『付加価値の創造による自立した地域経済づくり』


岡崎商工会議所 会頭 伊藤公正

 

 このたび、任期満了に伴う役員改選にあたり、長らく会頭を務められた大川さんの後を受け、この11月より新たに会頭に選任されました。
 大企業が牽引してきた景気回復により、中小企業にも改善の動きが波及してきたと言われるものの、依然として中小企業の先行きの不透明さに変わりはありません。
 しかしながら、私どもの使命は経営環境にかかわらず、商工会議所として会員の皆様や地域にとってより良い商品・サービスを提供することが全てであると認識しています。
 このような時に、産業界を代表する会議所会頭という大役を仰せつかり、誠心誠意努力すべく覚悟を新たにしております。
 既に世界NO.1の市場となりつつある中国を含めたアジア諸国より一歩前を進む付加価値の高い先端技術分野への転換、うるおいのある活気に満ちた岡崎の街づくり、新たな起業者の育成、また産業界だけでなく官・学・民との協働による広域連携事業など、取り組まなくてはならない課題は多いです。
 国においても中小企業に対して広範な施策を打ち出していますが、それらをいかに会員事業所の経営に結び付けるか、それがひいては地域の発展にも繋がります。
 そこで、現時点で私どもがまず解決しなければならない課題は、何よりも当会議所が「一刻も早く真の意味で自立する必要がある」ということだと認識しております。自立とは、会議所の提供する価値が会員の皆様にきちんと評価され、どこから見ても「存在価値のある、魅力のある経済団体」になることだと考えます。そういう意味で「何が会議所にしか提供できない価値なのか」を考えてみたいと思います。
 厳しい経済環境のもと、地域総合経済団体としての商工会議所の使命は極めて重大と認識し、責務の重さを痛感しております。 どうか、商工会議所の諸事業活動に対し、ご理解あるご支援とご協力を賜りますようお願いいたしまして、就任のごあいさつといたします。