フタバ産業株式会社 取締役社長 小塚逸夫 氏
岡崎市橋目町字御茶屋1番地
http://www.futabasangyo.com/jp/index.html

政府のディーゼル排ガス規制(※)をにらみ
有害な粒子状物質除去装置開発。  

 この度フタバ産業株式会社では、ディーゼル車の出す排気ガスに含まれる有害な粒子状物資(PM)を除去する装置“ディーゼルパティキュレートフィルター(DPF:車両に装着して使用)”を開発しました。今回の開発品は、マフラーとDPFを組み合わせたもので、炭化珪素(SiC)で構成された、PMを捕集するフィルターは耐熱温度が高く、又PMを捕集する細孔の数を増やしたことによる捕集能力の高さが特徴。尚、炭化珪素フィルターに酸化触媒を担持(コート)した「連続再生式粒子状物質減少装置」は世界初の方式です。
 同社ではDPFの開発という構想は数年前から出ており、本格的な製品開発に向けての各種調査を行い今回の開発に結びつきました。DPFの製造にあたっては、認定機関の試験を受け合格の必要がありますが、その時にエピソードが。「車両にDPFを装着して1万キロ走行し、その際の各種データが基準値をクリアすることで晴れて合格となります。ところが、最初に出た結果でなぜか悪いデータが出てしまいまいた。その結果では合格は難しく、頭の中が真っ白になりこのことをどうやって会社に説明しようかと思っていました。結局、再度テストした結果予測通りのデータがとれ無事に合格できたのですが。」とは開発担当者の弁。今回の開発品は中・小型トラック向けのものですが、大型トラックや乗用車向けの製品の開発も進めているとのことです。

※平成15年10月1日から、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県等1都3県では、各都県の条例により基準を満たさないディー ゼル車の運行が禁止されます。この規制では、使用の本拠の位置に関係なく規制の対象となることから、愛知県から1都3 県の地域へ運行するディーゼル車についても、この規制の影響を受けることとなります。(愛知県ホームページより)
 (自動車Nox・PM法に関する情報は愛知県ホームページでご覧いただけます)
                            http://www.pref.aichi.jp/kankyo/car/nox/index.html

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