本所では、2月25日(火)に運営委員会(委員長:服部晃副会頭)を開催し、「信頼される商工会議所を目指し、業務の改革を積極的に行う」方針に基づき委員による活発な意見交換がされました。なかでも会員事業所が繁栄することを目的とする部会事業の活性化と部会構成業種の再編についてたくさんの要望や意見が挙がり、また街づくり推進事業や職員の一部手当廃止案についても議論されました。
(運営委員会:会議所運営、組織・財政強化、行動計画の策定等に関する事項を取扱う委員会)

=重点事業= 方針:『信頼される商工会議所を目指し、業務の改革を積極的に行う』

1.会員企業繁栄事業
 1.国の平成14年度中小企業対策事業への対応
  1.金融セーフティネット対策・・中小企業の資金調達の多様化・円滑化を図る。
  2.創業支援・・ビジネスプランに基づく無担保無保証人融資、人材育成事業。創業塾、創業セミナーを通じて人材育成を
           進める。
  3.経営革新支援・・中小企業の新事業への挑戦・努力を積極支援。
  4.中心市街地・商店街活性化・・自立化支援や個店の魅力を高める事業を進める。
 2.岡崎商工会議所独自の事業の発展的拡大
  1.ものつくり推進研究会事業・・産業活性化委員会提案事業。
  2.おかざき匠の会・・特産品販路開拓支援事業から生まれた技術者ネットワークを積極支援。
  3.部会活性化モデル事業・・機械金属部会取組事例紹介。(メール、ホームページ、FAXを有効活用した情報のオー                  プン化、共有化、そしてコラボレーション)
  4.産業活性化研究所・・地域産業活性化に向けた産学連携事業。

2.都市再生事業 商業者主体による事業の押し上げと市街地の整備改善について官民パートナーシップで取り組む。
3.広域連携事業 市町村合併・商工会議所間合併にむけた情報の収集と調査研究を委員会中心に実施する。
4.創立110周年事業 資金をかけずに進めていき、部会長をリーダーとしたワーキンググループを設け、事業を進める。
5.組織活性化事業 中小企業支援センター・中小企業相談所の職員の資質向上ならびに相談指導体制の充実を図る。また、
            それに対応する組織の改革を実行する。

【以下 運営委員会議事録より抜粋】

〜街づくり推進事業の成果について〜        

大川会頭 商工会議所も入会よりも退会の方が多いのが現実であり、衰退の一途を辿っている。こういう時期だからこそ新しい芽を出さなければいけない。そのような中で中心市街地の商店はうまくいっているのか?
齋藤専務理事 必ずしも全てのお店で利益が出ているとは言えないが、商店街の30〜40人の方が中心となり、自主的な街づくり活動に取り組んでいる。今までのように商工会議所や行政が主導で事業を推進し続けると中心市街地活性化はおぼつかない。対象地区に住んでいる人達が自主的に取り組んでいくことに商工会議所も行政も支援していく方針で進めている。少しづつではあるが、活性化への芽が出てきた。
大川会頭 中心市街地だけでなく、岡崎市全体で出てこないといけない。そのためには活性化と成り得る土壌を造る必要が ある。豊田や刈谷の方が元気があるのではないか。岡崎にも新しい産業が芽生えてこないといけない。

〜部会事業活性化事例紹介について(機械金属部会)〜

服部機械金属部会長 400人の部会員で構成されているなかで例会出席者は25名程度、時間が無くて例会に参加できない事業所が殆どである。そのような方にもメッセージを送らないといけない。まず、1年目:正副部会長、2年目:幹事、3年目:全会員とステップを踏んで展開し、3年間で出てきた意見を吸い上げて1つの成功例を作る。将来は、商工会議所の会員になればいつでもセミナーを音声で聞けるようになるなど魅力を与えれば会員は増える。初期投資はかかるが、後はさほどかからない。そして意欲のある人にチャンスを与えたい。
大川会頭 岡崎にも頑張っている会社は多い。この時期、普通のことをやっていては負けてしまう。活性化の方向で頑張っていただきたい。

〜部会構成再編について〜             

常川理財部会長 理財部会は同業で集まっていてもあまり意味がないので、他部会との合同で部会事業に取り組んでいる。その結果、例会参加者も増えてきている。
加藤繊維部会長 繊維部会は、今後3年間で存続の危機を迎えるのではないか。会議所全体の部会再編をお願いしたい。繊維業界にも製造業があれば卸業もある。例えば地場産業部会とかはどうか。
大川会頭 日本経済で繊維業界が一番難しいと思う。
加藤繊維部会長 岡崎はすごく保守的に感じる。異業種の中に再編されれば、事業形態を変えることも可能であり、活性化にもつながる。
大川会頭 時代は移り変わり、経済はグローバル化している。労働賃金が上がり、中国の影響で一番繊維が打撃を受けている。それと石製品業界。時代に合ったものに変換していかないと変わっていかない。
加藤繊維部会長 仲間内で集まっているだけではなかなか活性化はできない。
大川会頭 繊維産業を根本的に考え直す必要があるが、何か生きる道はある。太田副会頭(太田油脂)の所も創業100年を迎えるが、その時々に取扱商品が変わっている。中国で作れば半値以下でできる。我々の同業者も全滅状態。
加藤繊維部会長 値段もそうだが、労働意欲も違う。中国では若い意欲ある人が作業している。これでは差別化も難しい。今までは、何かに守られてきた。この1年で相当数減ってくると思う。新しい所で芽を開いていただく意味でも部会再編をお願いしたい。
大川会頭 事務局で検討をしてください。経営のアドバイスは服部副会頭から。
服部委員長 大川会頭の実践力が業績を上げていると思うが、家具業界全般についてはどうですか。
大川会頭 家具業界は、メーカーは全滅だが小売は良いところもある。伊藤・太田両副会頭も中国へ進出されている。オリバーも国内だけでは駄目になっていたと思う。今はアフガニスタンからも大理石を採掘している。今後、企業経営者は世界を見なければいけない。
太田副会頭 自分の会社に一番あった部会に所属するのが望ましい。
齋藤専務理事 部会活性化と部会再編成を同時に事務局で検討します。

(文責 事務局)

 ◇ も ど る