情報文化部会9月例会結果報告

情報文化部会9月例会結果報告

〜東海光学鰍ナ最先端の「ものづくり」を学ぶ〜



 
●日 時 平成18年9月13日(水) 午後2時〜8時

●内 容
<講演会> 14:30〜15:30
  演題:商品開発ならびに新規事業への取組み
  講師:東海光学梶@代表取締役 古澤武雄氏

<見学会> 15:30〜17:00
  同社工場(市内恵田町)

<懇親会> 17:30〜19:30
  さくら亭豊龍閣(豊田市水源町)


●概 要
 情報文化部会9月例会は理財部会と合同により、眼鏡レンズ専門メーカーの東海光学 代表取締役 古澤武雄氏(本所副会頭)の講演会、ならびに同社工場見学会を開催いたしました。(参加者数:全33名)
 同社は、日本で唯一「ガラス・プラスチックの素材開発から設計・加工・販売までの一貫体制を敷く」眼鏡レンズ専門メーカーNO.1企業で、日本市場のシェア15%を誇っています。日本以外にも欧州での生産拠点などで世界42ヵ国に販売網を拡大、さらに近年は実績ある高度技術開発力をもとに、光学薄膜分野へも積極的に参入し新規事業基盤を構築しています。
 古澤社長は、「素材として従来のガラスに加え新たにプラスチックが登場した昭和50年代に、開発に力を入れゼロからものづくりに取り組んだことで当社の今がある。」としたうえで「今後も、開発部門、特に技術力を高めることで、新規事業開拓を進めたい。そのためにも優秀な人材の確保と育成に努める必要がある。」と語られました。
 また、「父は眼鏡レンズというビジネスを残してくれた。私も新たに立ち上げた光学薄膜分野を成長させ、次の世代に残したい。」と抱負を述べられました。
 講演会終了後は、環境に配慮した同社工場を案内を受けながら見学、参加された皆さんは「最先端のものづくり現場」に興味深く見入っていました。
 終了後は、豊田市水源町の「さくら亭豊龍閣」にて、古澤社長を囲んで合同の懇親会を開催しました。参加された皆さんは終始和やかに懇談、楽しいひと時を過ごしました。


●参加者の声
・眼鏡レンズの生産については、会社名に付いている「光学」の意味からいって、科学的・医学的にも大変な研究努力をされておられることを実感した。ただ、最終眼鏡店の販売テクニックに活かされていないことが残念に思う。
・古澤社長は誠実でバイタリティーのある方と感じた。経営理念や哲学がひしひしと伝わってきた。社員を大切にする気持ちも素晴らしい。「真っ白な工場が造りたかった」という言葉が印象的だった。
・眼鏡レンズは、個人個人のオーダー商品として作られていることを知った。当たり前のことかもしれないが、改めてお聞きして驚いた。しかも7時間で作られるとはすごい、24時間稼動・年中無休体制の企業努力が成せる業だと実感した。