情報文化部会3月例会結果報告

情報文化部会3月例会結果報告


●講演会「循環型ものづくり〜おから(産廃)の有効活用〜」
●「スーパー銭湯・葵湯」視察会・懇親会


 
●日 時 平成19年3月9日(金) 16:00〜20:00

 情報文化部会3月例会は、第1部として廣谷技術士事務所 所長 廣谷恭三氏をお迎えし「循環型ものづくり〜おから(産廃) の有効活用〜」と題し講演会を開催(会場:中部電力岡崎支店)、引き続き第2部は「スーパー銭湯・葵湯」を訪れ、視察会ならびに懇親会を開催いたしました。
(参加者26名)


●概 要
<第1部−講演会> 〜おから(産廃)の有効活用〜
 廣谷さんは、大阪大学接合科学研究所の研究支援職員(非常勤)として、バイオ関連をテーマとした研究に従事されています。当日は、おから(産廃)の有効活用について詳しくご説明いただきました。
 この中で、「おからは、国内で豆腐製造に伴い70〜80万トンが生じている。腐りやすく加熱すると変色硬化する特性があるため、国内では一部食料や肥料・蓄水産物の餌料に数万トンが利用されるに止まっている。現状の全産業廃棄物3,000万トンのうち2%強をおからが占めるに至っている。」としたうえで、「これまでも腐敗防止や脱水・乾燥技術等の研究によりいろいろな分野で活用されているが、今後も日持ち・保存技術の高度化やバイオマス分野への活用などを進めれば、総合的に面白い展望が開ける。」と期待を語られました。


<第2部−視察会・懇親会> 〜スーパー銭湯・葵湯
 講演会終了後は、中部電力西隣の「スーパー銭湯・葵湯」を訪れ、視察会ならびに夕食懇親会を開催しました。
 「葵湯」は、「都市型の湯治場」をコンセプトに中部電力のグループ会社が運営、幾つもの内湯・露天風呂・サウナの他、ボディケア・エステ施設が揃っています。また生鮮野菜市場・和食レストランも設けられており、施設のエネルギーの大部分は電気で賄われています。
 懇親会は施設内の「本家さぬきや岡崎店」にて開催し、参加者は終始楽しそうに懇談、和気あいあいの時を過ごしました。懇親会終了後は各自施設内を視察していました。(葵湯 )


●参加者の声
■おからが産業廃棄物の2%以上を占めていると聴き驚いた。今後、さらに技術開発が進み、環境にやさしく再利用ができることを期待したい。葵湯は遅くまで賑わっていた。料理はおいしく、お店の人も感じ良かった。今回は入浴できなかったので、改めて訪れてみたい。
■おからは、消費者には「健康食品」「栄養価が高い」という好印象が持たれている。社会的に有用な資源という観点から、さらに活用が進めばと願う。産業廃棄物にしてはもったいない。