株式会社十六銀行岡崎支店
  支店長
 加藤 孝明 氏

●出 身 地:岐阜県(1954年生) 
●岡崎在勤:平成13年1月〜
●過去の勤務地:岐阜県、小牧、東京、ニューヨーク

岡崎の街や企業についてお感じになることはありますか?

 人口もほぼ同じで、街の中に川が流れお城のあるという環境が似通っているせいか、「岐阜市とよく似ているな」というのが第一印象でした。
 仕事等でおつきあいさせていただく中で感じるのは、堅実な方が多いということですね。バブルによる痛手も他の都市と比べれば少なく、みなさんある程度の資産をお持ちで、手堅く運用されているように感じます。迷惑をかけないよう周りに気を使われる方が多く、無理をしてまで投資をされる方は少ないので、銀行業という立場からは安心しておつきあいさせていただけますね。
 また最近は、数年前までは海外進出に全く興味をお持ちでなかった方から外為取引の相談をいただくなど、岡崎もずいぶんグローバル化してきたように感じています。
 




以前暮してみえた、街で印象に残ってみえる思い出などを教えてください。

 ニューヨークで暮らした2年間は、いろいろな面で触発されましたね。多くの銀行が競って海外進出した時期だったので、ニューヨークという市場で、外資系はもとより、他の日本の銀行マンと共同で、債券の売り買いなど様々な仕事に取り組んだことは、今までにないおもしろい仕事で、大変印象深い経験でした。
 また、子供達のアメリカンスクールでは、子供達が急に学校に行っても無理なく学べるように、語学レベル別にクラスが編成され、そのレベルに合わせた教育ができるようなシステムが完全に整っており、さすが「人種のるつぼ」といわれている国の中心であることをあたらめて感じましたね。




 今後岡崎はどんな街になっていったらより魅力的になると思われますか?

 中心市街地の空洞化が進み、人の流れが郊外へと向かっていることに、やはり寂しさを感じます。岐阜の駅前の問屋街でも同じ状況が起きており、岐阜市では岐阜大学と十六銀行と三菱総研が手を組み、地域活性化の研究会を発足させ、産学が共同で実行可能なプロジェクトの研究を行っています。岡崎でも産学が結びつくことで、街の活性化についての研究をより具体的な形で進めていけたら、新しい方向性が見出せるのではと感じます。
 また、“産業観光”をキーワードとし、岡崎だけでなく近隣都市と連携しての街づくりに取り組み、他の都市に来た時にふと立ち寄りっていただけるようなしかけづくりが必要ではないかと思いますね。「ここにくれば何かある」と思わせる、岡崎がそんな街になっていったらと思いますね。



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