本所では、本年度の新規事業として、経営戦略における根幹を担うマーケティング力の育成を図るため、「マーケティング研究会」を発足しました。

 景気の低迷が長期化し、企業をとりまく環境は一段と厳しいものになっています。このような状況を“脅威”ととらえ消極的な経営活動になってしまう企業も多い中、“成長するチャンス”ととらえ積極的な経営活動を行う企業もあります。こうした中、企業成長のため、岡崎市内の中堅企業が合同で、経営環境に対応したマーケティング戦略の策定・展開等の研究を行うことを目的とし、研究会が発足しました。

 参加企業は、「食品」の製造業・卸売業・小売業と飲食業の13社で、参加者は、商品・営業部門の若手管理者17名です。

 ▲ 第1回研究会の模様

 研究会活動の内容は、「実践マーケティング戦略」をテーマに、1.セオリー(理論)と事例討議 2.先進企業の取組事例 3.戦略策定・実践のコンサルティングを行い、1年間の成果として、4.戦略策定・実践のプレゼンテーションを行います。
 第1回の研究会では、参加者の方々からマーケティングの重要性と本研究会への大きな期待の声が聞かれました。

●セオリー(理論)の内容

1

マーケティングの概念と体系 1.マーケティングとは何か
2.マーケティング戦略の体系
3.市場需要の開拓と拡大

事業領域と標的市場の選択・
消費者行動の分析
1.企業アイデンティティの形成と企業イメージ
2.市場細分化戦略
3.消費者行動の分析

3

市場データ分析、企業コミュニ
ケーション戦略
1.データ収集の方法と分析
2.企業コミュニケーションの枠組み
3.広告戦略

競争優位のための戦略 1.競争構造の分析
2.製品ライフサイクル別戦略
3.競争地位別戦略

5

製品・価格戦略 1.新製品開発
2.ブランドマネジメント
3.価格戦略

流通構造とチャネル戦略 1.流通構造の分析
2.流通取引関係
3.流通チャネル戦略

7

サービス・マーケティングと新たなマーケティング戦略

も ど る