新年ご挨拶


新年あけましておめでとうございます。
 皆様には、輝かしい新春を迎えられ、心よりお慶び申しあげます。
 さて、わが国経済は、内需主導で息の長い回復軌道を辿るとともに、大企業・製造業を中心として全般的に企業収益を改善させており、実質GDP成長率も緩やかな加速傾向で推移するものと見込まれております。その一方で、海外景気や原油価格動向など外部環境、量的緩和・ゼロ金利政策の解除気配とともに長短金利の上昇傾向など、今後の景気にとって不安材料も少なくありません。
しかしながら、昨年開催されました愛知万博を機とした中部国際空港の開港や東海環状自動車道、伊勢湾岸自動車道等の目を見張る道路網整備充実には、今後の当地域の産業と観光開発に貢献するインフラとして大きな期待を寄せております。
 そのような中、岡崎商工会議所としましても「ひとづくり」「ものづくり」「まちづくり」を事業活動の基本に、『行動する商工会議所』として地域経済の発展に全力をあげて取り組んでまいります。  具体的には、「ひとづくり事業」として、大変厳しい現下の採用状況を鑑み、企業の規模や業種に関係なく全ての会員にとって極めて重要な経営課題であります人材確保・育成事業の充実や、次代を担うビジネスリーダーの積極的な発掘・育成に力を入れてまいります。「ものづくり事業」では、昨年6月に設立しました"岡崎ものづくり推進協議会"を中心とした当地域のものづくり事業所活性化に向けた産学官連携活動や新産業創出・誘致及び地場産業の育成支援に取組み、また昨年7月より稼動の"シニアアドバイザーセンター"による創業・経営革新を中心とした中小企業経営支援の推進に積極的に取り組んでまいります。「まちづくり事業」では、幅広い視野に立ち、民間の発想により迅速かつ効率的にまちづくり事業に取り組むための組織"株式会社まちづくり委員会"を今月にも設立の予定でおります。今後も「住んで楽しいまち・岡崎」を目指した市街地再生と賑わいづくりを進め、また、当地域が数多く有する観光資源をより活かした観光からのまちづくりへの取組みを積極的に進めてまいります。  今年は岡崎市と額田町の合併が実現いたしました。また、岡崎市制90周年でもあり、岡崎が舞台になるNHK連続テレビ小説「純情きらり」や「岡崎ナンバー」の導入など、岡崎市にとって話題の多い年になります。岡崎商工会議所としましても、産業界のリーダーとして、行政諸機関との強力な連携のうえ、地域環境や地域経済の変化のスピードに的確・柔軟に対応しながら岡崎市産業のニーズに合った産業振興策を積極的に展開し、商工業の活性化に努めていかなければならないと改めて認識しております。
 特に、商工会議所事業の柱であります要望・提言活動では、会員事業所の皆様の声をまとめ、国、愛知県、岡崎市など行政機関ならびに関係諸機関に活発な意見・要望活動を行い、その実行力を一層高めていく所存であります。 こうした岡崎商工会議所の挑戦に、皆様方のご支援とご協力を心よりお願い申しあげます。 今後とも、皆様方の益々のご発展、ご多幸を祈念いたしまして、年頭のごあいさつといたします。

平成18年1月1日
岡崎商工会議所会頭 伊藤公正