現在、人口13億人を抱える巨大市場として、また『世界の工場』として注目を集めている中国。特に昨年末のWTO(世界貿易機関)への加盟以来、急速に国際化が進展する経済は、もはや無視できない状況と言えます。そこで岡崎商工会議所では国際委員会において「中国経済産業視察」を企画。この視察にあたり、国際委員会担当伊藤副会頭、平澤委員長にお話をいただきました。

中国をシリーズで取り扱い「研究」を

中国の今を感じる



 国際委員会委員長
 株式会社岡崎ニューグランドホテル

     取締役社長 平澤 和彌 氏

 国際委員会担当副会頭
 富士ファイン株式会社

     代表取締役 伊藤 公正 氏

 10年前の訪中で、国営企業や商業施設などを視察したときは、インフラを含めて30数年は遅れていると感じたが、今や素晴らしい経済成長国となった。急速な経済成長を続ける中国は、「世界の工場」と言われるように世界経済に於て重要な位置を占めつつある。もちろん日本にとっても重要なパートナー国として揺るぎない存在となった。岡崎でも製造業を中心に中国でビジネスを展開している方もありますが、多くの方にとってはまだまだ実感として「今の中国」を理解出来ている方は少ないと思う。
 国際委員会では、今回の視察をスタートに、今後中国をシリーズで取り扱い「研究」していきたいと考えている。その初めにあたり“まずは今の中国を実際に目で見、感じること”を目的に企画したこの視察に是非多くの方にご参加いただきたいと思う。話だけでは解らない「今の中国」を実際に知ることで、岡崎の方々が中国をより身近なものとして感じ、チャンスを見つけ様々な形でビジネスに結びつけていくキッカケになればと思う。

 現在の中国はものすごい勢いで、日々変化している。日本企業にとって、かつては労働力の安さがその魅力であったが、現在は13億人という魅力的な巨大マーケットの中で、いかにビジネスを展開し民営化され競争力をつけてきている中国の企業と競っていくかが大きなポイントとなっている。

 10年程前から、多くの国営企業が民営化された中国では、ここ数年の間に今までになかった競争が始まっている。成長期であり、資本主義国家である日本よりも、力のあるものがその分配当を受けるという根本的な資本主義の仕組みが整いつつある中国では、働くことに関する意欲・向上心が非常に高い。
 また、急激にいろいろなことが変化している中でとにかくスピードがある。インフラの整備ひとつとっても、日本の5分の1の年月で鉄道ができたり、特にこの4、5年の動きは目まぐるしい。

 そんな中国の今を見て感じること、話を聞いたりメディアから情報を得たイメージだけではなかなか掴みとれない「今の中国」の現状を目で見て確かめることがこの企画のもっとも大きな意味だと思う。そして、危機感を持って今後の岡崎、日本のすべきことについて考えるきかっけになればと思う。

視察参加者募集
(企画主催:岡崎商工会議所 旅行主催:日中平和観光株式会社名古屋支店)

期   間  平成14年11月21日(木)〜24日(日)【3泊4日】
費   用  お一人様当たり115,000円(二人部屋利用、参加者が30名様の場合)
※一人部屋利用の場合、差額18,000円が別途必要となります。
※参加者数により若干増減額する場合があります。
主な見学先  ・上海(現地駐在商社により上海経済の現状等研修、上海国際工業博覧会、旧租界地区・自由市場等)
・昆山(日系企業を含む製造業2社程度) ・蘇州(市内視察)
申込み・問合せ  お申込みは9月10日(火)までに岡崎商工会議所 国際委員会担当 高木
TEL53−6500 FAX53−0101まで


【上海国際工業博覧会】
 上海新国際博覧センターで開催される、中国唯一の総合工業展。回を重ねる度に出店規模・来場者が急増しており、今回の展示スペースも61,000平方メートルを予定。全産業を対象としており、国内外より好評を博している。


◇ も ど る