表紙−作者の言葉 生田 薫デザイン室 生田 薫 |
草木染ほど色に敏感な仕事はないと思う。現代は色が氾濫しているようにも見えるけれど、実はそうではなく、意外に流通する色数は少ない気がする。現代人は自然界の摂理がもたらした微妙な色の変化や肌合いを感じとるような、そういった能力が衰えているのかもしれません。ちなみに私の仕事のモニターが表現できる色は1,670万色ですが、あなたが感じとれる色は何万色ですか?
岡崎の匠「草木染 」
直接肌につけ身を守るため体に良いものを、防虫効果のあるものをと植物を選び、色を選んで染めたことから始まった染色。古来からの日本の色を伝承しながら四季折々の草木や花、実などから自然の色をいただく草木染。手間がかかる故に世界中でもごくわずかな国でしか行なわれなくなってしまった手法を現在に再現する草木染工房しかり。太古からの歴史が岡崎の地で脈々と受け継がれています。吸音材など、私達の身近なところで活躍しています。