情報文化部会6月例会結果報告

情報文化部会6月例会結果報告

航空・宇宙産業に「ものづくり」の最新技術と歴史を学ぶ



 
●日 時 平成19年6月15日(金) 12:45〜21:00

 情報文化部会6月例会は、我が国航空・宇宙産業の中核を担う、三菱重工業竃シ古屋誘導推進システム製作所本工場「ギャラリー」(小牧市)ならびに同社名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場「史料室」(豊山町)の見学会を開催しました。(参加者18名)  

●概 要
<名古屋誘導推進システム製作所本工場「ギャラリー」>
 当製作所は、1972年(昭和47年)に前進である名古屋航空機製作所小牧北工場として操業を開始、本工場は1986年(昭和61年)に大幸工場より全面移転し、ミサイル、航空・宇宙エンジン、制御機器関係製品等の開発・生産・修理等を行なっています。
 「ギャラリー」は、当製作所がこれまでに開発してきた技術の変遷に加え、新時代をリードする最先端テクノロジーを分かりやすく紹介するため平成14年に開設、戦前使用されていた航空発動機から、最新の航空・宇宙用ロケットエンジンに至るまでの技術の数々を展示しています。参加者は、ロケットエンジンの大きさに驚いたりして、「最先端のものづくり技術」に感心していました。


<名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場「史料室>
 当製作所は、我が国における航空・宇宙産業のリーダーとして、最新鋭の航空機・宇宙機器を生産、小牧南工場は航空機機体の部品組立・最終組立・飛行整備・飛行試験・修理作業等を行なっています。
 「史料室」は、1920年(大正9年)当製作所開設以来の三菱の航空技術の変遷を紹介するとともに、零戦をはじめ各種飛行機や、発動機の開発・生産関係の史料等を展示しています。参加者は、零戦復元機をはじめ国産航空機の変遷を懐かしんだりして、「ものづくりの歴史」に触れつつ、展示物の数々に興味深く見入っていました。


<懇親会>
 終了後は、名駅前の「いわし料理みしま」にて夕食懇親会を開催しました。勝野部会長にとって最後の例会で慰労・送別の意味合いもあったことから、終始盛り上がり楽しい会となりました。


●参加者の声
■中部地区の「ものづくり」の歴史を感じるとともに、その技術・歴史と会える施設(史料館等)の重要性・あり方について感じさせられた。
■「名誘」については、軍事的機密もあり一般に開放はできないと思われるが、何故研究製作しているのか、意味がよく分からなかった。「名航」はあの時代を追想し、ある部分懐かしかった。もっと国民に明るく開放してほしい。
■零戦は当時の設計図・材料で復元されており、非常に見ごたえがあった。いろいろな意味で優れた飛行機との説明を聞き、日本の「ものづくり」の実力を再認識することができた。