光学薄膜事業の新拠点完成


東海光学株式会社  代表取締役 古澤武雄氏

(恵田町下田5−26  電話27−3000)
    

 眼鏡レンズ総合メーカーの東海光学では、岡崎市真福寺町越田に約34000平方メートルの土地を取得、延べ床面積4600平方メートルの薄膜事業所を新たに完成させました。
 この事業所は、同社が長年培ってきたコーティング技術を他分野で応用できるのではないかと、5年ほど前から 取り組んできた薄膜技術の品質向上、生産能力の大幅増を図る目的で開所されたもので、総事業費は30億円。
 工場全体が二重構造で外周路が設けられているのに加え、出入口も二重ドアで「風除室」が設けられており コーティング作業の邪魔になるチリ・ホコリに対し、機密性を重視したつくりになっています。
 新しく導入したコーティング作業用の蒸着装置に加え、現事業所の日名工場からも蒸着装置を順次移転、日名工場3倍 の生産能力をもたせ薄膜事業の主力工場とするとのことです。
 来年には、取得済みのISO9001に加え、この新事業所も本社に続きISO14001の取得を計画しているという同社。常に新たな分野に挑戦し続ける事業展開に今後の期待がもたれます。

光学薄膜技術
眼鏡レンズのコーティング技術を応用したもので、物体の表面に薄い膜を真空蒸着することにより、光の透過率 を上げたり、反射率を高めたりする技術。現在、液晶プロジェクタなど映像機器用フィルタや携帯端末などの 反射防止コート、光通信部品用反射防止コート・フィルターなどに活用されている。


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