表紙の言葉
〔犬頭神社狛犬〕 (宮地町)
 JR岡崎駅の西約1キロ、占部川を横切った宮地町に犬頭神社がある。
 犬頭神社は、大宝元年(701年)彦火火出見尊を祭って、上和田村糟目に建てられ「糟目神社」と称したが、度々の矢作川の氾濫で現在の場所に移された。
 この狛犬(一対)は、社殿一番奥の祠の左右に鎮座している。
 雌雄区別があり、雄は頭上に円錐形に渦巻を作り口を閉じ(吽形)ているのに対し、雌(写真)は口を開け(阿形)ている。
 越前石(笏谷産)製で、慶長15年(1610年)の銘が刻まれており、岡崎城主 本多豊後守藤原康令(康重)の寄進といわれている。

  − 岡崎市指定文化財(昭和42年9月) −

撮影  萩 原  弘氏(岡崎市八帖南町在住)