今回は、玩具花火メーカーの株式会社太田煙火製造所
 営業部長太田恒司さんにお話を伺いました。



株式会社太田煙火製造所

代表取締役 太田 治睦 氏 柱町字上荒子20 TEL51−2801

 太田恒司 氏


Q.どんな花火を作っていますか?
 おもちゃ花火を作ってまして、代表的な商品に「ドラゴン」シリーズがあります。これは当社の製品名で、今でも国内でひとつひとつ手作りで製造しています。

Q.花火を商品にする難しさは?
 花火そのものはすでに形ができているので、火薬の配合など自分なりにアレンジして、「いかに楽しんでもらえるか」をテーマに、常に表現したい形を探し続けています。既に販売している商品の改良はもちろんのこと、新しい花火を生み出すには相当のエネルギーが必要ですね。

Q.花火を創るうえで昔と今と違うことは?
 やはり花火にも時代の流れを感じます。お客様のニーズが変わってきたこともありますが、流通・生産体系も変わってきて、昔ながらの花火を作るために依然と同じ原料と製造工程だとコストもかかります。しかし、「お客さんの期待を裏切らないこと」を常に念頭において、昔のままの手作りにこだわっています。

Q.最後に今後の取組みと太田さんから見る「伝統工芸」について教えてください
 花火を通じて、「ワーッ」と思わず口にしてしまう感動と、みなさんの日常生活に安らぎ・癒しを与え続けたいですね。そして、伝統とは「これまでのモノを残すだけでなく、これから生み出すモノ・コトを次なる世代に残していくこと」と思います。また、自分自身も職人である以上にクリエイターであり続けたいです。

 伝統工芸や地場産業に携わるみなさまにお話をお伺いするコーナーです。




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