第10回アクティブ・バーチャル・モール研究会議事録




第10回アクティブ・バーチャル・モール研究会議事録
平成12年1月12日 14:00〜16:00 岡崎商工会議所特別研修室 出席者27名
岡崎商工会議所コーディネート活動支援事業


開会挨拶  草間コーディネーター
 本日は、アクティブ・バーチャル・モールOZの現状と実験事業終了後のテナント出店契約約款について皆様とディスカッションしてまいりたいと思います。この研究会の開催予定は、あと1回、2月23日が最終となります。忌憚の無いご意見を頂きたいと思います。

1. OZの現状について  説明 株式会社インターフロンティア 尾上氏
@2000年問題も特に影響がなく、1月1日よりお正月バージョンということで、おめでたい感じのトップページにしております。
Aテナント数は現在66で、更に増える予定で、70テナント程度になる見込です。
Bユーザー登録は、現在上限400まで可能ですので、まだお申し込みでない方は、お申し込み下さい。
Cリンク集は、岡崎市から市民のページまで岡崎に関するものを集めて行きます。
D買物カゴを導入しているのは1店舗増えて8店舗です。
Eインターフロンティアの事務所新設のお知らせを載せました。お近くにお見えの節は是非お立ち寄りください。
Fwhat's newで新規開店テナント案内、商品入替テナント案内、店舗改装テナント案内買物カゴ導入案内を内容変更後1ヶ月間表示しております。
Gコラボレーションルームについては、2000年になってから9件の書き込みがあります。最近では、メールの代わりにここに載せる様になってきてますが、情報交換の場にはまだなっていないように思います。パスワードの発行は、順次進めております。うまくコラボレーションルームに入れない方は、こちらにご連絡下さい。
Hプッシュ情報については、1月2日からの情報が流れております。

草間コーディネーターのコメント
OZのホームページに関してご意見、ご質問がありましたらどうぞご発言下さい。 以前から、OZの運営主体は岡崎商工会議所で、運営管理は株式会社フロンティアに委託すると申し上げてきましたが、株式会社フロンティアは、株式会社インターフロンティアに名称変更致しました。英語名はFrontia Corporationです。アルファベットのFrontiaで登録商標を取ります。
Q.インターネットの雑誌でオズというのが出てきたのですが、岡崎のものとは違っていました。同じような名前が出てくると思いますので、登録商標の出願を行い、他のものと混同されない手だてをとることは必要と思います。

2.テナント出店契約約款について
草間コーディネーター
2月15日で実験の期間が終了しますので、その後ビジネスとしてのモールとしてゆく為にテナント出店契約約款をきちんとしたものにしてゆく必要があります。前回その案が提出されましたが、私の方から修正をお願いした部分もございますので、修正されたものがお手元に配布されております。事務局が朗読致しますのでご確認ください。
修正後のテナント出店契約約款案を朗読。(事務局、主な変更点は「商工会議所及びアクテイブ・バーチャル・モール研究会は」という記述を「岡崎商工会議所は」に変更したこと)
草間コーディネーターのコメント
ご意見、ご質問がございましたらご発言ください。
Q.第3条の(2)ユーザー管理のところで、商品を提供したユーザー……とあるがおかしくないか。
A.購入した、の誤りです。訂正致します。
Q.第1条において、プッシュ情報の受け手としての登録ユーザーをユーザーと定義しているが、この表現だと登録しない「一般ユーザー」には販売しない様にも読める。そのような解釈で良いか。
A.登録しない「一般ユーザー」には販売しないという意味ではありませんので、誤解が生じないよう不適切な表現を修正します。
Q.商工会議所が承認したユーザーに対しては、相当高額な商品についても安心して販売できる信用があると解釈して良いか。
A.企業に選定して頂き登録頂いたユーザーについては相当程度の支払能力が推定されますが、市政だよりや新聞をご覧になりプッシュ情報の配信や地元で立ちあげたバーチャル・モールへの関心から登録を希望されたユーザーの方々もお見えになりますので、必ずしも支払能力を保証するものではありません。ユーザーの住所、年代、職業区分、メールアドレスなどのプロフィールが登録されている方とお考えください。
草間コーディネーターのコメント
ユーザーには、一般ユーザーと、今実験を行なっているフラッシュナビのソフトを使ってプッシュ情報をダウンロードできるユーザーがあります。一般ユーザーの方もOZのホームページを見る事が出来ますので、商品やサービスの購入が出来ます。ご指摘頂いた個所は、実験期間中のプッシュソフトを使うユーザーと一般ユーザーがきちんと区分されていない事から今のご質問が出されたのだと思います。分かり易く、適切な表現を検討し訂正致します。
運営主体が岡崎商工会議所である事、そして岡崎市がOZに関心を示しているという事がありますので、約款はきちんと作って、公的にオーソライズされたバーチャル・モールである事を明確にする為にシビアーなものを作っていかなければならないと考えております。OZのホームページ上にこの約款も記載しなくてはなりませんので、テナントに関する約款、ユーザーに関する約款は皆さんでご検討頂いて、実験終了時までに最終的なものにしてまいります。
Q.プッシュ情報の内容について改めて確認したい。登録ユーザーに特にメリットのあるものなのか。
A.テナントの皆様がプッシュ情報として流して欲しいと希望され、情報を送付していただいたものです。
Q.現在使用しているプッシュソフトでは、そこからすぐに該当するホームページに飛べないので、店名などをメモしなければならず、あまり早く情報が流れると覚えきれないし、書き留める事も出来ないが。
A.OZのプッシュ情報という前提でユーザー登録をしていただいています。フラッシュナビのビューアーの上で右クリックして頂くと、ウエッブブラウザの起動というのがありますので、これで起動するフォームの設定をOZにしておいて頂くと、OZの最初の画面が出てきます。ここからテナントのページに入って頂くことになります。以前、キッカー状のものをクリックして頂くと該当するホームページに飛べるプッシュソフトをご覧いただきましたが、今回の実験ではコスト的に対応できませんでしたので、現在のソフトを使用しております。
Q.ユーザー登録をするとフラッシュナビのダウンロード権が得られる訳ですね。
A.その方法では問題がある事が確認されましたので、メールでフラッシュナビを添付して配布しております。
Q.現在蓄積されているユーザーのデータベースの公開は考えているか。
A.プライバシーの問題があり、現段階では、ユーザーにこの点についての許諾を得ておりませんので公開は考えていません。
草間コーディネーターのコメント
第1回か第2回の研究会でプッシュソフトのデモを行ない、資料を配布致しました。コストの問題もあり、実験期間中無料で使用できる承諾を頂いたフラッシュナビを現在使用しております。画像もプッシュ情報として送れ、そこをクリックすると該当するホームページに飛べるソフトもありますが、実験終了後、コストを負担してもそれを使いたいという事になれば、そのような対応を致します。
Q.買い物カゴの機能を使いたい場合はどのような手続をとれば良いか。また、テナントページとして使用できるデータ容量はどの程度までなのか。詳しい商品データを提供したいのだが、容量面での制約はあるのか。
A.申し出て頂けば買い物カゴは使用出来ます。容量面については、商品の写真と、価格、送料、商品説明などです。商品説明に必要なデータ量がどの程度かをお示しくださると判断しやすいのですが。また、そのデータが非常に大きければ、商品説明の部分だけ御自身のホームページで行なって頂き、OZのテナントページから、リンクを張って商品説明の情報を見て、その画面を消しても、OZの発注画面に残るようにしてそこで注文して頂く方法をとることも出来ます。
Q.どれだけのアクセスが有ったかについての情報は今出す事が出来ますか。ビジネスベースでどれだけのお金がかけられるかの判断材料となりますのでお聞きします。アクセス数が少ないようであれば、増やしてゆく手だても考えて実行してゆかねばなりません。また、新しい情報がより目立つような表示方法も採用した方が良いと思います。
A.アクセス数については、最新のものは集計しておりませんので、集計でき次第コラボレーションルームでお知らせいたします。
A.実験終了後直ちに有料化する事は考えておりません。実験終了時点で、課題を整理し、このモールを運営しつつ、数ヶ月程度の期間をかけ、OZマーケティング会議などの場で対応策を検討して頂きながらモールの改善に取組んでゆきたいと考えております。テナント主導で1つ1つ課題を解決し、売れるモールづくりに向け仕組の改善を行なってゆくという手法で進めてゆきたいと考えております。
Q.現在脚光を浴びているモールでも、利益を上げているテナントはそれほど多くない様なので、テナントがビジネスとして成り立つようなモールにする為には相当な努力をして、魅力あるモールを作り上げなければならない。その為には相当のノウ・ハウが必要でそれをどのように実現するかを考えて行かなければならない。
服部コーディネーターのコメント
非常に良い質問であり、意見だと思います。イメージで捕えてください。一番理想な形として我々が描いているのは、このメンバーの何人かがモールの経営者となるというものです。バーチャルでも、あるいはリアルでも良い訳ですが、モールを創ってやってみようとする人達が出てくるようにする事がコーディネーターの仕事である訳です。しかし、情報化という中で、いくら思いがあっても、そこにインフラが無いと、これをプラットフォームと呼んでいるのですが、モールの経営もやってみたいし、その中で自分の店もやってみたいと考える人達が、今からサーバーに投資をしてそれを作ってゆく人達も自社で確保してビジネスを立ちあげるのか、それとも、ネットワークを創ってそれぞれが持っている資産や情報を皆でつなぎあわせて行って、この中の誰かがモールの運営の管理部門をやり、ホームページを作る事を誰かがやり、どのようにしてアクセスを取ってくるか、どういうモールにしてゆくか等についてそれぞれを分担・連携して行なう企業が立ち上がる事が最も重要な事です。商工会議所やインターフロンティアは、その時に使えるインフラ(サーバーや使える場所や人的ネットワーク)を用意し、それらを繋げてゆく仕事が本来のコーディネート活動支援事業であると考えています。従って、私の描いている一番理想的なイメージは、この中の何人かがモールを創ったり、実際のビジネスを始めたり、モールの中のアクセスを徹底的にやれるノウ・ハウを得て、それを事業化し、この地域の商業者・経営者に還元しながらビジネスを創りあげてゆくことです。その為には、何らかのプラットフォーム、情報化で言えばサーバーや費用の安い回線、そして一番重要な事は、やりたいという思いの人達が、色々な業界や分野から集まってそれをやってゆくという人的ネットワークの仕組と仕掛けを岡崎に創らないと色々なものが立ち上がってゆかない。そうした仕組と仕掛けが無いとすると、東京や大阪の運営者がやっているモールにテナントとして入って自分の商売をやってゆくところに行き着いてしまう。そうであればこの岡崎は活性化しません。こうした事が、本来のコーディネート活動支援事業の目的であるということをご理解頂ければ良いのではないかと考えております。ですから、今の意見は非常に良い意見だと思います。正に、やりたい人が今のやり方ではダメだから自分たちで創ろうよ、しかしお金はあるの、サーバーは貸してくれるの、専門家はいるの、というのが出てきて、マーケティングの専門家はいないの、どこかで成功した人を東京から呼んできて欲しい、と言うようなコーディネート活動を我々が行なってゆく。インターフロンティアは、その部分で、少なくとも自由に使えるサーバーを持たなくてはいけない、本来それはNPOであって良いはずだと考えていました。ところが、NPOであってもお金が無ければ出来ない訳です。但し、我々は岡崎に住み、岡崎でビジネスをやっている訳ですから、やりたい意欲を持つ人達とその事業を、例えば岡崎市、例えば商工会議所、例えばMICS、例えばFM岡崎、マスメディア、折り込み広告の会社など我々のビジネスと直結する今までの媒体も是非一緒になって最初から創って行けるような仕組を考えてゆき、それにより岡崎の様々なビジネスの活性化をしたいというのが一番の原点であります。皆様がこれに参画し、それぞれが分担してビジネスを創ってゆく事が理想だと考えております。我々はそのお手伝いがしたい。でも、誰かが最初にやらないとスタートできません。NPOが岡崎にあるのですが、NPO法人では出来ない事があるので、我々は、コミュニティビジネスとマイクロビジネスとインターネットビジネスの支援をする企業としてインターフロンティアをつくっていったということです。ですから、本当の運営はインターフロンティアでも商工会議所でもありません。やってゆくのは皆様だということです。
草間コーディネーターのコメント
服部さんと基本的な考えは同じです。コーディネート活動支援事業は正式には新規成長産業連携支援事業といいます。簡単に言うとベンチャービジネスを立ちあげる為にコーディネーターが手助けしなさいという事業です。昨年、新事業創出研究会で、ここにお集まりの何名かが中心となって「いながらネット」という宅配ビジネスの研究を進めてきました。その時点ではビジネスを立ちあげる段階までは進みませんでしたので、その情報発信の部分を創ろうという事でこのアクティブ・バーチャル・モールOZを計画した訳です。ですから、このOZを1つの会社として立ちあげて頂いても結構ですし、「いながらネット」の一部分として利用して頂いても結構です。そのお手伝いを出来る限り行なうという事でここまでもって来ましたので、どのようにするかは皆様のお気持ち次第です。
服部コーディネーター
誰かがつくってそれにはいるというフォームをつくっているというものではありません。例えば、20人が5万円づつ持ち寄って自分たちでつくり、100万円でモール運営ができるかどうかを含めて、モール運営で勉強した事を自分の事業で生かすという考えでやってみれば良いのではないか。新聞で読んだり、いろいろ聞いたりしていたとしても、自分がその中に参画していろいろ経験してみないと分からない事がたくさんあると思います。そうゆうものをやる様な事がこれから出来ることが我々の理想で、商工会議所などがバックアップし、せっかくやるのなら色々なところを巻き込み、アクティブ・バーチャル・モールのインターネット上でもMICSも入れた形で統一してやろうというならば、人を繋いでうまく行く様にコーディネートしたいと思っています。今後、行政も特に福祉・医療などの分野では地域と連携してゆかなければならないと思われます。介護保険が始まれば連携が必要となってきます。皆様がビジネスをやるところで、岡崎市と繋ぎながら色々な話をしてゆきたいと思います。一番の目的は、やる気のある人が岡崎にいて、やりたい人が集まって、自分たちを伸ばすビジネスを立ちあげて、ベンチャーで、それが成功して、上場して、岡崎が活性化する事が一番良い訳で、後は自分たちの企業の努力です。我々は、小さいので、大手が入ってきてからでは太刀打ちできません。小さなビジネスが力を合わせて、コラボレートしながら、一緒になってネットワークの中で創ってゆきたい。やる気のある人が自分の持っているものを出して繋げて行くのがベンチャービジネスであると思っています。やる気、思い、こうなりたいというものがベンチャービジネスの基本で、それが我々が大手に勝てる手段で、そうした人材がこの中に沢山いらっしゃる。ビジネスが違えば今までの売り方、マーケティングが全部違う。ですからインターネットを勉強するよりも、どのようにして他の企業はインターネットで売っているのか、どのようにして顧客データを使っているのかということをこの中から出して、自分たちのビジネス、そして集合体としてのベンチャービジネスが出来上がってくということをお考え頂き、そのことに関してのご希望には応えてゆきたい。その為に、ベンチャー支援の補助金が取れないのかというお話があれば、対応できるように努力したいと思います。ただ、補助金ではビジネスは成り立ちません。あくまでもお客様から満足の対価としてお金を頂かなければ絶対ビジネスにはなりません。サーバーやデータベース機能等は、皆様が持たなくても安く使えるよう、21世紀を創る会・岡崎商工会議所、インターフロンティアでプラットフォームをインフラとして整えてゆこうと思っております。これを使う方は、皆様の創造性と勇気で出来るものと信じております。
草間コーディネーターのコメント
先ほども話がありましたが、コーディネート活動支援事業の実験事業としては、2月15日で終了しますが、OZはなくなるのではなく、引き続き商工会議所が面倒を見てゆきます。独り立ちできる状態まで、間の期間をもってゆきます。インフラの最低の部分だけは実験期間中にきちんとしたものにしますので、その期間を有効に活用してマネジメントの問題、そしてベンチャー企業として立ちあげてゆくのかどうかを皆様でお考えいただくのが良いのではないでしょうか。
Q.3年間研究してきた訳ですから、是非ベンチャー企業を起こしたい。
Q.せっかくこういうものを創ってきたので、どのくらいのお金がかかるかは分からないが、皆で協力して会社とかの形で残したい。
A.「皆様のモール」を創ってゆく為の、また、どのようにして売ってゆくか等問題解決の為の勉強会をこのモールを使って進めてゆくことは素晴らしい事だと思います。このモールが上手く機能してゆき、コラボレーションルーム等で色々な情報が共有される中で、様々なビジネスが始まってゆく契機となれば素晴らしいと思います。
A.モールの展開は色々なやり方がありアイディア次第ですから、プッシュ型のモールでなければならないと言う訳ではありません。
Q.第1章があって第2章が無いのもおかしいので、第2章も創りましょう。

3.事務連絡
次回研究会は、2月23日(水)14:00から開催します。(1月26日は産学研究会を開催します。)
第2回OZマーケティング会議は、1月27日(木)、第3回OZマーケティング会議は、2月8日(木)に開催します。(以上)





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