから、売り手の方から買い手の方に先に情報を発信しなければいけないわけですから、Eメールを主体として、現実と同じような形態で情報を送りこむ方法と、PUSH型といいますか、常に作業している画面上にテロップ形式で情報を流していく。その2つの技術があると思いますけれども、そういうものを取りいれた方がいいのではないかということを考えています。
この会議は、皆さんの意見を集めて最終的に成果を作って行きますので、こういう方がいいんではないかというご意見がございましたらどうぞ。(草間コーディネーター)


Q.お客さんは岡崎に限定しない、とりあえず日本語ですから、日本全国、地域を限定せずに、バーチャル・モールですからどこでも売れるところには売るというのが基本ルールだと思います。

A.その技術として2つあるわけです。現実の商店が売り出しの時に、DMを出すように、そのような形態をEメールでやるわけです。DMを送るためには、住所がわからないといけない。今年度は100〜150名くらいのアドレスを実験的に取得してもらって、試作のホームページをつくって、実験的に販売をしてもらう。そのやり方が1つ。それから、コンピュータを使っている作業中に、PUSHで情報を流す。その両方あります。その両方を取り入れていこうという話です。対象は、DMを送るということは住所がわかっていないといけないですから、Eメールを主体とした方は、今年度は実験事業ですので、岡崎市を対象としているのですけれども、これをフロンティアのサーバー上に構築していこうとしているわけです。その時にアドレスの取得をどうするのか、これからの課題です。PUSH型をどうするのかということは日本全国を対象とすることになります。(草間コーディネーター)

Q.あとは、どういうテナントがでるか、テナントが売りたいものを買いそうな人はどこにいるのか、それはどこでつかまるか。

A.テナントに入っていただく方は、この研究会に参加する人だけでなく、いろいろな方にお声をかけています。そういう人たちの意見も聞きたいと思います。(草間先生)

確認ですけれども、いま実験で研究ですから、このなかには、先ほど尾上が言った工業製品の会社もあるし、そうでない会社もある。主婦向やそうでないところ、いろいろあります。我々のいろいろなビジネスでもそこまできている。それに対して、大手の企業は、自社でパワーと力とエネルギーをもってやっているということですが、中小企業では独自でそれをやることができない。だけど、マーケティングなど、アクティブに情報を流していくしくみというのは、我々のやっている事業、まさに顧客満足があるわけです。そこにどういう形でインタラクティブに、こちらから情報を流すということに、ほんの数年先には取り組まなければいけない。その時に、もし取り組んでいないと完全に遅れてしまう時代がくるなかで、我々は中小企業なので、独自でできないので、こういう場で皆さん方がそのソフトやいろいろなものを安価で利用できなければ、中小企業は生き残ってはいけないわけです。独自でやると大変高いものだから、VVCフロンティアのような皆さんにサービスを提供する会社を地域につくって、2、3年先に本システムを使ったマーケティングを研究するためにいろんな意味で参画していただくといいかなと思います。
もう1つご理解いただけると、これで自分のところの商品が売れる、ということではなくて、まさにどんな企業も必ずお客さんがほしいわけですね、そこにどういうふうに入っていくかを日常われわれは問題にしている。営業マンが入っていくか、チラシ広告でも、そこをきっちり理解いただいて、ぜひこの地区に、自分のビジネスに1年後、2年後にアプリケーションをつくっていき、かつ我々は安価に中小企業にシェアできるものをつくっていくものと考えることが一番いいのではないかと思っています。自分の企業のお客さまに対してどのように情報をアクティブに流していくか、ということがほんの目の前にきているのではないか、それが図面であったり、新製品情報であったり、だれが最初にそこにアクセスしていくか、それが問題であると思うのですが、そのための1つのプロジェクトとして、実際運用しないと意味がないので、そういうところ考えていただければいいと思います。(服部コーディネーター)


Aという商店は顧客DMを毎月150通出していまして、Bという商店もやはり150のお客をもっているわけです。こういう会社が10社集まりましたら、150×10で1500になる。それを共通のお客さんと考えたら、いままで150人の顧客が1500人に増えるわけです。そういうふうに発展していくと、どういうふうになるかというのがアクティブ・バーチャル・モールの基本的な考えです。参加していただけるところは、情報を公開することによって、自分のところの情報、顧客情報をオープンすることによって、重大な情報が自分ところにもどってくる。そういうことを考えていただきたい。
両コーディネータの発言で、私はわかった気になってしまっているわけですが、具体的に言うと、岡崎商工会議所のメンバーが一応テナントだと、お客さんが全国あるいは全世界だと、そこでできあがるのはある意味では、顧客情報を共有することによって、顧客の可能性の幅が広がるだろうと、お客さんを増やしていく、マーケティングになるわけです。
それを、1つは商工会議所のメンバーに理解していただくということと、もう1つはそれにあわせてシステムを構築する必要がある。PUSH型とEメールと2つあると思うのですが、今度はそれにコンテンツをつくってそのシステムを使いながら具体的に活動は個々のテナントがやっていくわけですね。食品についてのメーカーは、食品のテナントが最後の中身をつくっていくし、それを使ったサービスも、問い合わせのあったことについて全部返事をすることを、機械的にでき、データを更新をしていかなくてはならない。自分のお客さんのデータを公開して、他のお店のお客さんのデータも公開されて、それを使ってどうやって新しい商品を開発していくか、顧客を開発していくかということを、岡崎商工会議所を中心にやっていくわけです。それと同じことを豊橋商工会議所も行うわけですから、その戦いをどのように勝ち抜いていくかということを、システム的にきちんとやっていく。こうしたコーディネーション事業を、具体的に実用段階で新しい会社をつくってやってゆく。非常に楽しくなってきたということで疑問でも、質問でもありませんが、愉快で楽しく、これから非常に期待しております。
まず、バーチャルベンチャーコーポレーション、これを法人化して、ビジネスとしてやっていくわけです。そこらの話はおいおいしてゆかなけてはなりません。(草間コーディネーター)


Q.さっきご説明がありましたPUSH情報、ホームページからアクセスして体制をつくるということですが、出店側がホームページをもっていないといけないと思うのですが…。

A.情報提供にあたってですか。テロップ上にだすだけであれば、サーバーにデータをテロップ上にでた詳細として仮にホームページを使うということであれば、そのホームページをビージールートとして残すと思うのですが、それを個人商店にもっていってもいいし、その紹介情報をホームページではなくて、例えばテキスト情報やアニメーションみたいな形で情報をだすのであれば、それをサーバー上にだせばいいと思うのですが、ホームページの方が一般的ですし、コンテンツをつくっておけば、PUSH以外のところからアクセスできますので、それをつくった方がいいと思います。(NTT早川)

第1回目の研究会で説明した、例えば高嶋屋とか三越であるとか、費用は年間何千万円みたいですね。大企業であればほとんど自分のところでやっているわけです。中小企業ではそれだけのことができないわけですから、それをフロンティアで一括してやりましょう。それぞれの企業がホームページをもっていれば、それをリンクして、各中小企業のホームページにうつりますし、バーチャル・モールの形態としてはフロンティアのサーバーにつくったものを見るために、商店街に行ける、そういう形にしようと考えています。(草間コーディネーター)

もう1つ、フロンティアにつくるといっていますけれども、フロンティアにはスタッフが何十人もいるわけではないのです。基本的にはフロンティアがコーディネーションの活動をしながら、実際は、コンテンツづくり、デザイン、ホームページ、いろいろなものはそれをやりたい企業へ持ちこんでいく。それが新事業創出だと思うのです。新しい事業の創出の部分、我々はこれを通じてそれぞれの企業が既存のビジネスをいかにマックスに変えていくかということと、新しいことをやりたい人たちが岡崎にいて、岡崎商工会議所の会員へ新しい事業になるような素材というか、ビジネスを提供し、そのものがフロンティアであるということが、理解していただきたいということです。(服部コーディネーター)

では、これで終了したいと思います。





前のページに戻る