株式会社西武百貨店岡崎西武
   
店長 高村 有冶 氏

●出 身 地:愛知県(1947年生) 
●岡崎在勤:平成11年9月〜
●過去の勤務地:東京、千葉、埼玉、静岡、北海道


岡崎や岡崎の消費者の方にどんなことをお感じになりますか?

 幼い頃、父の仕事で時々訪れたことがありましたが「その時とあまり変わってないな」というのが赴任したときの正直な感想でしたね。
 お客様については、安さだけではなく、質のよさなどトータルに見て判断し、より「お得」なものを求める傾向が強く、消費に対して大変厳しく慎重な方が多いように感じています。
 関東圏が中心の百貨店なのでなじみがないためか、最初はなかなか受け入れられないように感じる部分もあったのですが、オープンして1年が経ち徐々にお客様との距離が縮まってきたように感じています。
 今後も、「お客さんのご要望に全力でお答えします」をスローガンに、マニュアルではなくお客様ひとりひとりと向き合ったご相談やご提案をさせていただき、商品をお買い上げいただくとともに「感動」を味わっていただけるようなサービスを心がけていきたいですね。




今後、岡崎はどんな街になっていったらより魅力的になると思われますか?

 “自然が多く残っており、生活をしていくのにある程度便利である”そのバランスのよさが「住みやすさ」につながり、大きな魅力となっていると思います。しかし、人が集まるところに文化や街ができていくことを考えると、やはり住みやすさに加え、「人が集まる街」というのが街づくりのキーワードになっていくように思います。若い人が集まる街が活性化するようにいわれますが、岡崎はむしろ、分別のある落ち着いた人が集まる街を目指してみてはどうかと思いますね。
 今後、高齢化社会が進めば、車に乗れず歩いたり公共交通機関を利用する人が必然的に多くなっていくと思います。そのような人たちが「歩いて買い物できる空間」をつくることが、中心市街地の活性化のひとつのきっかけになるのではないかと感じています。
 また、私どもの会社でもそうですが、女性の感性や行動力は、男性では思ってもみなかったことを実現させていく力があるように日々感じています。浅草に2階建てバスを通したりサンバカーニバル等をしかけ、浅草の街を盛り立てていった「浅草おかみさん会」のように、『実現させたい』という気持ちが全てを動かしていくような女性のパワーに期待したいですね。



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