情報文化部会10月例会結果報告

情報文化部会10月例会結果報告

〜自然科学研究機構 永山教授講演会〜



 
●日 時 平成18年10月13日(金) 11:00〜12:30

●会 場 岡崎商工会議所 4階 401会議室

●内 容 

<テーマ> 「色に見る科学と芸術の出会い」

<講 師> 自然科学研究機構 岡崎統合バイオサイエンスセンター
        兼 生理学研究所 教授・理学博士 永山國昭氏


●概 要
 情報文化部会10月例会は、講師に自然科学研究機構 岡崎統合バイオサイエンスセンター 兼 生理学研究所の教授で理学博士の永山國昭氏をお迎えし、「色に見る科学と芸術の出会い」と題し講演会を開催しました。(出席者数:41名)
 永山先生は、電子顕微鏡による生物学の応用研究の権威であり、当日は「色」の不思議や、モルフォ蝶に見るモルフォブルーのナノ単位での分光実証で得られた産業界での実用など、色に関する科学的研究成果について紹介されました。
 また、自然科学の歴史と今後のあり方等についても触れられ、日本については「知」と「美」の文明を造り、世界が認める「美しさを規範とする」国を目指すべきなど、持説を語られました。


●出席者の声
■永山先生は科学技術者であり、芸術家であり、哲学者であり、古代ギリシャ時代の賢人のような講演会でした。2つの「知」と「想」の感動がありました。1つは、色には有機的なもの(染料など植物)と構造的なもの(干渉色で蝶を始めとするほとんどの動物の色)であること。2つ目は、日本の自立は科学技術だけではなく、古代から有している独特の美意識を規範とすること。
■科学者なので難しい方かと思っていましたが、豊かな感性の持ち主で、科学・芸術・文化・政治・経済とお話されましたので「びっくり!」いたしました。
■自分の知識の一環として聴かせていただき、科学の多面性を知りました。