少子高齢化(別図1)の進展のなかで、だれもが介護が必要になっても、安心して、自分らしく暮らせる老後を望んでいます。本格的な高齢化社会を迎えている我が国では、介護が必要な高齢者が急速に増え、介護する人の高齢化も進んでいます。また働きに出る女性も増えるなど、家族だけで介護することは難しくなっており、これまで家庭内で行われてきた介護を支える多様なサービスへの需要が高まっています。(別図2)

 そこで、本所では財団法人ニューメディア開発協会からの委託を受け、『配食サービス』の分野において「サービスを提供する側」と「サービスを受ける側」にそれぞれコールセンターを設置し、情報の総合案内所をイメージした、情報伝達を円滑に図るシステムの開発ならびに実証実験を開始します。

【杉浦惠造推進委員長からのお願い】

実証実験にぜひご参加ください!!
 「サービスを提供する側」では、介護施設の空き情報、サービス提供、事業者情報、ケアマネ情報、介護保険情報、配食情報、行政情報を提供し、「サービスを受ける側」は、コールセンターにアクセスすれば24時間必要な介護情報が得られるよう、最先端のIT技術を効率的に駆使して、必要な情報を的確に伝達するシステムを開発します。
 なお、実証実験は「配食」サービスに限って行います。
 配食を受けたい人の希望(幕の内弁当、うどん、そば、うなぎ、すし、減塩食、きざみ食、低カロリー食など)をコールセンターで集約し、希望された料理を調達・配達・集金する仕組みと、ボランティアでお手伝いいただけるシステムを実験的に実施します。
 そこで、給食・配食業者の皆様、配達を担当するボランティアを希望される方、介護情報を提供されたい方はぜひご参加くださいますようお願い申しあげます。

お問合せは、地域活性化グループ(TEL53−6190)まで

資料:人口問題審議会報告書のポイント「少子化と人口減少社会を考える」による。

資料:ニッセイ基礎研究所資料
(注)「ヘルパー」とはホームヘルプサービス、訪問介護、デイサービス、ショートステイの合計値。
   「各種サービス」はリハビリ、入浴サービス、緊急通報・移送サービス、情報提供、住宅改造の合計