東海道宿駅制度400年

  ─── 東海道五十三次の旅 ────        

400年前の大プロジェクト「東海道五十三次」(その1)
 お江戸日本橋から、京は三条大橋まで。 全長126里6丁1間。約492キロの道のり。
 広重が描き、弥次喜多が旅した東海道が、日本随一の幹線路として本格的に整備されたのは、徳川家康の江戸開幕と、ほぼときを同じくします。
 いまからおよそ400年前の慶長5年(1600)、関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康は、幕藩体制を確立するための諸政策にとりかかりました。その一つが、慶長6年(1601)の伝馬制でした。伝馬(てんま)制とは、主要な街道に宿駅(宿場)を設けて、役人の往来や物質の輸送、情報の伝達のために、人や馬を提供させる制度で、現代風にいえば「インフラ整備事業」です。きわめて大がかりな事業に、幕府はとりかかったのでした。
 東海道、中山道(なかせんどう)、奥州道中、甲州道中、日光道中の五街道を制定。幕府はこれから幹線道路を支配していくとともに、街道の整備に着手しました。
(つづく)
 出典「完全 東海道五十三次ガイド(東海道ネットワークの会)」

    


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