伝統を守りつつ、時代のニーズにそった枠にとらわれないチャレンジを

合資会社旭軒元直 岡崎市康生通東1−2 TEL22−0414

伊藤仁志 氏

 明治36年の創業より康生で和菓子を作り続けている老舗の旭軒元直は、5月18日で創業100周年を迎えました。
 餡は今でも職人の手づくりというこだわりを持ち続けながらも、生活様式・食生活の変化に合わせ創作性豊かな菓子づくりを展開してきた同社。本店2階の茶室「嘉心庵」も、4代目のアイディアで1年ほど前にリニューアルし、今では本格的な中国茶を楽しめる「茶藝館 嘉心」として、若いお客さんの心を捉え、新たな客層が広がっているとのことです。
 7月より社長に就任の伊藤仁志氏。「今回4代目として経営に携わることとなりました。100年という節目の年を迎えられたことは嬉しく思いますが、全国的にみれば、和菓子業界ではまだまだ100年といったところ。これからも社訓の「終始一貫」を座右の銘とし、和菓子に基本を置きながらも枠にとらわれず、その時代に生きる人々にあった和菓子文化を提案していきたいです」とのこと。「先代にはまだまだかなわないことばかり」といいつつも、常に時代のニーズを取り入れチャレンジしていこうとする姿勢の4代目に、今後の活躍が期待されます。

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