東海道宿駅制度400年

 ──── 東海道五十三次の旅 ──── 

400年前の大プロジェクト「東海道五十三次」(その2)
 江戸と京都を結ぶ東海道は、古代以来の交通路でした。鎌倉時代にはすでに幹線道路として利用され、この道程は、江戸幕府にとって、政治的、軍事的にきわめて重要な交通路でした。伝馬制により、東海道には、53の宿場が置かれ、幕府の物資輸送や役人従来のための諸制度が敷かれました。
 東海道の交通量は、5街道のなかでもきわめて多いもので、近世を通じ、街道筋はよく繁栄しました。寛永12年(1635)に制度化された参勤交代、また民衆の寺社参りや物見遊山の流行で、その主要ルートとしての東海道は、従来する大名や役人、一般の旅人でたいへんなにぎわいぶりでした。
 
 出典「完全 東海道五十三次ガイド(東海道ネットワークの会)」


葛飾北斎 諸国名橋奇覧 東海道岡崎矢はぎのはし