情報文化部会12月例会結果報告

情報文化部会12月例会結果報告

〜岡崎城下の歴史と家康公の足跡をたどる〜



 
●日 時 平成18年12月8日(金) 14:30〜19:00

情報文化部会12月例会は、第1部として岡崎市美術博物館の学芸員 堀江登志実氏をお迎えし「岡崎城と田中吉政」をテーマに講演会を開催、引き続き第2部として「三河武士のやかた家康館・岡崎城」の見学会を開催しました。また、終了後は「八千代本店」にて忘年会も開催しました。 (参加者23名)

●概 要
<第1部−講演会> 〜岡崎城と田中吉政〜
 堀江さんは、江戸時代を専門に特に三河の地域史についてご研究を続けておられます。当日は、田中吉政の生涯と岡崎城下との関わりについて詳しくご説明いただきました。
 この中で、「吉政は豊臣方の武将であり、岡崎に関わったのが10年と短かったため、その人物像はあまり知られていない。」としたうえで、「10年間で行なった一連の政策は、城を武士の戦闘と生活拠点としてのみならず、町人・職人などを含めた地域の物流・交通の拠点にした。これは大きな功績であり、もっと評価されるべきものである。」と、岡崎のまちづくりに大きな足跡を残した吉政の人物像を熱く語られました。


<第2部−見学会> 〜三河武士のやかた家康館・岡崎城〜
 講演会終了後は、岡崎公園に移動し「三河武士のやかた家康館」と「岡崎城」の見学会を開催しました。地元に居ながら訪れる機会がなかった方が殆どであったようで、数々の展示品や映像などを熱心に見聞、また岡崎城では展望室からの眺望を楽しんでいました。


<第3部−忘年会> 〜八千代本店〜
 終了後は、岡崎城隣の「八千代本店」にて忘年会を開催しました。参加者はこの1年間を振り返りながら終始楽しそうに懇談、和気あいあいの時を過ごしました。


●参加者の声
■田中吉政については、これまで名前を聞く程度で、岡崎にこれ程関わりがあったとは知らなかった。今の岡崎の中心街の形は吉政が形成したとお聴きし、身近な歴史上の人物が一人増えた感じがした。家康館・岡崎城とも何年振りかの見学であったので、懐かしさを覚えた。
■岡崎城下を田中吉政が整備し、今の姿があることを改めて認識した。これだけ功績がある人にしては知名度が低い気がしてならない。堀江さんはよく研究されており、驚くばかりだ。家康館は前よりも展示が充実していて、見ごたえがあった。