表紙−作者の言葉  生田 薫デザイン室 生田 薫

 普段意識しないピストンリング。精度と耐久性を極限まで要求される部品だけに、その加工機械がどんなにすごい機械か想像できます。その機械メーカーが世界に数社しかないのも驚きですが、その一つが岡崎にあることも驚き。なにかこう「どっこい日本の技術は元気だぞ」という感じで、元気づけられてしまいますね。こういう会社の社員の皆さんはきっと、世界のあちこちの街角を走る車を眺めるとき、心の奥に誇らしい気持ちが沸いて来るんでしょうね。


岡崎のピストンリング加工機

 船舶、自動車などのエンジンの核であるピストンに装着され、圧縮、摩擦、振動、高熱に耐えるピストンリング。エンジンの作動に不可欠なこのリングには、どんな悪環境でも狂いのない、高い品質が求められます。世界に3社、日本では唯一というピストンリング専用機を手がける株式会社片岡機械製作所は、この分野で世界的レベルの技術を有し、現在21ヶ国をパートナーにビジネスを展開。世界の90%に及ぶエンジンにその技術が息づいています。ットボトルを細かく砕き、熱と圧力を加えることで作られるポリエステル繊維。株式会社高木化学研究所では日本市場にペットボトルが出回る10年以上前からこのリサイクルに取り組んでおり、その繊維は作業手袋・自動車のシートクッション、エンジンルームの吸音材など、私達の身近なところで活躍しています。

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