表紙−作者の言葉  生田 薫デザイン室 生田 薫

 地酒屋さんというのは、どこの町でもその町の文化を醸し出しているところがあります。古くからその土地と共に営んでこられた歴史もさることながら、「お酒」という、人の暮らし、そして人の心と関わりを持っている商品というところも大きいのでしょう。岡崎の酒造所が伝統を守りながら新しい味にも挑戦しておられると聞いてうれしいですね。客人に居酒屋で「これが岡崎のお酒ですよ」と自慢できたりするのは楽しいことですからね。


岡崎の酒造り

 家康公生誕の城下町であり、東海道有数の宿場として多くの交流の地であった岡崎。矢作川の伏流水にも恵まれ、古代より酒造りが営まれてきました。「酒は、人と人を豊かに結んでいく」とのコンセプトを掲げ、酒を通じ豊かな人生を醸すことを目指す丸石醸造株式会社。古代の赤米を使用した酒を全国で初めて完成させた威光醸造株式会社。伝統と新しい試みの中で、岡崎の酒造りは元気に頑張っています。からこのリサイクルに取り組んでおり、その繊維は作業手袋・自動車のシートクッション、エンジンルームの吸音材など、私達の身近なところで活躍しています。

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